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シカゴのアーマッド・ジャマル

2013-10-18 | JAZZ
アーマッド・ジャマル (Ahmad Jamal) 1930年7月2日 -   ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ

モダン・ジャズ時代に登場したピアニストの中にあって、より少ない音数と休止符を最大限に活用することにより、独特のスタイルを構築し、出ている「音」よりも、「音」が出ていない空間に多くを語らせるところに特徴があります。
このピアノ・スタイルからマイルス・デイビスが大いに影響を受けたことや、日本人ピアニストの上原ひろみの才能をいち早く認め、2003年には彼女のデビュー作をプロデュースしたことでも有名です。

ジャマルはハイスクール時代に早くもプロ入りし、51年に初レコーディングを経験しています。
デビュー当時から既に完成されたスタイルを身に付けており、55年にはアーゴ・レーベルに録音、ついでエピックにもLPを吹き込んでいますが、56年から本格的に録音を開始しています。
シカゴを拠点とした活動期間が長く、1958年に同地のクラブで録音された「バット・ノット・フォー・ミー」が大ヒットし有名になりました。

「BUT NOT FOR ME」 ARGO LP 628
  
1. BUT NOT FOR ME
2. SURRY WITH THE FRINGE
3. MOONLIGHT IN VERMONT
4. MUSIC, MUSIC, MUSIC
5. NO GREATER LOVE
6. POINCIANA
7. WOODY’N YOU
8. WHAT’S NEW
AHMAD JAMAL(p) SRAEL CROSBY(b) VERNELL FOURNIER(ds)
録音 1958年1月16日 シカゴ・パーシング・ラウンジでのライブ

演奏曲目は、ごらんの通りジャズ・スタンダードのオンパレードで、最初に紹介したように、ここでは独特の「間」を生かした演奏を聴くことができます。

そして、上記のアルバムがあまりにも有名になったため、陰に隠れた存在になっていますが、翌日に同じ場所で録音した第2集も発売されています。
この2枚、共に優秀録音盤で、すこぶる「音」が良いです。
「AT THE PRESHING / VOL.2」 ARGO LP 667
   
 1. TOO LATE NOW
 2. ALL THE THINGS YOU ARE
 3. CHEROKEE
 4. IT MIGHT AS WELL BE SPRING
 5. I’LL REMEMBER APRIL
 6. MY FUNNY VALENTINE
 7. GONE WITH THE WIND
 8. BILLY BOY
 9. IT’S YOU OR NO ONE
10. THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME
11. POOR BUTTERFLY
AHMAD JAMAL(p) SRAEL CROSBY(b) VERNELL FOURNIER(ds)
録音 1958年1月17日 シカゴ・パーシング・ラウンジでのライブ

こちらもジャズ・スタンダード満載で、前日の内容と遜色ありません。
この2枚のアルバムをきっかけに、1958年の「ビルボード」誌ベストセラーLPランキングにおいて、ジャズとしては最上位となる13位にランク・インしています。
以後10年間、アーゴ・レーベルから洒落たアルバムを次々に出していくことになります。

1968年にはインパルス・レーベルに移籍し、第2作目では、ニューヨークのヴィレッジ・ゲイトにおいて、アーゴ・レーベルで大当たりした「ポインシアナ」を再演しています。

 

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