asato52gouのスキー&チャリ&アウトドア日記

飛騨高山で、スキーとチャリとアウトドアをライフワークにしています。

POWERSさん主催の、2017〜2018NEWモデル試乗会へ。

2017-03-12 17:21:36 | Weblog

12日は、ほおのき平スキー場で開催された、POWERSさん主催のNEWモデル試乗会へ。

HEADを筆頭に、ズラリと並んだスキー板の中から、気になるものを選んで試乗しました。

長文のフィーリングレポートとなりますので、ご了承ください。

また、あくまでも個人のフィーリングですので、よろしくです。

ハラダさんたちともお会いしましたが、試乗会不参加だったので、別々に滑りを楽しみました。(^_^;)

お天気は晴れ、朝はそれなりに冷え込みましたが、お昼過ぎにはだいぶ気温も上がりました。

ただ、そんなに雪質は悪化せず、この時期の試乗会としては上々の雪質。

お昼過ぎには、競技会のためクローズしていたコースもオープンとなり、さらに滑り応えが増しました。

午前中はGS系、お昼からはSLも含め、多様な板を試乗しています。

 

最初にチョイスしたのは、HEADのWC REBELS iGS 180cm R=18m。

GS系のセカンドモデルで、Rも中間的で、滑りやすそうなところから。

HEADは程よくたわみ、エッジグリップも安定していて、安心して乗ることができます。

基礎系大回りでも使えますし、中速から高速まで破綻なく滑れます。

続いて、GS系の本命を数台チョイス。

まずは、VOLKL RACETIGER GS MASTERS WC 183cm R=25m。

25mのRは、ロングターンにとって最適な感じで、落差を取った大回りが気持ちよく描けます。

R=30mのトップモデルもあったのですが、こちらは脚力のあるレーサー用の板でしょうね。

程よい切れ上がりと落差を取れるターン、非常に良い板だと思います。

手元にあるK2 BOLT 179cmに比べると、圧倒的に大きな落差を取れる板です。

その一方、ゲレンデでの応用幅を考えると、ロングターンに特化した性能は、状況を選んでしまうのかも。

次に乗ったのは、ロングターン系本命、HEAD WC REBELS i.GS RD 181cm R=25m。

感覚的には、直前に試乗したVOLKLのG板と被るところがあります。

VOLKLは、トップ下に振動吸収の「おにぎり」をくっつけて、ロングターンの安定性を出してますが、 このHEADは、足もとのプレートから振動吸収のピストンを出して、板の振動を抑える構造になっています。

私のフィーリングでは、HEADのピストンの方が、良い感覚を得られました。

大きな落差を取りながら、スピードに乗っても、板のばたつきが感じられないのは、本当に見事!! 安定感、安心感、操作感、GS系の中では、トップだと思います。

そして、私の大好きなNORDICAへ。

GS系トップモデルはR=30mですが、それは選択肢から外れているので、次のモデル。

NORDICA DOBERMANN GS 182cm R=19.5m これも、最初に乗ったHEADのGSセカンドモデルに近いのですけど、 それと、GSトップモデルの間にあるような感じで、非常に私の好みの板でした。(^_^;)

K2 BOLTの扱いやすさをベースに、さらに板の走りを上乗せしたような感じ。 セカンドモデルとはいえ、かなり力の入った、良い板だと思います。

ここでランチタイムを挟み、そのあとはSL系を含めて、総合的な試乗へ。

まずは、HEADの基礎系小回りのトップモデル、HEAD WC REBELS i.RACE 165cm R=13.6m。

この板は、もともと良い意味で「とんがった」板ですので、心して試乗してみました。

中斜面では、この板のとんがった性能が良い感じで感じられ、板のテールを使った走りが心地よかったのですが、 急斜面では、どうしても「じゃじゃ馬」的な要素が強く感じられてしまい、手に負えない感じが残りました。

テールの張りを上手く使いこなせれば、ショートターンの走りを表現できるのでしょうけれども、 私の感覚では、板が要求する要素が私の技量の上を行っている感触でしたね。

続いて、ATOMICのNEWモデル、ATOMIC REDSTER G9i 171cm R=17.6m。

赤い板ではなく、黒い板だったので、最初は期待していなかったのですが、 それが、なかなかどうして、私のフィーリングのツボにハマっちゃいました。(^_^;)

スキッドとカービングの使い分けがとてもしやすくて、スピードレンジも低速から高速まで、問題ないです。

スキッドとカービング、中間のドリフティングも扱いやすく、ストレスを感じません。 中回り〜小回りをメインにするなら、この171cmをチョイスしたらOKですし、 中回り〜大回りをメインにするなら、もう一つ長いサイズをチョイすると良いかと思います。

お次は、私がメインで使用しているSL板の最新版。

NORDICA DOBERMAN SL 16cm R=13m。

ビンディングやプレートは最新型に改良されているものの、基本構造は数年前と変わりません。

そういう中で、私の使っている板のヘタリや経年変化を大きく感じることとなりました。

最新のSL板は、テールの張りがしっかりしているだけでなく、 板全体が、エッジグリップを確かにするため、ねじれ剛性が高い気がします。

この板は、その中でも、しなりを出しながら、ねじれを抑えている設計だと感じました。

板を踏み込むと、ある程度はしなりますが、ねじれは少なく、小さいRでしっかりエッジが捉えます。

スピードに対応しながらも、しっかりしなりながら、エッジグリップを確保する板だと確認できました。

 

続いて試乗板を物色していると、スタッフからオススメの板を紹介してもらいました。

「飛ばしてもヨシ、コブに入ってもヨシ、気持ちよく滑れる板がありますよ。」

仰せの通り、板を試乗。HEAD SUPERSHAPE i.SPEED 170cm R=14m。

おそらく、HEADのラインナップのメインボリュームではないかと思われます。

その中でも、飛ばし屋をターゲットにした板の設定は、非常に分かりやすい分類でもあり、私もそこに魅力を感じました。

ただし、競技板を基準に考えると、どうしても物足りなさを感じるのも確か。

逆に言えば、キレやスピード感を犠牲にしながら、扱いやすさや対応能力を上げているのでしょうね。

コブも入ってみましたが、確かにマイルドな感じで、テールも引っかかりすぎず、上手くクリアできました。

中速までのコントローラブルな操作に関しては、ほぼ満点。 高速や、高負荷では、どうしても物足りなさを感じますが、それを求めないのであれば、良いチョイスだと思います。

終盤にかかり、SLトップモデルの確認を兼ねて、VOLKL RACETIGER SL 165cm R=13m。

手強いというか、滑り手に求める要求が高い板ですね。

低速、中速では全く板が反応しません。 高速域に入ると、板が雪面を咬み、仕事をしてくれます。

自分で板の方向付けをして、板の仕事に任せられる人のための板ですね。

ラストは、ATOMICのSL系モデル。ATOMIC REDSTER S9i 165cm R=12.7m。

ショート系トップモデルらしく、スピードレンジは高めですが、キレとズレの使い分けがしやすい板です。

ただ、G9iのような安定感よりも、軽快感を前面に出している感じがあり、私的には G9iの方が好みかな。

以上、試乗会のフィーリングレポートでした。

ハードパックのゲレンデで試乗できたのは、この季節としては奇跡かも知れません。

楽しく、ワクワクしながらの試乗会を体験できました。ありがとうございました。