2013年3月15日(金)
2013年度予算特別委員会が終了しました。
「東村山を良くする会」は、反対討論をいたしました。
以下、掲載させていただきます。
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「東村山を良くする会」は2013年度一般会計予算について、以下3点の理由で反対の立場で討論いたします。
1、生活保護行政対象暴力対策員が新設設置の予算が計上されていることです。
今議会では権限委譲に伴う新条例制定や事業が予算化されたものが多くありました。地方自治体の自主性の強化と自由度の拡大を目的に、地方自治体の条例制定権を拡大するものです。
当市の「生活保護行政対象暴力支援対策員」は、国の名称通りであり、あたかも暴力対策が必要なまちのように思われます。
また、生活保護受給者に対する差別と偏見を助長させる可能性のある文言であり、市長が述べる「町の魅力をアップさせる」とは逆行すると考えます。市の品位を落とすものです。
同じセーフィテーネット対策支援事業を活用している自治体において、例えば、立川市では「生活保護指導援助員」、川崎市では「生活保護適正指導員」と名称をつけておられます。
「生活保護という国民の権利」を制約するような場合、根拠となる設置要綱等を議会に示してから上程すべきであり、議会に白紙委任を求めるようなやり方は市民の代表者である議会を愚弄するものであり、市民に対して責任を持ちえません。
2.再任用が更新される部長職登用のことです。
昨年も指摘しましたが、若手の抜擢なども大いに行いながら、職員の志気を上げるために、しっかりとした人材育成を行うべきであります。
昨年再任用した部長を更新することは、この一年間の人材育成の成果が表れていないと言わざるをえません。
3.市民に対する説明責任が果たされていないことです。市長が市民に真摯に向き合う姿勢がみえないことです。
リサイクルセンター建設にあたっては、長年、秋水園周辺住民の方々がごみ問題に悩まされ意見要望など具申し、注目してきた課題であることは、市長初めご承知のことです。にも拘らず、リサイクルセンター建設の説明会は今後は開かないとのことでした。
1月の住民説明会では、性能発注という理由で建設建物の図面すら示されておらず、また工事車両の搬入路すらも示されず、周辺住民の理解を得られたとは到底いえるものではありませんでした。
今後の説明会を実施しないのは、説明責任を果たしているとはいえません。
また、本議会で明らかとなった「集団回収した生ごみ一ヵ月間、無断焼却」の件で市民への説明不足があったとして部長以下、文書による厳重注意処分が下されましたが、この教訓が生かされておりません。
集団回収の今後については、しっかりと市民への周知と説明をし、市の責任で事業を再開することを強く求めます。
「黙っていればわからない」そんな体質を東村山市は変えていかなければなりません。
以上。