2012年2月16日(木)
19:00から22:30くらいまで環境建設委員会が開催されました。
委員会では、23請願第10号、「秋水園リサイクルセンター整備計画」について、さらなる費用の圧縮と秋水園への搬入(収集)車両数の縮減施策を求める請願が全員一致で採択されました。
環境建設委員会は、1月30日(月)、2月10日(金)、2月16日(木)と何度も開催されました。
請願が採択された後も所管事務調査事項で「リサイクルセンター建設とそれに伴う諸問題について」を引き続きやっていきます。
2月16日(木)の委員会で渡部市長は、今のところ「ペットボトル」については、民間委託をする方向で考えているとのことでした。
今後の環境建設委員会の所管事務調査事項で「リサイクルセンター建設とそれに伴う諸問題について」で、カンについては民間委託できないのか?びんはどうか?を考えていきます。
2月10日に提出された資料では、
びん・缶・ペットボトルをリサイクルセンターで処理する場合の見積りは、年額9,362万円。
事業者見積りは、1億1,486万2千円で、差額が2千万もあるというものでした。
しかし、この見積り比較資料では、いくつかの点で課題が残ります。
1.収集形態・処理方法が違うものを比較している点
びん・缶・ペットボトルを処理する場合の事業者見積りは、3品混合収集で困難な処理の仕方で見積りを出させていること。
これに比較しているリサイクルセンターの見積りは、今まで通りびんは単品収集です。
リサイクルセンターでは、缶・ペットボトルの処理ラインとびんの処理ラインが計画されています。
1月30日(月)にこの事業者から提出された見積りでは、3品混合収集・処理の場合はびんの単価がトンあたり3万円、単品処理の場合はびんの単価がトンあたり2万円の1万円もの差があります。
処理量がびん1,443トンですから、年額1,443万円変わってきます。
2.リサイクルセンターの建設費を33年(廃棄できない期間)で割って年額を出している点
事業者に支払われる金額とリサイクルセンターを建設することによって、毎年支払われる金額(一般廃棄物事業債の借入額と償還期間)を比べるべきではないかという考え方です。
質疑によって、一般廃棄物事業債の償還期間は3年据え置きの15年間が償還期間だとわかりました。
建設費を償還期間の15年で割って年額を出す方法もあるように思います。
3.一般廃棄物事業債の利息を考慮していない点
質疑の中で、約500万円ほどの利息が毎年必要なことがわかりました。
このような条件を加味すれば、事業者の方が年額3,000万円ほど安くなる可能性があります。
また、リサイクルセンターは交付金が1/3出ることを前提に試算していますが、1/9や2/9になる可能性もあると言われています。
そうなると、民間の方がますます経済性の点でメリットが出てきます。
効率性・経済性を判断するのであれば、同一条件のもとで比較検討し判断する必要があると考えます。
しかし、どのような状況であっても秋水園での不燃ごみの詰め替え作業をする建物は必要になります。
10年後のごみ焼却炉の建て替え問題ともからみ、大きな視点で判断していくことが大切だと思います。