2005年7月の記事ですが、今こそ「『親』をまなぶ・『親』をつたえる」ことが大切ではないかと考えます。
いつもありがとうございます。
*** 平成17年度前期 親学習リーダー養成講座 ***
目 的 : 対話や交流をとおして親のあり方を学ぶ学習教材「『親』をまなぶ・
『親』をつたえる」を活用した学習機会の提供を促進するため、地域での学習活動の
推進役となる人材を養成する。
7月13日(水)
<講 義>
テーマ : 子育て・親支援のあり方
講 師 : NPO法人 女性と子どものエンパワメント関西
理事長 田上 時子 氏
(1)最近の刑事事件が問いかけること
今の非行の特徴・・・総数は増えていないが
① 若年化(中学生が半分)
② 一般化傾向(なんであんないい子が?)
③ 凶悪化
(2)多発する子どもの暴力問題
子どもの虐待は、中学生でも受けている。
ひきこもり、ニートは男の子が多い
⇒ 原因 1.豊か 2.世話をしている母親
コミュニケーション能力不足 ⇒ ライフスキルのひとつ
(3)子どもの問題を考える上での問題点
・ 思春期問題 → 12~13歳 専門家は300人しかいない。
・ 子どもが「子ども時代」を持てない現在
→ (情報化社会)TVによる都市化
・ 子どもが商品主義のターゲットになっている
・ 子どもの性の「商品化」
・ 子どもを育てる大人世代の変化
→ 親の世代がコミュニケーション能力不足
年齢40歳前後は、
横並び的な教育を受けた第一世代
群れ遊びをしていない第一世代
テレビとともに育った第一世代
(4)家族の変化
1960~1968年生まれ=新人類世代
→ 高度経済成長真っ只中で小・中学校生活をおくる。
(5)親だけでは子育てのできない時代 = 育児の社会化
子どもを取り巻く環境が激変している
予行演習していない親世代をサポートするシステム作り
子どもの問題は親の問題 = 社会問題
子育て支援 = 親支援
(6)親支援・親学習とは?
・ 子ども観を見直す(どんな子どもが理想なのか)
→ どんな子どもにしたいか?を親に書いてもらい
→ 親はそれをやっているか?
夢・希望・個性を持て!! → 親が持っていない
・ 親を楽しむというメッセージを送る必要がある
「完璧な親など必要ない、
なぜならそれを子どもがそれを必要としていない」
→ 完璧な親ほど子どもは苦しい・・・まあまあの親がいい
・ 過保護・過干渉・放任ではない「親」のあり方
→ 子どもにプロセスを教えるために経験をさせる
ボタン一つで何でもできる ・・・ 身体を使っていない
脳に入力をしていないと出力できない
その間に思考がある
(7)大阪府「親学習」(親をまなぶ・親をつたえる)
・ 準備期 - 親を知る・ほめる・接する・生きる
カナダでは、高校生で10回講座を実施している。