まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

硫黄島

2006年09月09日 | Weblog
太平洋戦争で、玉砕の島、で有名な硫黄島。

米軍に保存されていたフィルムと生き残った何人かの証言で構成された、ドキュメンタリーを見た。

もう84歳になるひとりの方は、毎朝、いくつかの湯のみに氷をいれて、それに、冷たい水をいれ、仏壇の供える。

硫黄島で死んでいった戦友のために。

生きて虜囚の辱めを受けるな、つまり、死んで来い、だね。

その命令の虜(とりこ)になった集団。

地下深く掘られた迷路のような塹壕のなかで、筆舌に尽くしがたい悲惨なドラマがくりひろげられた。

同じく、攻めた側の元アメリカ兵の方がいうには、どうして、白旗を揚げて出てこないのか、理解できなかった、と。

経済評論家の内橋克人さんも、毎朝、陰膳をあげる、と言っていた。

東京大空襲で、自分の身代わりになってなくなったおばさんのために、と嗚咽をこらえながら、静かに話していたっけ。

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ああいえば上佑

2006年09月09日 | Weblog
結局は、なんだか、よくわからなかったオーム真理教。

そこの広報担当で、一時期、ワイドショーに露出しまくっていた上佑さん。

KKK、クークラックスクランというばかげた団体が、全米ライフル協会と名前を変えたように(これ、マイケル・ムーア情報ですが)アーレフって名前を変えたわけだけど。

そのアーレフが、分裂する、という報道があり、ひさびさに、ああいえば上佑がテレビに登場して、話していた。

麻原について、いまでも、父のように、兄のように、感じているらしい。

そのことの是非を、云々するつもりじゃなくて、よくありがちな心理の方向ということを言いたいんですけどね。

人との関係を持つときに、ある鋳型にはめ込み、その枠の中で、態度決定する、といえばいいのか。

たとえば、社長を父親のように考えている人もいたりする。

おとうさんは、何でも困ったときには解決してくれたわ、みたいな。

もちろん、表面の意識の下のほうで。

夫と妻の関係でも、あったりするんだろうね。

何人か集まったグループの中では、どうしても、無意識のうちに、役割分担をしてしまうのかもしれない。

目の前にいる人と目の前にいる自分と、つねに新しい関係を作っていくほうが、きっと、楽しいんだろうけど、古い鋳型を通して、お互いの役割を分担してしまう、という。

新しいお酒は新しい皮袋にいれなさい、って、キリストの教えだっけ、たしかあったように思うけど。




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