【ワシントン=井上陽子】女性の地位向上などへの貢献をたたえる米国務省の「世界の勇気ある女性賞」で、妊娠や出産を理由とした職場の嫌がらせ「マタニティー・ハラスメント(マタハラ)」に悩む女性への支援に取り組む小酒部さやかさん(37)(神奈川県)が日本人として初めて選ばれ、6日、ワシントンで表彰式が開かれた。
小酒部さんは契約社員として働いていた当時、妊娠中に事実上の退職を迫られ、ストレスで2度の流産を経験。この時の経験をもとに昨年7月、市民団体「マタハラNet」を発足させた。国務省は授賞理由として、小酒部さんの活動により、マタハラが日本で社会的な関心を集めたと評価。小酒部さんは受賞後、「米国からのエール。他の女性の活躍にも勇気をもらった」と喜びを語った。
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