奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

えん麦終了

2015年03月26日 | 晴耕雨読
 昨日の雨跡はどこに消えたやら、乾燥した風の吹く一日でした。
ヱビスの受粉が終盤に入り、日に日にクリホマレの受粉に移行してきました。クリ系はヱビスと異なって、雌花の連続開花がなく、受粉のタイミングを逸すると20節以降の着果になります。

 受粉作業を終えると、残ったえん麦の刈倒しに取掛り、11月上旬に播種したえん麦は1m以上に成長し、防風の役目を終えて全て敷き草に変わりました。自らが作ったカボチャ物語が一つずつ幕を降ろし、来月中旬にはトンネルハウスもその役割を終えて撤収されます。
本日はまた、発芽したキュウリを育苗ハウスに移し、冬瓜は7.5ポットに鉢上げを行いました。


 午後は育苗ハウスのドアーの修理を行い、ヱビスの摘果と最終の誘引で過ごしました。奄美は台風で塩害がひどく、ビニールハウスのパイプや倉庫の至る所に錆による腐食が散見されます。今年のオフシーズンは、ビニールハウスのメンテナンスに忙しくなりそうです。
  

 カボチャの管理作業が峠を越えましたので、午後は、夏野菜の準備に取掛ろうと思っています。冬瓜、キュウリ、ズッキーニ、この三品目でマイ作戦は終了になります。

毎日が火曜日です!

2015年03月25日 | 晴耕雨読
 カボチャの受粉作業が始まると朝が早く、朝ドラもすっかり観る機会がなく、さらには朝イチの出荷も昼イチになり、再放送も観なくなりました。
そのような中、今朝は寒の戻りでヤッケを着て受粉作業に取掛ると、風はコチに変わり陽射しも強くなって、野球帽を麦わら帽子に替えての作業になりました。

 ほ場や周辺の山々はすっかり春模様に一変し、屈み仕事の多いカボチャ作業の中、時折腰を伸ばすと、季節の移ろいに、もうこんな季節か~とそんな感慨に浸ります。
受粉を済ませると昨日の続きでクリユタカの誘引を行い、一畝を終えると、ズッキーニや葉玉ねぎを収穫して、帰路は直売店をモニターして午前を終えました。
  

 午後イチは、ランチも早々に切上げて倉庫で出荷の準備を行い、直売店や弁当屋に届けました。消費者の動向は日替わりで、モニターでその日の品目と収穫量を決めています。本日は、大目に葉玉ねぎを収穫し、ズッキーニと併せて届けました。葉玉ねぎは、リピータが日に日に増えている様子です。


 出荷を終えて倉庫に戻り、硫黄粉剤と動力散粉機を積込んで、再びほ場に向かいました。風が弱く好機と判断して、クリユタカの3回目の防除を決行しました。
終わると、今にも降りそうな雲行きになり、ハウス作業でパッションの誘引やツル取りをしているとポツポツと降出し、恵みの雨には程遠いお湿り程度の降雨になりました。

 帰宅して週間予報を観ると雨マークがポツポツとあって、そろそろ来るかなと思いながら、長期予報では、梅雨期の降雨が多いとの予報に、当たらないで欲しいと懇願するばかりです。

明日へのエール

2015年03月24日 | 晴耕雨読
 全国的に寒の戻りで、ここ奄美でも強い北風の吹く肌寒い一日でした。
それでも天候はカラッとした青天で、カボチャの受粉から始まり、隔日のかん水、ズッキーニの受粉と収穫、葉玉ネギの収穫と出荷、目いっぱいの一日を過ごしました。

 ズッキーニはこの時期の気候が合うせいか、雌花の開花と着果が良く、一株1本の割合で収穫をしています。葉玉ねぎは、徐々に人気が出てきて完売のパターンになってきました。


 両日来畑者があって、夕方にはカボチャ農家のMさんが仕事休みに立寄りました。疲労感いっぱいの様子で、この時期のカボチャ農家は、連日の受粉と誘引作業の繰返しで、特に誘引作業は、ひたすら忍耐との戦いです。小生も本日4畝の誘引(600株)を行い、ズッキーニや葉玉ねぎの収穫と出荷でなんとか気分転換を図りました。
受粉や誘引作業は来週いっぱいぐらいで、ここを乗り切ればカボチャの管理作業も一段落します。
Mさんも雨が欲しいと言っていました。

 ズッキーニや葉玉ねぎの収穫と出荷、そして、直売店の空になったカゴが、カボチャ作業で疲れた明日へのエールになっています。

陽光に誘われて

2015年03月23日 | 晴耕雨読
 今年は、珍しく年明けから降雨が少なく、週間予報からは雨マークが消えて、いよいよ水撒きの決行を検討しています。春カボチャのほ場は、農業用水の確保ができていますので、手かん水ホースのノズルをジェットタイプに交換すれば何とかなりますが、河口菜園は軽トラにタンクを積み、動噴による散布になると思います。雨乞いをしたいような心境です。

 日課となったカボチャとズッキーニの受粉を1時間ほど行い、終わると、クリホマレの最終の誘引を始めました。クリホマレは、草勢がおとなしく、また葉柄も短く、誘引がしやすい品種です。それに比べて、隣りの畝のクリユタカは大暴れをしていて、同じカボチャでもこんなに違うものかなと思います。

 ひと息付くと誘引作業を中断して、ズッキーニとネギを収穫して直売店に届けました。直売店では、そろそろ冬野菜シーズンが終わり、端境期で品不足になっていました。葉玉ねぎの要望もあって、午後イチの出荷を約束して午前の打ち止めになりました。

 ランチもそこそこに葉玉ネギの収穫に取掛り、直売店に届けました。島の南部のご婦人からの葉玉ねぎの所望を聞き、農家の心意気での即応でした。葉玉ねぎ栽培は初の取組みで、一人でも多くの消費者にその美味しさと栄養価を知って欲しいとそんな思いでいます。

 直売店から倉庫に戻ると、追肥用の肥料と動力散粉機を積込んで、春カボチャのほ場に向かいました。追肥を終えて動力散粉機でカボチャの葉についた肥料を落とし始めた途端に支庁のFさんが久しぶり来畑しました。陽光に誘われてカボチャのほ場を巡回している様子で、1時間ほどむん話(雑談)をして散会になりました。

 その後は、動力散粉機による作業を行い、終わると少な目のパッションの受粉、そしてラストはクリホマレの誘引で本日の打ち止めになりました。
それから、本日はキュウリの播種も行いました。

畑人の休養日

2015年03月22日 | 晴耕雨読
 カラッとした小春日和の良い一日でした。
ズッキーニやカボチャの受粉作業をしながらすべてのかん水を行い、終わるとズッキーニとネギを収穫して直売店に届けました。相変わらずズッキーニは完売の様子、この陽気で収量も安定してきました。ネギは一度収穫したものの、見事に再生して、2度目の収穫になりました。

 午後は休養と決めていましたので、食料の買出しのついでに花を購入し、月例の墓参を行いました。生き物を扱う農家にとって、完全休養はオフシーズンしかなく、ピークになった疲れがいく分か安らぎました。

 陽が傾き、開放したビニールハウスの戸締りに向かい、もしやと思いハウスの中に入るとパッションの花がポツリと咲いていました。10日遅れの開花で、例年に比べればスミレのような開花ですが、それでもパッションの到来を感じるものでした。
  

 降雨が多ければ悩み、今季のように降雨が少ないと水不足や追肥の効きに悩み、農業とはつくづく自然に生かされている職業と思うこの頃です。