奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

畑人間・・・かな?!

2011年03月30日 | 晴耕雨読

 会社人間とか仕事人とか耳にしますが、小生の一日はまさに畑人間です。朝8時から夕方の5時頃まで畑でひたすらカボチャといそしみ、ランチにDscn5380弁当を買う以外は野鳥とその鳴き声ぐらいが唯一の世界です。時折不思議な不安にかられますね。

 そんな時は違う景色が見たくて、畑の帰り道に浜辺に立寄ります。

 この間の東北地震の際には、今まで見たこともない短い時間での潮位の変化を目の当りにしました。わずか1時間で潮の干満が起り、見たこともないようなリーフ(地元では7つ瀬)が出現し、東北地震の大きさを物語るものでした。

 昨年の豪雨災害でり災した資材の移送や整理が終わり、後は借用していた農研センターのハウスの草刈りや耕耘だけとなり安堵しています。なんDscn5386とか、カボチャの受粉作業が始まるまでには終わらせたいなと思っています。

 画像は、穏やかな夕方の浜辺と猫の額ほどの実家の庭で咲くツツジです。畑以外の唯一の景色です。


余談ながら

2011年03月28日 | 晴耕雨読

 雨がなく乾燥した天候が続いています。

 連日、被災地へのエールを込めたCMや歌番組・スポーツ界の活動には、この国はまだまだ捨てたものではないと胸を熱くしDscn5372ています。サムライの末えいとしてDNAのどこかに組込まれているんだなと感慨ひとしおです。

 毎日飽きもせず・・・・時々単調な生活に厭世観がちらつくこともありますが、偶然につけたテレビの農業の番組に力をもらいなんとかやっています。被災地へのエールを込めたCMや歌番組には多くの人が力を得ていることと思います。

 単調な毎日の中でもいろいろあります。先週は、豪雨災害で中断していた中山間整備事業の会合があり、小生も推進委員の一人として列席しました。農地や用水、農道整備をする目的は農業の活性化や発展であるはずが、いつのまにか整備することが目的化してしているような感がありました。農地、資金、労力・・・・農業を営む上での三原則と言われています。農業をしたくても農地が確保できずに断念する人は多いです。Dscn5374 

 お酒を飲んでブログを書くと説教っぽくなりますね。今日はこの辺で・・・

 画像は、トンネルハウスから出たカボチャ群と今日、耕転を行った5番目の開墾ほ場です。祖父が残した唯一の畑です。余談ながら祖父の名前は大熊と言います。


三寒四温

2011年03月23日 | 晴耕雨読

 日替わりで寒暖差の激しい奄美です。デイゴやツツジが満開の季節になりました。

 桜の開花宣言が鹿児島で聞かれ、気温の上昇とともに桜前線も北上して被災地の東北まで例年のように届くことでしょう。今日から春の選抜高校野球も始まり、畑でラジオを通して聴く選手宣誓に例年にない感動を覚えました。頑張ろう東北!頑張ろう日本!

 今日は、2巡目のわき芽取りと誘引作業を終え、後は先端がトンネルハウスを出てくるのを待つのみとなりました。午後は、農協の倉庫で罹災(豪雨災害)した資材を受取り、帰りに役場に立寄り遊休農地の情報収集などを行いました。罹災した資材の後始末が終わり、ほっと一息ついたところです。Dscn5362

 明日は、カボチャのうどん病の防除に硫黄粉剤を散布します。粉剤散布は初めての経験で、動力機を購入してこの日を待っていました。まだまだ、勉強途上の新米農家です。

 新緑をバックに満開のツツジを撮りました。


暑かった~!

2011年03月21日 | 晴耕雨読

 南風の吹く暑い一日、28度くらいはあったかなと思います。農作業の合間にふと周囲の山々を見渡すと、新緑の真っただ中にあり、何とも言えない不思議な感慨に耽ります。

 早めに畑に出かけてTハウスを開け、温度の上昇に備えました。Dscn5358

 5つあるほ場の中で、今日は豪雨災害で全滅したほ場のわき芽取りと誘引作業を終日行いました。低温で二度の播種を行い、7、8割ぐらいのできかなと思っています。

 小生が農業を営むほ場は土地改良区で、奄美では珍しく25aの区画が多く、畝の長さが40~50mあります。カボチャの播種やわき芽Dscn5359取り、誘引作業は腰をかがむ作業が多く、時折、ストレッチを行いながら腰痛と戦っています。

 画像は、温度の上昇と共に成長したえん麦(防風や敷き草用)に囲まれた第3ほ場です。そして、本日2回目の誘引作業を終えた第1ほ場です。


毎日が農業

2011年03月20日 | 晴耕雨読

 新潟の乙女さま、都会の奄美っ子さんお待たせしました。自然災害が続く中、自然の力には改めて畏敬の念を抱くこの頃です。

 カボチャ栽培にはいい季節になり、トンネルハウスの中を所狭しと繁茂しています。ヤング農家のK君のカボチャは一斉にトンネルハウスを出て、2週間遅れの小生のカボチャは月末にはトンネルハウス出る勢いです。Dscn5352

 日々の作業は、トンネルハウスの開閉による温度調整とかん水、わき芽取りと誘引、病害虫の観察と防除になります。温度の上昇と共に1日5~10センチのペースで成長して、30aのカボチャの誘引が一巡した頃には再び二巡目の誘引に入ると言う毎日です。

 2月末に播種したミニ冬瓜の本葉が出てきましたので昨日定植をしました。冬瓜もまた温度の上昇と共に繁茂してきます。子つるの4本仕立てで一苗で八個収穫したいなと皮算用をしています。Dscn5354

 毎日畑に出て農作業をしていると、自分の仕事は農業なんだな~と改めて実感をし、作物の成長に充実感や生き甲斐を感じるようになりました。残された課題は、生産に関わる個々の問題をクリアーして如何に収益につなげていくかと言うことになります。

農業にはまりつつあるこの頃です。