奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

トマトの意外性

2014年05月31日 | 晴耕雨読

 全国的に季節外れの猛暑のようで、気候が読めなくなった昨今です。
奄美は昼と夜との温度差が激しく、002鈍感な老体にもいよいよ夏バテの様相になってきました。

 ここ数日の夏日で、パッションの果実の萎みと落果が多く、毎日、バケツ2杯ほど処分をしております。比較的にトマトやメロンは元気で、本日は、トマトの下葉の除去を行いました。防鳥ネットにより鳥害から解放されたので、思い切ってのせん定作業になりました。時折、完熟したトマトのつまみ食いをすると、なかなかの甘味で、来季への期待が沸々と沸いてきます。

 本日はパッションとズッキーニを直売所に届け、004熱中症対策で塩飴の購入に市街まで出掛けました。 水分補給だけでは、血液の塩分濃度が薄くなり、くらくらと熱中症の予兆みたいなもの感じる時があります。

 画像は、下葉の処理を終えたトマトの畝と鳥害を気にせずに収穫した果実です。トマトのハウス栽培は終盤を向かえますが、露地栽培はこれからが本番です。露地で完熟させることができれば、味は結構いけます。裂果もなく、予想外の展開です。


夏の農作業はボチボチと

2014年05月30日 | 晴耕雨読

 「ウィスキーはお好きですか」、男の妄想をくすぐるなかなかのCMです。小生の若い頃は、スナックと言われる小さな店にマドンナ的なママがいて、あのCMのような世界に浸ったものです。今に思えば、他愛もない男の妄想なんですね。001

 さてと、日中の暑さがボディブローのように効いて、適度な水分補給と休息をとりながら、奮闘しているところです。
本日は、防鳥ネットの展張を仕上げ、冬瓜のシート敷き、メロンの下葉の除去、そして、春カボチャのかん水設備の回収を終えました。
冬瓜は200個近く着果し、メロンも20個ぐらい着果を確認しました。防鳥ネットの展張を終えると、早速、カラスが飛来し、手も足も出なかった様子です。メロンもいい感じで着果していて、防鳥ネットを展張する好機だったかも知れません。003

 春カボチャの作業の遅れが尾を引いていて、残す作業はマルチの回収だけになり、少し余裕感が出てきました。リカバリーで植えた、ズッキーニや冬瓜、トマト、そしてメロンまでが、いい感じで育っていて、その時その時の判断が肝要と思うこの頃です。

 画像は、冬瓜のソテツによる日焼け対策、そして防鳥ネットの展張、最後はミニメロンです。
ソテツは、シーズン中再利用ができ、最後はほ場に放置できますので重宝しています。005
防鳥ネットは幅9m、長さ18mで、6畝ぐらいをスッポリとカバーしています。
ミニメロンは、「かわいい~ナ」と言う品種で、糖度も高く、家庭菜園で重宝されているようです。
願わくば台風が近寄らないことを祈るばかりです。


老兵は静かに・・・

2014年05月29日 | 晴耕雨読

 朝の涼しさから一転して暑い一日でした。
少な目の冬瓜の受粉を終えるとパッションの収穫に取掛り、終わるといつものパターンで菜園のトマトとメロンを観回りました。
隣園のY兄が、カラスにトウモロコシを食害され防鳥ネットを展張していました。2、3日前に何かを食べている様子を観ましたが、トマトやトウモロコシにちょっかいを出してきたようです。
防鳥ネットの購入をあれこれと思案しながら倉庫に戻り、パッションやカボチャ、トマトの出荷準備をして、2ヶ所の直売所に届け午前を終えました。

 午後イチは月例の墓参を行い、終わると防鳥ネットの購入にホームセンターに出掛けました。所望のサイズはなく、9m×18mを2セット購入して早速仮展張を行いました。
防鳥ネットは、冬場のヒヨドリ対策のトレーニングみたいなもので、一度はチャレンジする必要があると思っていました。奄美では、2~3年間隔でヒヨドリの大群が飛来し、作物の葉が一瞬にして消えてしまいます。当然ながら、スナップエンドウや実エンドウはヒヨドリの餌食と化します。
防鳥ネットの展張の概観もつかみ、中断してハウスや倉庫の戸締りをして帰宅しました。

 そう言えば、昨日は小生の菜園に県の農政担当者が来園した様子で、電話の一本でも頂ければ、それなりの対応ができたかも知れませんね。
風の噂では、地元の直売店やNPOのYランドあたりが、行政を巻き込みながら色んな動きをしているようです。メンバーのほとんどは昔ながらの顔ぶれで、これまで地域は何一つ活性化せず、「老兵は静かに去れ」と苦言したいと思います。

 今宵は、菜園で頂いたカボチャ・マフィンと黒糖焼酎で、日中の暑さをクールダウンしています。


畑人の妄想

2014年05月28日 | 晴耕雨読

 日中の暑さとは異なり、夜の涼しさが、疲れた老体に明日への充電時間を与えてくれます。
本日で、春カボチャのプラ杭1800本の回収が終わり、やれやれです。

 午前は、いつものように収穫に奔走しながら、思いのほか手間取り出荷は午後になりました。本日もまた、直売店で小生の出荷したパッションを購入する観光客と遭遇し、あれこれと質問攻めに合い閉口しました。やはり、ちょっとした土産で手軽な値段で購入したいと言っていました。

 鹿児島本土もそうですが、観光客はお金持ちで高価な物を買ってくれると言う妄想を持っているようです。金持ちはツアー旅行はしませんよ。道の駅で「なんとか御膳」と言う刺身定植が出ていて、高級料亭の板前の調理じゃあるまいし・・・妄想に気付いて欲しいところです。道の駅のほとんどは、地方の主婦のパートで、手の混んだ高級食なんぞは作れないのでは思っています。
ツアー客が求めるものは、手ごろな価格の地元の料理、沖縄が観光客に人気があるのもそこにあると思います。

 本日は、漁業加工センターに加工用のカボチャ20キロを購入して頂きました。捨てる神あれば拾う神ありで、見た目が悪いだけのカボチャが活用され、感謝の一言に尽きます。漁業加工センターも柔軟に考えて、地元の食材を活用した惣菜や弁当食まで考えると販路は拡大できるかも知れませんね・・・畑人の妄想かも知れませんが。


畑人の一日

2014年05月27日 | 晴耕雨読

 ここしばらくのパターンは、夜明け前に起き、日の出があれば、迷うことなくハウスの換気に出掛け、正に朝飯前の仕事です。002 その後は朝食を摂り、7時頃には出畑して、ズッキーニや冬瓜の受粉を行い、ついでにズッキーニの収穫を行いパッションハウスに向かいます。

 パッションの収穫を終えると菜園に移動して、メロンの受粉を行い、鳥害を避けるようにトマトを収穫します。その後は、2ヶ所の直売店をモニターし、倉庫で出荷の準備をして届けます。
このパターンは午前いっぱいかかり、忙しい中にある種の充実感を味わっています。本日はまた、直売店にパッションのばら売りを提言して店頭に並べました。003

 午後は春カボチャの資材回収、徒労感を忘れるように音楽の力を借り、飽きない程度のペースで奮闘しました。プラ杭、かん水設備、マルチの回収と1週間ぐらいの作業になりそうです。

 春カボチャの資材回収に飽きると、菜園に移動して、トマトやメロンの誘引を行い、残肥の影響が薄れたトマトに追肥を行いました。そして、その後は、冬瓜やズッキーニのプラコップ作戦、帰路はハウスのビニールをクローズし、倉庫の戸締りをして帰宅します。007

 TVの「ひとり農業」や「人生の楽園」とは程遠い「奄美の農と暮らし」、農業を生業とすることはこのようなものでは思うこの頃です。

 画像は本日の収穫 と回収したプラ杭、そして、らしくなってきたメロン、トマト、冬瓜です。
冬瓜は日増しに着果が増え、草勢の維持に追肥のタイミングが難しくなりました。
パッションは、009品種名のようにルビー色が一段濃くなり、酸味も薄く、奄美の初夏の味覚になってきました。
ズッキーニには厳しい温度環境で、日毎に草勢が衰え、来季への課題の一つになりました。
自分の描いたシナリオに奔走する奄美の農と暮らし、7月まではこの意気でと思っています。