奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

奄美の梅雨明け

2012年06月29日 | 晴耕雨読

 畑作業をする人を沖縄では「ハルサー」と言い、奄美では「ハテンチュ」と言います。漁師を海人(ウミンチュ)と言う沖縄がなぜ農民を「ハルサー」と言うのかは良く解りません。

 週間予報から雨マークが消え、奄美では本格的な夏に突入します。これから雨は突然のスコールか台風以外は期待できなくなります。Dscn7152

 ここ両日蒸し暑い中、春カボチャで使用したフルーツシートの洗浄(3千枚)を終え、おば~が返してきた農地の耕うんとソルゴーの播種を行い、本日はまた、パッションとインゲンハウスの片付けを全て終わらせました。

 作業の合間には、相変わらずパッションの個販や売店への配達を行い、何とか、ここ両日にはパッションも完売しそうです。

 ハテンチュをしていると、家と畑と直売店、ランチの弁当屋と買出しの食品店、行動範囲がワンパターンになり、ふと海でも眺めて見ようかと言う気になります。Dscn7159

 島では映画館は閉鎖し、これと言ったライブもなく、居酒屋に飲みに行くにも代行などの移動手段を考えると面倒くさくなり、黒糖酒を片手にBSやCSの映画を唯一の娯楽にしています。

 今朝は、夜明け前に梅雨明けの浜辺を散策しました。また、GT釣りやテナガエビ獲りのシーズンになりました。奄美に来て四度目の夏、海を観ながらぼぉ~っとカメラを向けました。


シーズン イン ザ サン

2012年06月27日 | 晴耕雨読

 蒸暑い中、倉庫オープンから始まり、先ずは近傍の直売店にパッションの配達、一時期の売行きから小康状態になったような気がします。来季は品種を増やし、ルビースターだけではなくサマークイーンも作って見ようかと思案しています。

 本日は、一昨日引抜いた防風ネットの木柱30本を倉庫に移送し、トマトの撤収を行い、仕上げには、刈払機で草刈りを行いました。いずれにしても、解体したハウスの資材の移送や増設の準備です。後は天候を観ながらトラクターによる耕うん整地で増設準備は完了します。

 奄美は週末には梅雨明けとの予報、ハウスの組立てと並行しながら、秋カボチャのほ場の準備も加速させます。

 夕方には、カボチャのシート洗浄に取掛りました。一晩浸け置き洗剤に浸し、明日水洗いをして収納します。約3千枚、ビーチパラソルを設置してサザンでも聞きながら奄美の夏を満喫しようと思います。

 今日の一番ソングは夏がテーマ、「シーズン イン ザ サ~ン・・・♪」 ・・・・夏と言ったらやっぱりTUBEでしょう。 


憂鬱な雨の日には

2012年06月26日 | 晴耕雨読

 本日は終日雨、未熟果で収獲したパッションの処分をあれこれと思案しながら倉庫で過ごしました。パッションとは「受難」を意味するらしい。

 奄美では、収益性と栽培の容易さからパッション栽培農家が年々増え、地産地消の限界を超え、ネットによる販売ルートの拡大など近々の課題は多い。だからと言って肝心な事に行政は無関心を装っている。

 今年度から45歳以下の新規就農者に対し、年間150万円の給付金が最長7年間支給されるらしい。45歳を過ぎた新規就農者にとっては羨ましいと言うよりは、ほとんどが生活資金に化けるだろうと思っている。このような生のお金が給付される時は往々にして選挙が近い。

 農業をしたくても土地がない、借りられない、作っても売り先がない・・・肝心な事は何一つ解決されないままに、お金をばらまき、持続性のないハードへの予算執行などを飽きもせずに繰返している。

 農業、観光、交流・・・基幹目標らしいが、膨大な予算を費やしても一向に目標に到達できそうもない。生半な行政側に計画させるよりも、その予算の一割でも払って民間企業に計画立案をさせた方がリアルな物ができそうな気がする。

 明日は晴れないかな~と「受難」を解き放つようにヒカゲヘゴに目をやる。憂鬱な雨の日には、パッションの選果をしながら取り留めもない妄想の世界に浸る。


ハウス解体終了

2012年06月24日 | 晴耕雨読

 昨日、沖縄の梅雨明け宣言がありましたが、どうやら奄美も梅雨が明けたような南西の風が吹き猛烈な陽射しと暑さです。

 ハウスの解体は終盤に入り、蜂と格闘しながら何とか終わらせ、後は重機による補強支柱の抜取りだけになりました。昨日は、危うく蜂の洗礼を受けるところで、麦わら帽子のひさしで難を逃れました。 Dscn7143

 傍から見れば滑稽ですが、ハウスの鉄パイプや投石で1時間ほど格闘し、何とか蜂の巣を落としました。その間何度か敵の空襲を受け、退治した時には大汗がどっと流れました。

 本日午前は旧暦5月5日の墓参、墓地は集落の人で賑わい、ちょっとした社交の場になりました。旧暦5月5日は墓に尚武を活ける事を教わり、おば~から頂いて活けました。

 午後は、昨日購入した穴掘り機で、防風ネットの支柱の抜取りを行いました。Dscn7150猛烈な暑さで地面の照返しは強く、ワイシャツの下の膚にも陽射しの強さを感じながらの作業でした。水分と塩飴を補給しながら、何とか15本の柱を抜取りました。

 後は、ハウスの建設地を整地し、解体した資材を移送するだけになりました。

 画像は、解体を終えたハウスの跡地と防風ネットの木柱を抜取るために購入した穴掘り機です。梅雨で、地盤が緩むこの時期が、ハウス支柱の抜取りや穴掘りの好機です。


パッションとインゲンの片付け

2012年06月22日 | 晴耕雨読

 今朝は6月になって久しぶりの晴れ空、二度寝で寝坊をして遅めのスタートです。

ハウスの換気の必要もなく、今までと違ったパターンに、拍子抜けしたような不思議な感覚です。

 倉庫を開け、追熟中のパッションが日に日にルビー色に変化するのを見て、一先ずは安堵しました。。Dscn7139

 本日の予定はパッションとインゲンハウスの片付け作業、パッションを株から切り取ってハウスの外に運び出し、インゲンについては、誘引ネットごと運び出しました。

 パッションについては、8か月間初めての場所とハウスで良く育ったな~と感心し、条間やかん水、誘引方法、温度管理など全てが試行錯誤の中で、200%の成果だったと自負しています。また、ハウスの改造についても概ね成功だったと思います。Dscn7142

 インゲンハウスは、台風4号の強風で、誘引ネットの支柱が横倒しになり、改めて台風の爪痕を認識し、台風対策で、すべてのビニールや防風ネットを取り外し、また全てのパッションの収穫を実行した判断は正しかったと今更ながら確信しました。

 作業の合間には近傍の売店にパッションを配達し、在庫がなく店頭に冬瓜や赤毛瓜の補充ができないのが残念です。Dscn7134

 天候はまだまだ不安定で、出たとこ勝負の作業になりそうですが、ハウスの解体と移送、組立てを中心に進めて行こうと思っています。

 画像は撤去中のパッションと台風で横倒しになったインゲンの誘引ネットです。パッションは、8か月間、病害に合うこともなく、よくぞ成長してくれたと褒めてやりたいくらいです。