奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

急がば回れ!

2010年12月15日 | 徒然

 せっかちではやる気持ちに自問自答しながらブレーキをかけています。先を急ぐあまりに作業手順を端折って、倍の労力を費やした作業が多々あります。「急がば回れ!」今でも妙を得て含蓄のある名言です。

 さて、終日曇りの中、春カボチャの作付を予定しているほ場の堆肥と元肥の散布、耕転作業の全てが終わり、後は、マルチとトンネルの設置を残すのみになりました。春カボチャは機械化を中心に考えていましたが、意外にもスムーズ進行して安堵しています。Dscn5184

 早めに作業を終えたので、次回の予習を兼ねて、マルチャー機による畝のビニール張りを行いました。作業手順の変更、機材の一部改良、適正な畝間など考慮に考慮を重ねて、やっと両目が開眼したような気分です。

 粘質系の条件の悪いほ場でしたが、7~8割方の出来栄えにホッと一安心、帰路はトラクターのライトを点けて帰りました。元エンジニアの密かな喜びです。

 


人力から機械力へ

2010年12月14日 | 晴耕雨読

 気象予報が当てにならず出たとこ勝負の毎日です。

夜半の雨で畑の状態が悪くてトラクターによる農作業はできず、秋カボチャの栽培管理や春カボチャの農業用水の準備などを先行的に行いながら晴天の日を待っています。Dscn5182

 先日までの二日間は、新しく導入したマルチャー(畝をビニールで覆う農機)の試運転を行い、農機の改良の必要性や運用方法について概ね手応えをつかみました。

 また、農作業を人力から機械力に変更するには、農作業工程そのものの変更が必要であることも解りました。試行錯誤の中で、若い頃のエンジニアのような気分で農業に取組んでいます。Dscn5173

 画像は、春カボチャの敷き草用に播種したえん麦(トチユタカ)の発芽です。ソルゴーも育たない心配なほ場でしたが、ちょっと感動しました。参考までに「種まきごんべえ」なる播種機を使いました。楽ですよ~! 


奄美の冬

2010年12月10日 | 奄美の景色・自然

 曇天と小雨の日が多く、奄美の冬の気候になりました。それでも、束の間の晴れ間を縫うように、秋カボチャの栽培管理や春カボチャの準備に奮闘しています。

 秋カボチャは昨日最後の追肥を行い、来月中旬頃から収穫を予定しています。収穫までの間の栽培管理は、カボチャの日焼け防止とネズミ対策ぐらいになります。 Dscn5165

 さて、豪雨災害の後、畑の土質が粘質系に変わり、トラクターの耕転作業が思うようにいかず手こずっています。元の土質に戻るには、しばらくの期間かかりそうです。 災害の後遺症は見えない所でも残っています。

 今日は、ブロードキャスターによる堆肥やマグリン(苫土石灰)、化成肥料の散布を行いました。30aの面積で、人力では1週間程度かかる作業が半日で終わり、トラクターによる鋤き込み作業まで一日で終わらせました。イメージだけで導入したブロードキャスターですが、その機能には十分に満足しています。Dscn5180_3

 画像は、耕転作業中に飛来する珍客です。土の中にいる虫たちが目当のようです。もう一つは、浜一帯に残っている豪雨災害の流木です。

 


坂の上の雲

2010年12月01日 | 徒然

 昨日はあの豪雨災害を彷彿させるような雨、今日は終日小雨の一日でした。

 午前は、昨日からの続きで倉庫の整理整頓を行い、午後は、豪雨災害で被災した農協の倉庫の片づけを手伝いました。果樹や野菜部会の農家が30人ほど集まり、2時間程度で作業は終わりました。倉庫内は、河川の氾濫による資材の紛失や泥まみれの状態で、災害の凄さを物語るものでした。 Dscn5149

 タイトルは、「坂の上の雲」でしたね。

 司馬文学の中でも最も人気のある小説ではないでしょうか。時々、「何のために奄美で農業を・・・」と言う問いに窮することがあります。ひょっとしたら、坂の上の「雲」を追っているのかも知れない・・・そんな漠然とした想いに自己を肯定しているところです。

 倉庫の片づけをしながら聴くラジオ番Dscn5170組の中で、「人は何のために生きるのか?」と言う問いに、その答えを見つけることができないままに人は生き続けると・・・「そうかもしれないな~」とそんなことをふと考えました。

 画像は早朝の陽射しをいっぱいに受けたカボチャの雄花とやっと片付いたマイ倉庫です。