奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

研修から一夜明けて

2012年02月29日 | 晴耕雨読

 研修の疲れもあって早めに就寝をし、早めの起床と食事をしてほ場に向かいました。

 トンネルハウスがゲリラ的集中豪雨と強風で被害を受けた様子はなく、またトンネル内のカボチャにさほどの害もなく、ひとまずは安堵しました。

 先ずは開放したトンネルハウスを閉め、成長したカボチャの親ヅルをトンネルの外へ誘引しました。その後は、強風で移動したビニールハウスの中の防草シートを復元し、年明けに定植したほ場の2回目の誘引を始めました。

 午後いちは、集中豪雨と強風で倒伏したジャガイモに疫病の殺菌剤を散布しました。その後は陽射しが強くなってきたので、カボチャの温度管理で全トンネルの開放を行い、後は黙々と2回目の誘引を行いました。

 途中、農業用水の水圧減少で役場に連絡をしたり、昨日の豪雨でアクシデントがありましたが、担当者が早々に対応してくれました。ありがたいな~と感謝の一念です。

 気温の上昇と共に、カボチャの生育が加速してきました。自転車操業の日々になりそうです。


先進地研修

2012年02月28日 | 徒然

 両日、出水・阿久根方面に研修に行きました。初日は晴天の中、ナベヅルを観ながら出水の干拓地やソラマメや実えんどうのほ場と集荷場を見学しました。そして、夕陽と水産物が売りの長島に宿泊しました。Dscn6776

 翌日は、長島の棚田ならぬ棚畑に所狭しと植付けられたばれいしょのほ場やその集荷場を見学しました。生憎の小雨でしたが、景観の良さと農業と漁業が程よく栄え、理想郷に近い島の繁栄ぶりでした。

 要所要所に程よい農産地と直売店があり、景観と豊潤な農水産物による食事の良さが、筆舌し難いほどの気分転換に、或いは明日への充電になりました。一年に1回の研修は、自分への褒美だと思って参加しています。Dscn6794

 帰島は奄美が悪天候で、着陸の寸前まで発着地への帰投か、命の洗濯をした研修とは異なり緊張感の中で無事着陸をしました。

しかしながら、帰島した奄美の悪天候にカボチャのほ場の様子が一抹の不安として横切りました。名瀬市街で食料品の買出しをし、帰宅前に暗闇のほ場に立寄り、ヘッドライトに照らされたトンネルハウスを観て、いく分か安堵をして帰宅しました。

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 画像は出水のナベツルと有明海に沈む夕陽です。露天風呂から観る夕陽は最高でした。3枚目は島全体がだんだん畑のジャガイモに覆われた長島のジャガイモ畑です。島のあらゆる空間が所狭しとジャガイモ畑で覆い尽くされ、今までに観たことがない光景でした。


終日小雨の一日

2012年02月26日 | 晴耕雨読

 夜半からの雨は一日中続き、終日小雨の一日でした。

 本日はハウスの中の作業と決め込んで、トマト(桃太郎)をセルトレイからポットへ移植しました。一番花の蕾が見えるころまでポットで育苗し、3月末頃には畑に定植するつもりです。Dscn6764

トマトの移植の後は、直播きしたインゲンの間引きを行い、その後はハウスの除草で午前を終えました。

 午後はパッションの剪定(摘芯や脇芽取り)を行い、小雨が止んだのでカボチャのほ場のえん麦に追肥を行いました。生育が思わしく敷き草の代用に苦戦しそうなので、閃きで高度化成肥料で対応したところです。

 追肥の終盤に再び雨になり、明日からの研修の間の温度管理を思案しながら、トンネルハウスの南側のオープンを決行しました。洗濯バサミを活用して、開閉は通常の半分に抑えました。不在の間、強風がないことを祈るばかりです。Dscn6767

 明日から、先進地研修で出水や阿久根の農業を観てきます。有明海に沈む長島の夕日と温泉が楽しみです。

 画像は直播したインゲンとポットに移植した桃太郎です。早速、苗作りで得た知見で、割りばしと手作りのリングで苗を固定しています。


セカンド・ベスト

2012年02月25日 | 晴耕雨読

 最近夜になるとカエルの鳴き声を聞くようになりました。冬眠から目覚めた生命の活動期が間近いのでしょう。

 午前3時に目が覚めて寝付かれず、読書をしながら朝を迎えました。夜半からの雨に加えて濃霧(霞)がかかり、重苦しいような一日の始まりでした。

 倉庫に立寄ると保温器の冬瓜がニョキニョキと発芽し、「やったね!」とほくそ笑みながら、育苗ハウスに移しました。

 さて、この天候で何をやろうかと思案しながら、取りあえず、トンネルハウスにぶつかっているカボチャの親ヅルの誘引を始めました。

 その後は、黙々とトンネル内の敷く草を行い全畝を終わらせました。自分でも、忍耐力がついたなと感心しています。

 午後の後半は雨足が強くなり、予定作業も終わったので早めに切上げて、来週からの研修に備えて買物に行きました。

 最近話題の「はやぶさ」の映画が取沙汰されていますが、「セカンド・ベスト」と言う言葉に感銘しました。要は、刻々と変化する事態の中で如何にベストを尽くすか、と言うことに尽きると思います。


錯覚

2012年02月24日 | 晴耕雨読

 奄美では本格的な春に向かって加速しそうな様相です。

 つい先週まで12℃前後の気温で、ここ両日の20℃を超える気温にはまだまだ身体がついてゆけず、Tシャツ姿で農作業に奮闘しています。Dscn6762

 本日は、トンネルハウスから出るカボチャに対応して、えん麦の刈倒しや敷き草を行いました。再播種で理想とするえん麦の生育には程遠いですが、臨機に対応しながらその時々の課題に取組んでいます。また、しばらくは他の作業と並行しながら、カボチャのトンネルの外への誘引が日課になりそうです。

 午後は、年明けに播種したほ場のトンネル内の敷き草を行いました。Dscn6760このほ場も猛烈な勢いで成長し、近々には2回目の誘引をしなければと思っています。

 この時期の管理は温度変化が激しく、体感に相応してトンネルハウスの中の観察を行っています。ハウス内の温度や湿度感はほぼ体感と相応しています。特に、定植から日が浅いカボチャについては要注意です。

 画像は敷き草用に刈り倒したえん麦とトンネルから出てきたカボチャの先端部です。毎日ニョキニョキとトンネルの裾に到達しています。Dscn6755

そして3枚目は年明けに直播きしたほ場です。昨日、硫黄粉剤(うどん粉病対策)を散布して、マルチの上は真っ白です。

気候にカボチャの生育が同調してゆく中で、時の経過は早く、時がリピートしているような錯覚を覚えます。人生の時間もまた、無限のような錯覚を感じます。