奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

パッション定植

2012年10月30日 | 晴耕雨読

 今にも降り出しそうな曇天、そろそろ奄美特有の不安定な気候の始まりを予期させます。

 本日の予定はインゲンの播種とパッションの定植、昨日準備した自家用栽培のほ場に向かい愕然としました。異様なカラスの集団に何事かと観れば、昨日定植した小ネギをことごとく啄ばんでいました。マルチの下に何かがあることを学習したのでしょう。ただ不思議なことに、ラッキョウと実エンドーを啄ばんだ痕跡はありませんでした。多分に、ラッキョウは匂いに、実エンドーは誘引ネットを恐れたのでしょう。虫や獣の忌避剤にニンニクが使われますが、どうやらカラスも苦手のようです。

 鳥害で予定を変更に、パッションの苗を受領に島の北部にある営農支援センターに向かいました。センターは、小生が研修を受けたところで、この時期にしては珍しく、ハウスやほ場が休止の状態でした。台風の影響なのかと思いながら苗を積込み、帰路は、空港の近くで施設栽培を始めたW君のハウスに立寄りました。

 農業に莫大な投資をしたW君の施設とその意気込みにちょっと感動しました。台風15号で、消失したハウス跡を見て、「お互い頑張りましょう。」とエールを送り帰宅しました。005

 思わず長居をしてしまい、中途半端な時間からパッションの定植作業を行い、その後は、インゲンの播種、そして、カラスに荒らされたネギの植え直し、最後にはキューリネットで暫定的なカラス対策をしました。

 台風シーズンが終わったのも束の間、ちょうと油断をすると、獣害、鳥害、病虫害・・・災害以外に自然はいろいろな難題をつきつけてきます。「まっいいか~!」、と諦めともつかず、受容しながらあれこれと対策を思案します。農業の宿命みたいなものでしょう。


自家用栽培

2012年10月29日 | 晴耕雨読

 本日は旧暦15日の墓参の日、取りあえずは育苗ハウスの換気を行い、その後は墓地に向かいました。天気も良く、墓地は定例の社交場の様相でした。

 墓参を済ませると倉庫に立寄り、化成肥料を積込んでハウスに向かいました。
今日の予定は、自家用栽培のほ場の準備と植付け、早速、化成肥料やヨーリンを散布し、耕うんの後には畝立てを行いました。002

 自家用の栽培品目は、つる有りインゲン、沖縄の島らっきょ、小ネギ、いずれもマルチによる栽培をすることにしました。インゲンはマルチと誘引の支柱設置まで終わり、島らっきょや小ネギは植付けまで終わりました。小ネギはおば~から株分けでもらいました。

 久しぶりの菜園農業で、あまりの細かさにストレスを感じましたが、それはそれでちまちまと気長な一日でした。
また、島らっきょや小ネギの定植に手動の定植機を応用しましたが、作業性が良く小さな苗の定植に有効な感触を得ました。立ち仕事で定植できますので、老体にはお勧めです。

 画像は自家用栽培のほ場、まだまだ空き地がありますので、合間をみてボチボチと品目を増やしたいと思います。


世界自然遺産の講演会

2012年10月28日 | 奄美の景色・自然

 前線の影響で終日不安定な一日でした。

 昨夜、水に浸した試作栽培用の種を持参して育苗ハウスに向かい、昨日準備したポットに播種しました。2週間後には定植になると思います。

 本日は、午前に世界自然遺産の講演会が開催されるので、農繁期の休息を兼ねてマングローブパークに出掛けました。

 講演の内容は、期待どおりの満足するものでした。膨大な資料を駆使し、世界、日本国内、地域の世界遺産の事情、また、その地域の人口や産業の形態などマクロ的かつミクロ的なプレゼンで、久しぶりにいい講演を聴くことができました。

 よく島の自立的発展と言う言葉を耳にしますが、奄美諸島で大島本島が一番危ういなと思いました。ただ、大島本島と徳之島が自然遺産の候補地と言うことで、若干の期待感を持ちました。

 残念ながら、世界遺産関連を地方行政に託すには荷が重く、県にプロジェクトチームを作り、その中に地方行政のメンバーを取り込むような形が望ましいのではと、素人なりに思うところです。

 自立的発展とは程遠くなりますが、プロジェクトチームの中で、島の若い行政マンを鍛え育成して、次代を担う人材にして欲しいなと思います。

 午後は、霧雨の中、台風対策で作った土のうを片付け、一部はビニールハウスの裾の押さえに活用しました。今週はパッションの定植を1週間前倒しで行い、免税軽油の継続申請や自家用栽培のほ場の準備を計画しています。


実エンドーの播種

2012年10月26日 | 晴耕雨読

 天気がいいと作業はとんとん拍子に進んで、疲れを知らない子供ように夢中になって、夜は早々の爆睡になってしまいます。003

 本日は二晩水に浸けたグリーンピースの播種を行い、午後は誘引ネットまで取付けました。株間20cm、植穴に2粒ずつちまちまと埋め込み、意外なほど時間が掛りました。

 誘引ネットはキューリネットを活用し、台風で倒壊したハウスのパッションの誘引線(エクセル線)を使用してイメージどおりの出来栄えでした。

 天気も良く、自家用栽培のほ場に堆肥と石灰を散布し耕うんまで終わらせました。006 帰宅にはまだ時間がありましたので、パッションハウスのかん水ホースの設置やマルチまで行い、本日の作業を終えました。

 画像は、播種と誘引ネット張りを終えた実エンドウーのほ場とパッションハウスです。パッションのマルチは、暑さ寒さの両方に対応できる、白黒マルチを使用しています。

 明日は、試作栽培を検討しているハウスの誘引ネットの取付けやパッションの定植準備を計画しています。


実エンドウの播種準備

2012年10月25日 | 晴耕雨読

 畑人日和が続いています。

 本日は、失敗したカボチャの苗作りに再挑戦、3品種40ポットの苗作りを行いました。途中、農機店から懸案の管理機を見たいとの連絡を受け、パーツの不備を見せ、農機店も了承し近日中には手配するとのことでした。004

 播種したポットを育苗ハウスに移送し、その後は、実エンドウの誘引ネットや播種の準備を行いました。

 実エンドウの播種準備を終え、まだまだ時間もありましたので、パッションの定植準備で、NO1ハウスの基肥の散布と耕うん、畝立てまで行い本日は打ち止めにしました。天候に恵まれていいペースで進ちょくしています。

 明日は実エンドウの播種を行い、パッションの定植準備でマルチを張り、さらに時間があれば、自家用栽培のほ場の堆肥や石灰散布を考えています。001自家用には、インゲン、レタス、島らっきょなどを検討しています。

 画像は、誘引支柱の設置が終わった実エンドウのほ場、そして、管理機で畝立てを終えたばかりのNO1ハウス(パッション)です。管理機による畝立ては、想像以上に効率的で、肉体への負荷もなく、中高年の農作業には必需品かなと思いました。