今にも降り出しそうな曇天、そろそろ奄美特有の不安定な気候の始まりを予期させます。
本日の予定はインゲンの播種とパッションの定植、昨日準備した自家用栽培のほ場に向かい愕然としました。異様なカラスの集団に何事かと観れば、昨日定植した小ネギをことごとく啄ばんでいました。マルチの下に何かがあることを学習したのでしょう。ただ不思議なことに、ラッキョウと実エンドーを啄ばんだ痕跡はありませんでした。多分に、ラッキョウは匂いに、実エンドーは誘引ネットを恐れたのでしょう。虫や獣の忌避剤にニンニクが使われますが、どうやらカラスも苦手のようです。
鳥害で予定を変更に、パッションの苗を受領に島の北部にある営農支援センターに向かいました。センターは、小生が研修を受けたところで、この時期にしては珍しく、ハウスやほ場が休止の状態でした。台風の影響なのかと思いながら苗を積込み、帰路は、空港の近くで施設栽培を始めたW君のハウスに立寄りました。
農業に莫大な投資をしたW君の施設とその意気込みにちょっと感動しました。台風15号で、消失したハウス跡を見て、「お互い頑張りましょう。」とエールを送り帰宅しました。
思わず長居をしてしまい、中途半端な時間からパッションの定植作業を行い、その後は、インゲンの播種、そして、カラスに荒らされたネギの植え直し、最後にはキューリネットで暫定的なカラス対策をしました。
台風シーズンが終わったのも束の間、ちょうと油断をすると、獣害、鳥害、病虫害・・・災害以外に自然はいろいろな難題をつきつけてきます。「まっいいか~!」、と諦めともつかず、受容しながらあれこれと対策を思案します。農業の宿命みたいなものでしょう。