奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

ジャガイモも芽出し

2012年11月30日 | 晴耕雨読

 快晴の朝を迎えましたが、畑作業を始める頃には一転して雨雲の空模様になりました。

 昨日のカボチャの誘引作業でウリノメイガの幼虫の食害を発見し、ハウスと2ヶ所のほ場の農薬散布を行いました。ルーペを使用して1ミリ近い幼虫を発見しての決行、併せて液肥の葉面散布も行いました。

ウリノメイガがカボチャの成長点を食害すると、成長は停滞し致命的な状態になります。ウリハムシの食害よりダメージは大きいです。午後からの雨の予報に展着剤を使用しての散布でした。

 農薬散布が終わるとポツポツと雨になり、急いでハウスの換気を取りやめ、天候の様子見で帰宅してランチにしました。ランチが終わると雨が止み、早々にほ場に出掛け、気掛かりになっていたジャガイモも芽出しを行いました。002

 ジャガイモは畝を作り、植付け後にマルチをしたために、地表に芽を出すためには人力が必要になります。発芽でポコッと盛上ったマルチが芽出しのタイミングを呼びかけているようで、マルチをカッターで切って芽出しを行います。陽を浴びていないジャガイモの芽が、ちょっとしたマグマのような印象でした。

 天候は回復の様子もなく、予定を変更して、予約したタイヤ交換に名瀬市街に出掛けました。

 画像は、マルチをカットして地表に出たジャガイモの芽の様子です。品種はニシユタカ、隣りの畝のメイクイーンはまだ出てきません。


雨の日の一日

2012年11月29日 | 晴耕雨読

 夜半からの雨は終日続き、スロースタートでハウスに向かい、カボチャの誘引作業を行いました。昨日のマルチ張りは徒労に終わり、昨夜の強風でマルチは剥がれ、マルチの下のかん水ホースは無残にも畑の片隅まで飛ばされていました。作業と天候の読みが外れると、この時期に有りがちな事象です。この作業の復旧が手間の掛る手作業となり、せめてもの救いは、小面積で安堵しています。

 午後は観念して、久々に脳作業で過ごしました。課題のマルチャーの操作技術は、youtubeの動画を見、小生の操作と差異がないことを確認しました。差異があるとすれば、ほ場の土質とマルチャーの幅ぐらいかなと思い、広めの幅(120cmと135cm)のマルチを早速注文しました。

 調べものをしている間についつい深みにはまり、ライブマルチ(敷き草の代替)を調べました。現在、秋作にはソルゴーを春作にはえん麦を播種していますが、飼料作物のイタリアンライグラスやえん麦、緑肥作物のヘアリーベッチが有望な感触を得ました。 特に、亜熱帯で雑草の繁茂に苦慮する奄美では雑草抑制と窒素を固定するへアリーベッチに惹かれ、播種時期も終盤と言うことで、早速種を注文しました。安価なイタリアンライグラスも注文しました。

 正直な話、農政サイドでこのような検証をして頂ければ思うところです。001フレコン堆肥の販売を要望してもナシのつぶて、何も研究(検証)しない農業研究センターがあって、奄振の主政策である農業は何をしているのかさっぱり解りません。

 果樹農家のHさんのコメントがローカル新聞に掲載されていましたが、JAにしても農政サイドにしても営農指導のプロが不在の状態、この状態では、いくら予算をかけても農業が進展することはないでしょう。

 今朝のローカル新聞を見ていて、災害や健康作りの会議は行政指導で盛んに行われていますが、肝心な生産性に関する会議などは聞いたこともありません。奄振が甘汁にならないように危惧するばかりです。


春カボチャのマルチ張り

2012年11月28日 | 晴耕雨読

 今日はぐったりですね。日暮れと競争しながらマルチ張りを行い、久々にトラクターのライトを点けて倉庫に戻りました。最近、天候の崩れる前日は決まって晴天になり、尻に火がついているような農作業になっています。

本日は爽やか小春日和、家事からスタートし、ほ場を巡回して、旧暦15日の墓参を行いました。もちろん、先日畝立てを行ったほ場のマルチ張りを念頭に巡回をしましたが、一昨日の雨でほ場は乾かず、様子を観ながら決行することにしました。

 墓参の後は育苗ハウスに育苗資材を移送し、途中、港止めの資材入荷の連絡を受け、予定を変更して500キロの資材を倉庫に移送しました。

 午後いちは再度ほ場を観察し、トラクターのロータリをマルチャーに交換してマルチ張りを決行しました。粘質の土壌で苦戦しながら何とか5畝のマルチ張りを終えました。

平畝マルチャーは1年に1回、春カボチャの栽培でしか使用することがなく、未だに腕が上がらず、ヘタクソなマルチ張りを行っています。

 奄美大島は、特に中部以南は農業の様々な難地で・・・農政担当者が喜びそうな感想ですが、十分な難地の対策をする前に農家も農政も万歳をしたようです。近年では「スットゴレー」精神の欠けらも見かけなくなったような気がします。高齢の畜産農家だけが奮闘していますね。

デジカメを実家に忘れ・・・と言うよりは写す余裕もない一日でした。


育苗準備完了

2012年11月27日 | 晴耕雨読

 6時頃に自然に目覚め、外はまだ黎明の中、コーヒを飲みながらローカル新聞に目を通し、テレビの天気予報に一日の活動をあれこれと思案します。002 農業を始めて、天気予報は一日を占なうトランプようなものです。これもまた日課で、朝食を摂りながらBSの朝ドラを観て畑に向かいます。

 さて、本日は曇り時々晴れ、昨日の雨でトラクターによる作業は出来ず、いつものようにほ場を巡回しながら一日の活動を巡らします。

 気温が日に日に低下して行く中、意外に露地のカボチャが奮闘を見せ、ハウスのカボチャやパッションはぬくぬくと成長をし、ハウスのカボチャはすっかり露地を追い越してしまいました。004 また、パッションは、間もなく天井の誘引線に届き、垂直から水平の誘引に切替わります。

 巡回を終え、パッションやカボチャの誘引と脇芽取りに取掛り、その後は、育苗台の整備やカボチャの誘引棒の制作を行いました。育苗台は波板(樹脂)を張り、65個の育苗箱(約2600ポット)が設置でき、来週から早速カボチャの苗作りに使用します。

 誘引棒はススキで制作、針金に比べて収穫後はほ場に放置しても良く、制作の手間を惜しまなければ、安価で一番エコな方法です。008_2 長いノコギリ鎌で、ススキをでき得る限り根本から切取り、後はせん定バサミで所定の長さ(25センチ)に切りそろえます。 2、3時間で10a分(サンテナ1箱)の誘引棒は制作できます。

 春カボチャの準備も着々と進行し、後はほ場の準備だけになりました。天候の回復を祈るばかりです。

 3枚目の画像は、らしくなってきた自作の育苗ハウスです。


終日、雨

2012年11月26日 | 晴耕雨読

 未明からの雨は終日降り続け、想定していた事とは言え何もできない一日でした。

ネットで注文した農資材を実家から倉庫に移送し、農業用水の仕切弁を開閉する器具の返納に役場に向かいました。雨はまったく止む様子もなく、ほ場やハウスを車内から観察し、そのまま、車のタイヤの買換えに名瀬市街に向かいました。

 奄美に来て4年目、この期間にマイカーは7万キロを走行し、北海道でも年走行は1万キロ若だったのを考えると、小さな島で故障もせずよく走ったなぁ~と感心しました。所望のタイヤは在庫がなく、予約をして帰宅しました。

 午後は経理やネットで調べものをし、いよいよすることがなくなったので昼寝をすることにしました。昨日の緊張感と本日との落差に張った糸が切れたような脱落感でした。

 週間予報を見ると、先が読めない天候に、ひたすら忍の一字で取り組むしかないのかなと自問自答しています。