奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

トマトの播種

2012年01月30日 | 晴耕雨読

 相変わらず雨のスタートですが、今日はトマトの播種を予定していたので、いつもの憂鬱感もなく畑に向かいました。Dscn6653

 先ずは、倉庫で小さな保温器に入れるセルトレイを作り、育苗ハウスに向かいました。

 小雨の中、カボチャの生育を観察し、パッションの誘引を行い、いよいよトマトの播種に取掛りました。セルトレイに育苗用土を入れ、桃太郎は発芽に高温を要求するので保温器で発芽をさせ、ミニキャロルはハウスの育苗台で発芽をさせることにしました。

 トマトの種は1ミリ以下ですので、割りばしの先端を細く削って、先端を水に付けることで種を吸着し、セルトレーに播種します。順調に行けば4日ぐらいで発芽をする予定です。Dscn6655

 午後は予定作業もなく、誘引棒を作成したり、K君の畑に立寄り近況の情報交換を行いました。K君の畑も小生の畑と同様のカボチャの生理障害が発生していました。薬害、微量要素の欠乏・・・いずれが原因なのか判断の難しいところで、薬害ではないことを祈るばかりです。

 画像は年内に定植したトンネルハウスのヱビスとポツポツと芽を出し始めた播種から5日目のポット苗です。

 また、夕方にはインゲンの種が届いたので、明日、用意したハウスで直播きをしたいと思います。


気分転換

2012年01月29日 | 晴耕雨読

 ここ両日夜半の強雨と日中の雨で、農作業ではなくNO作業と脳作業にイライラしながら勤めています。

 しかしながら1日1回はハウスと圃場のカボチャの生育を観察し、あれこれと思案の時を過ごしています。

 ここ2、3日温度が上がったせいか、カボチャの生育が旺盛で本葉5枚になり、今週末あたりには1回目の防除が必要かなと思っています。また、ホウ素欠乏症の畝については厳しい状況で、2回目の葉面散布を今週の中頃に考えています。ホウ素以外に消石灰の混入を検討しています。

 露地栽培と言うのは100%自然に身を委ね、その時々の症状に足掻きながら対処しているようなものです。主導権は常に自然にあって、新米農家は試されているような心境です。

 そう言えば、二度ほどタンカン農家と酒の席で同席させてもらいましたが、何十年とタンカンを作り続けて、一度たりとも満足の行くタンカンを作ったことがないとのことでした。今思えば、これが露地栽培の難しさではと思います。

 小生は農家ですから、落ち込んだ時には何か違う野菜を作って気分転換を図ろうと思っています。インゲンは植付け準備も終わり、あとは種が届くのを待つだけですが、新たに、露地のトマト栽培を検討しています。一番花が咲くまでハウスで育苗を行い、ハウスの隣りの小さな圃場に移植をして、雨除け栽培を考えています。品種は、大玉とミニの二種、早速明日から苗作りに取掛ります。


もう雪もいらん!・・・かな?!

2012年01月27日 | 晴耕雨読

 北国では寒気が居座り、数十年ぶりの大雪に苦慮しているようです。「もう雪はいらん!」、とそのような感慨でしょう。

 大雪と言うのは雇用以外に何のメリットもない代物で、市町村では1シーズンに億単位の予算を除雪で消耗してしまいます。雪は春になれば溶けて水となって地表から消え、うたかたの夢のようなものです。雪は降る時に音がしませんが、あえてその音を表現すると「しんしん」と降るらしい。Dscn6639

 我が奄美は予報どおりの雨、カボチャの生育を一通り観察し、パッションの誘引をしながら今日の予定を巡らす・・・出たとこ勝負の始まりです。

 定植も終え、油断していたところに育苗台ではネズミの食害、殺鼠剤がなくなると関心がハウスの育苗台に向いたようです。早速、殺鼠剤の設置を行いました。

 その後は、倉庫周辺の資材の片づけや草刈りを行い、4時頃から本降りになってきたので早めに切上げました。

 画像はJAに行く途中に撮った三太郎トンネル付近の緋寒桜です。気分だけでも春になりたいと自己暗示をかけています。JAでは、野菜の苗購入の調査を依頼しました。


春がボチボチきてますよ~!

2012年01月26日 | 奄美の景色・自然

 室温は11度、おそらく今季一番の冷え込みではと思いながらストーブに火を点けました。

 北海道生活が長いとは言え・・・・、厳冬期の北海道では昼夜ストーブを焚き続け、室温は20℃以上あります。Dscn6636北海道と奄美の大きな違いと言えば戸外での作業の有無で、北海道では雪かきやウインタースポーツ以外、戸外での活動は稀少です。それぐらい戸外での活動は厳しいです。

 さて、曇り空から一変して陽が射し始め、すべてのカボチャの畝のかん水を行いました。長雨と日照不足にかん水のタイミングに苦慮するこの頃です。

 かん水の後は、ハウスでインゲンの支柱の固定やかん水設備の設置を行いました。途中、インゲンの資材を購入にホームセンター出かけ、その後は、再びハウスでインゲンの作業を行いました。あとは種苗メーカーからの種(ケンタッキー101)を待つばかりになりました。Dscn6638

 画像は、猫の額ほどの実家の庭に咲いたボケの花と、1回目の追肥と土寄せで生育旺盛になったメイクイーンです。春にジャガイモが採れると言うのも奄美ならではの風物でしょう。


農を楽しむ・・・かな?!

2012年01月25日 | 晴耕雨読

 夜半の雨は明け方まで続き、寒さも重なってスロースタートの一日でした。Dscn6619

 二日前から行ったカボチャの催芽処理は、今季一番の出来でした。一晩水に浸け、濡れた布で包んでビニールに入れ、27度前後で24時間保温を行いました。前回からの教訓で、途中3回ほど種を入れたビニール袋の上下を変更しました。

 正午に陽が射すとの予報に、午前で播種を行うことにしました。ポットの表土に指で穴を開け、種の選別(根が出ているもの、割れているもの、まったく割れていないもの)を行いながら、丹念に播きました。300粒の種の内、25%ぐらいの種がまったく割れず、同じように播種して、発芽の差異を観察することにしました。Dscn6622

 午後は、インゲンの植付け準備に取掛りました。基肥(堆肥と化成肥料)を散布し、耕運機で耕うんを行い、植付け場所を黒マルチで覆いました。今回は、平畝で2条と1条植えを一畝ずつ作ることにしました。

 マルチの下にはかん水用のホースを設置し、パッションの誘引棚を活用して、インゲンの棚の支柱にしました。支柱にはキュウリネットをかけて、つる有りインゲンの誘引を行います。この棚の活用や畝の設計が、今後のトマトやキュウリ、ニガウリを栽培する実証になるのではと思っています。子供のような好奇心で農を楽しんでいます。Dscn6626

 画像は、今季一番の出来のいい催芽処理の後の種と播種を終えた300個のポット、そして、インゲンの播種準備の様子です。播種は月末に直播きを予定しています。