奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

豊年祭が終わって

2014年09月07日 | 奄美の文化

 熱低は昼過ぎには台風に変わり、降ったり止んだりの中で、運動会行事との重複もあって、のどかな豊年祭でした。

 なかなか余興が少ない中で、子供たちの集落合同のダンスやよさこいソーランがあって、その活動には、明日への希望みたいなものを感じました。

 奄美には、特有の郷友会なるものがあって、島や市町村、或いは集落単位で、情緒的な要素を中心としたある種の同窓会みたいなものです。
呼びかける方も呼び掛けられる方も、情緒的と言うことが会の本旨と理解することが肝要と思います。
意気に感じて賛同する者には、意気に感じて対応しないと、その関係の構築は難しいのかも知れませんね。

 豊年祭が終わると、9、10月の台風シーズンを横目に、奄美は本格的な農繁期に入ります。農繁期なんて言うのも、奄美では死語の世界になりつつありますが・・・・。
取り敢えず、明日はキュウリの定植を予定しています。


豊年祭にあれこれと

2014年09月06日 | 奄美の文化

 いつ頃からか解りませんが、豊年祭(十五夜祭)と敬老の日が近いと言うこともあって、いつも間にか敬老会と豊年祭がセットで開催されるようになったようです。行政の思惑の一つではなかろうかと疑念を持っています。
このままでは、若い人がますます疎遠になるのでは危惧しているところです。八月歌の歌詞でも、若い男女の掛合いがほとんどで、そこに敬老と言う観念はありません。

 さてと、両日雨で農作業はできず、TUTAYAに出掛けてCDを借りたり、OFFシーズンならでの生活を過ごしています。手持ちのウオークマンも電池の寿命で調子が悪く、今季には更新しようかなと思い、先ずはソフトの収集にTUTAYAに出向いているところです。今季は、漫談や落語を聞きながら、農作業の気晴らしにと思っています。

 本日は、小雨の中、集落の豊年祭の準備に参加し、昼近くには本降りになり、準備作業は明朝への持越しになりました。
豊年祭と言う伝統も風前の灯になり、このままでは消えてしまうのでは思うこの頃です。

 播種したキュウリは定植期になり、来週早々には定植を予定しています。
奄美の天候は、相も変わらず不安定で、南国の悠々さとは程遠いくらい先見の明がなければ、きめの細かい農業は不可能です。
その気候に適応した農業技術が発達しそうなものですが、現実は逃避するかのように楽な作物の栽培に終始しているようです。


送り盆

2013年08月21日 | 奄美の文化

 本日は送り盆、夜半から風は一段と吹荒れ、日中は潮風が肌にべとつく不快な一日でした。
送り盆と言うことで、さほどの気負いもなく、午前は秋と春作の肥料を見積もり、販売元に価格見積もりのメールをしたところです。円安で、1割近く肥料が高騰してきました。004

 また、ランチ前には、昨日定植した冬瓜と赤毛瓜を観、ついでにほ場を巡回しました。春カボチャの土作りで播種したソルゴーは全面に発芽し、秋カボチャの防風対策で播種したソルゴーは、1月半で2m若に成長してきました。特に、干害(50日)の後の雨で、反動のように一気に伸びていました。ただ、このほ場はイノシシ対策が遅れ、今季の植付けは断念し、ソルゴーは他のほ場の敷き草に刈り出す予定です。

 正午から雨足が強くなり、することもなく、倉庫周辺の景観に植える草花をあれこれと調べ、ワイルドフラワーと言う混種の花を植えることにしました。005 秋と春が播種時期で、しかも、空地等の景観に最適とあって早速種を注文しました。いろいろ調べていると、花もうどん粉病やダニの害で防除が必要とのことでした。

 夕方には姉夫婦が来て、提灯持参で墓参し、盆は無事済ませました。週末は会議や講習会、そして農業廃棄物の供出、さらには、地元の祭りがあります。天候も回復の兆しですので、残りの緑肥の播種を考えています。

 画像は先週播種した緑肥(ソルゴー)の発芽、もう一つは播種からひと月半が経過したソルゴーです。


盆入り

2013年08月19日 | 奄美の文化

 本日から盆入り、奄美では旧暦で行います。昨日の墓の清掃に続いて仏壇の清掃、位牌を取出してこしらえた別の台に並べます。そして、供花と供え物を用意し、霊を迎える準備をします。

 霊の迎えは夕方に墓参をし、墓で提灯を灯し携行して帰宅します。本日は、終日、強雨が降ったり止んだりで、早めの墓参で霊の迎えになりました。陽が暮れると、家の中につるした提灯を灯し、送りの日まで続けます。001

 盆の期間中、農業や漁はご法度と言われていますが、現在では、世知辛い世の中ですから、中々そうも行かないのが実情のようです。ただ、サーファーが墓地の入り口の駐車場を占有するのだけは、この時期止めてもらいたいものですね。

 午前は陽射しが強く、緑肥の播種の可能性を求めてほ場を巡回したり、先週、播種したソルゴーやヘイスーダンを観察しました。両種ともバッチリ発芽し、ヘイスーダンの勢いにはちょっと驚きました。004

 強雨の合間を縫うように、電気柵の支柱の設置も行いましたが、雨で全て中途半端な作業になりました。

 画像はヘイスーダンの発芽と電気柵の支柱の様子、ヘイスーダンはソルゴーより播種密度を薄くしても良かったかなと思っています。また、電気柵の支柱は4m間隔で、1段目の線が地上から20cm、2段目が40cmで張ります。電源は乾電池6本で、4000ボルトのパルスが流れます。


豊年祭

2011年09月10日 | 奄美の文化

 今日は朝から集落総出で豊年祭(十五夜)の準備作業を終日行いました。小生は、午前は土俵を作り、午後や飾り付けの椎の木や椿、バナナの木を取りに山へ出かけました。椎の木は土俵の飾り付けに、バナナの木は瓶の蓋や挿し木の台に、椿は女性人が紙で作る花の飾り用でした。

 昼は、婦人会が作ったおにぎりや油うどん、鳥汁を公民館で頂き、とりわけ、冬瓜と鳥汁は大汗をかきながら食べました。

 休憩の合間には、集落の伝統行事が将来的には消滅してゆくのでは・・・とそんな会話が至る所から聞かれました。

 それも時代の流れかなと思えば致し方ないことですが、寂しい限りです。

明日は集落の一大イベント豊年祭、なるようにしかならない中で、精一杯やろうと思います。