美保の厨房日記

アルバトロスの日常に起こる小さな変化

リゾット

2015-01-31 11:51:00 | 仕事
私の料理で、一番人気はやはりリゾットかな。

今日のリゾットはなあに?

じゃなくて

今日のリゾットは何かな

と気まぐれで素材が変わるのですが

やっぱりこれよねと、評価の高いリゾットです。

お料理教室の生徒様も
食べに来た方が早いし、
こればかりは真似できないと、
やはりリゾットを好んでくれます。

昔、リゾットを洋風おじやって言ったら怒るよ!って高飛車私は書いてましたけど。

今もそれ言われると、ガッカリします。

おじやもお粥も雑炊も美味しく大好きですが

一緒にされたくない!

お粥と雑炊と分かれてるように
リゾットも違うのであります。

寒い

2015-01-30 16:42:01 | 日常
しかし冷えますね、寒くてチャリ通勤断念。

チャリ通勤だと音楽聴いて楽しいんだけど。

寒さにはまいります。

アプリで一番使い、一番お気に入りはやはり今でも
shazam



便利ってか重宝してます。
ここに自然にタグされてるの見てると
やはり、私の音楽好みは偏っております。

…暗くて重い。

んで70年代が多い。

産まれる時代間違えたかな。

何か!面白いアプリあったら情報求む!

うーんと、ゲームは一切しません。
ゲームは時間の無駄感がとても強く面白みが分からない人間です。

皆さんのアプリ運用法、今度からお客様とそんな話でもしてみようかな

惹かれる

2015-01-30 13:00:56 | 思うこと
何でしょうなぁ。
私は凡人なんでしょうね、美大出身って憧れる。

私の宝物であるお客様。

前の店の作りでは、料理出して厨房引っ込んで
料理をお出しする際、
初めの飲み物オーダー、お会計にお話する程度。

ま、それでも美保ちゃんここ座ってと
話す方とはお話しておりました。

そんなやりとりが多く。

もっとお客様と近くなるのが私のアルバトロスの形だなと感じ。

今のカウンターメインの店になりました。

私のスタイルです。

さて。カウンターメインですので
お客様と良くお話をします。

勿論、私が個人で外に出た時、
カウンター女一人、話さないでオーラを出すのですが
そんな空気の時は、話しませんし

プロとして受け身であり
他言も詮索も何もしません。

当たり前ですね。

常連様とは趣味の話や色々と話します。

その服カッコイイとか綺麗なネイルだとか、あれが好きだとか美味しかったとか色々。

そんなたわいのない話から
良くお土産や労わりの心付け頂きます。

これ良いから良かったら使って見てとか

本当に有難いです。凄く嬉しいです。

かなり古くからの常連様が、
ほぼ日手帳愛用者で、ミナ持ってたり
何ともビビッと共有できるものがありまして
可愛いiPhoneカバーをしてました。

美大出身の友達がリバティの生地で作ったとのこと。
布がどうして、こんなに綺麗にしっくりとプラスチックについてるのかと。

あーんなんて素晴らしい美大人。

なんて話をしてまして。
ミナの生地をまた入手したら
作ってもらおうかななんて思っておりましたところ。

頂いちゃいました。
ってか私の為に作ってもらったようです。

うー感動。

寒くて嫌になっちゃいそうだが
今日も一日頑張ろう。





ワイン抜き

2015-01-26 12:01:41 | 仕事
色んなタイプのワイン抜きがある。

私は特にこだわりはない。

メーカーも指定ない。

使ってみて使いやすいものだけ残ってる。


スプマンテを開ける時に力がかからず
ポンっと音をたてずに開けることが出来る。
この子がいないと、スプマンテは硬くて怖い。必須アイテム。


通常使っているオープナー
お客様から頂いたもので十数年愛用中。


イタリアのエノテカでもらったもの。
これが私には断トツ使いやすい。
他の人には使わせない。
何故って、スクリューの部分をちゃんと垂直に差し込んで抜かないと
変に力がかかり曲がってしまう。
そうなっちゃうと使いにくくなり壊れるから。

このタイプ、ソムリエナイフが結局一番使いやすいのだけど。
慣れてないと使いこなせない。

私のお気に入り箇所は、引っ掛ける部分が2段になってるところ。
半分持ち上げて、残りをゆっくり慎重に抜くことが出来るから。


これは、扱いが非常に難しい。
ただ、この子でないと無理なコルクがある。

古く寝かせた年代物の時。
コルクは長期熟成に耐えるように
当然、中身同様、ちゃんとした一本もの。
しかし、十年以上も経てばワインが息してますので
染み込んでもろくなる。
そして、コルクの周りにペタッとくっついている場合が多い。

コルクを挟んで回しながらゆっくり抜く。

スクリューにコルクが負けてボロボロになるから通常では無理。

この子でも難しいなと、長年の勘が感じる時は
もう諦めて、コルク自体をワインの中へ落としてしまう。

そして、

これで引き抜く。

以上、ワインを開ける、必須アイテムでした。

2015-01-25 17:17:07 | 日常


焼きあがったよとお知らせが入り。

受取りに。

ワンプレート皿出来上がり。

何パターンか今後も作りますし

小鉢をいっぱい作りたい。

陶芸への意欲は増すばかり。


解放

2015-01-25 00:29:31 | 日常
もう数分で黙祷のお時間。

今回は起きてるや。

何度か黙祷寝てた。

それの方がいいやね。

今、仕事終えて帰って来たもんで、出来ちゃうよ。

今だに俊夫さんへお花も届くし。

有難いよね。

上手くできてるね人の心なのか頭って。

忘れるという、いい機能がある。

んで新しいものが入ってくる。

経験して学んで知恵がつく。

何年か前とは明らかに違う自分。

不思議と自分に嬉しい。

白い花、菊が嫌いになったって書けば
明るい花が届く。

ピンポン菊はイタリアの思い出があると書けば
ピンポン菊を何件か花屋を巡って持って来てくれる人もいる。

寒いって言えば、温かいグッツが届く。

どれも、私を思ってしてくれる人達がいる。

本当に本当に有難う。

2009年の1月25日のBlogと今の私はまるで別人。

みんなのおかげさま。





文句を言わず悲しみも虚しさもなく
少しの感謝と
俊夫さんはどれだけ幸せ者だったか説明してやりますね。

で!私はもっと楽しく生き切ってやる!と宣言します。

総仕上げに、墓参りはとても大事な友人と行く約束をしている。

一回忌、三回忌、七回忌…
先人の知恵は凄いや。

もう充分だね。





ウキウキ

2015-01-24 18:49:51 | 食材



youtube it で観れば良いんだと気がついた。
少しイタリアな気分。
イタリアのCMってめちゃくちゃ美味しそうに感じる。
上のは、プロシュート・コット 生ハムの加熱したバージョンと言えばいいかな。
日本でいうロースハムですな。
生ばかりが脚光を浴びてますが。
こいつも美味いのであります。
昔、仕入れた事あったけど、コストの割りに反応薄かったので
仕入れる事を辞めちゃいました。

いつかね、入れて喜ばれるようにしてみたいわ。

下のは、当店でも使用しておりますガルバーニのゴルゴンゾーラ
ここから、地球の反対側のアルバトロスに届くなんて
良い時代だわね。





イタリアのトラックっておベンツさんが多くて。
古い狭い道が殆どだから、トラックの顔は細くて立て長い。

イタリア運転してると 狭い道の反対車線からトラックが来ると怖かったのを思い出しました。

行きたいなぁ。

頑張ろ。


ポークソテー、マスタードソース

2015-01-23 20:24:23 | 仕事


昔とは微妙に違う。

作り方は変えてない。

ただ、材料が手に入らないだけ。
ある日本の会社のマスタードとフランスのポメリーをミックスしていた。

ポメリーはまだ健在。

日本のマスタードがないの。
本社に問い合わせもした、もう作らないとの事。

その代用が師匠がいた時代から今も見つからない。

だから、仕方が無い。

当時のマスタードソースとは少し違うけど

でもやはり、今もなお地味に人気のある肉料理です。


復活してきた(久々長文)

2015-01-23 13:36:10 | 仕事
何時もの変わらぬお客様に元気を貰いました。

皆様、褒め言葉が上手。

私は褒められて育つ方です。

そんな感じで生きてきて、飲食の道に進むなんて夢でもなかったし
料理を作るなんて微塵も思ってなかったのに。

気がつけば、一人で飲食店を運営するようにまでなってます。

人生何があるか分かりませんね。

節目や分岐点とは気がつかずに
自分の思うように選択して、
皆さんも同様に今があります。

私の人生を変えたのは二つ

一つはアルバトロスのパンナコッタ

これに出会って、絶対にここで働きたいと思った15歳

賄いで親子丼作って褒められて嬉しくて
師匠に美保ちゃんは料理をしなさいと言われて
料理を作り始めたのが16歳
ほぼ褒められた、年に一度ぐらいはぐしゃっと怒られ泣かされましたけど
基本、褒められて、正に!豚もおだてりゃ木に登るでした。

その頃にお恥ずかしいが
僕が若ければほって置かないのに…と言われて
そのまま看取る33歳まで
喧嘩して冷戦を幾度となく繰り返しながらも
言葉通り、ほっとかれた事なく料理作って共に生きてきた。

美味しくないとか塩分薄いだの濃いだの
毎日同じ料理食べたくないとか
食に対しては勿論
それ以外も、まぁ問題の多いお方でして。

年の差のお陰か、愛おしいを超えた何があるか分かりませんが。
お互いに必要としていたというか
居るのが当たり前の自然な体の一部のような変な密な関係でした。
こう言葉に書くとなんだか、イヤラシイわね…

毎日、仕事も同じ通勤も一緒、生活する家も同じ、一緒でないのは
冷戦の時の別部屋かトイレぐらいでしょうか

365日24時間✖️18年

いやー今思うと恐ろしい。
息が詰まりそうだね。

でもそうなんだよね。修学旅行の2日間と東京入院の数ヶ月
それ以外はずっとだよ。

飽きずに良く居られたわ。
というか、飽きなかったなぁ、本当に。

ストレスフリーだもん

二つ目
私にとって人生を変えた人であり
大きく影響された人物であり
屁理屈屋で天邪鬼でいらちという
偏った人格形成に影響された人でもあり
彼のセンスがとても好きで尊敬してた
手先は不器用だけど、人当たりは器用だった
人にとても好かれて、常に人が彼の周りに集まる
男女共に、いや、女性にはモテるタイプですな
口は美味いし、気が利くし、繊細だし。

ただ完璧主義の潔癖に近い人だったから
実に面倒でもありました。
パワーも半端じゃなくある

石橋を叩いて渡る なんて彼の辞書にはなかったね。
石橋の分析もしない
自分の石橋は自分の中で確固として出来上がっており
脇芽も浮気も迷いもなく
彼の中で出来上がっている石橋をとにかく進む。
他の石橋なんて目もくれない。
好きなように生きた人だわね。

その周りは大変よ
聞く耳持たない
去る者追わない
プライド高い
失敗を認めない
屁理屈、癇癪持ち

今や文句言われないから

言いたい放題、言わせてもらうけど。
独特な人だったから飽きなかったのかな
私は浮世離れしてるから着いていたんだと思う

私の親父くささは明らかに師匠の影響。

でね、
これがさ、七回忌前に思うのよ。

6年間の間に私の心の中で
居た時と今の私は違っており
仏様になってる人への気持ちが変わった

忘れてることが殆どだし、それで良いし

別の場所、心の中の何処か奥の遠い引き出しに
マトリョーシカのように何箱かに入れられて
しかも鍵をかけた状態にしておこう

と心がけてたのだけど

そんなことしなくても

何処か本当に遠い別の次元に彼はおり。

彼への悲しみ、空しさ、寂しさは
なくなってしまってる。
軽い憎しみと怒りと
綺麗に磨かれてしまった思い出だけ。

実に自由。

どうしても、師匠であるので
うーん、思い出でが仕事で関連して出てくるけど

感情は明らかに変わってる。

自分にホッとしてる。

人は変われない部分もある
変えなきゃならない時もあり
変えてはいけないこともあり

色々だけど
一つ思うのは人はずっと同じ感情のままはいられない。

私が居候してた元気な時のトシちゃんとの楽しい日々
ドンドン体が悪くなって仕事と家事と介護生活の時
他界した時
そして今。

相手への感情も私の気持ちも、常はない。

有難く、変わらないのは
常連様、お客様だけだ。

それがある限り、私はアルバトロスを続けていける。

書いたらスッキリしたよ。

避けようとしていた話でした。
ただ、このところ、心を占めていたのは
弱ると師匠に逃げたくなる自分とアルバトロス。
そしてこれからの事。

考えても仕方のないこと。

答えは出てるから。時間の無駄。

けど、ループしてた。

変わらず起こしになって下さるお客様と
話してたら
なんだろ、12月のやる気が、また湧いてきた。

さーて。美味しいもの作らなきゃ。