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AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

4827:JBL 4333

2019年05月30日 | ノンジャンル
 Mさんのリスニングルームを訪れるのは何年ぶりであろうか・・・確か5年か6年ぶりのことである。随分と久しぶりに訪れたMさんのリスニングルームでは、スピーカー以外のオーディオ機器がすっかりと変わっていた。

 杉並区に住むAさんのお宅まで車で向かい、Aさんをピックアップして同じ区内に住まわれているMさんのお宅に向かった。

 Mさんのご自宅は環七に面している。すぐそばのコインパーキングに車を停めた。23区内のコインパーキングはスペース的に余裕のないところが多い。車を何度も切り返してその窮屈なスペースに車を収めた。

 Aさんと共にMさんのお宅を訪問すると、すぐに地下室であるリスニングルームに案内してもらった。約20畳程ある広い部屋である。

 壁には作り付けのレコード棚があり、数千枚のレコードが綺麗に並べられていた。この部屋の主であるスピーカーは、JBL 4333である。

 JBL 4333は、3ウェイのスタジオモニタースピーカーである。グレー仕上げのその佇まいはプロユースのスタジオモニターらしいカチッとした質感である。

 その4333以外のオーディオ機器が全て変わっていた。以前はプリアンプやパワーアンプは工藤アンプであった。しかし、アンプの具合が相次いで悪くなっても、アンプの製作者である工藤氏が体調を崩しているため、メンテナンスが全く依頼できない状況であった。

 工藤アンプは、清廉な質感の見た目と音質が特徴的であった。塵ひとつない清潔感溢れる音の質感は独自の魅力を持っていた。

 その工藤アンプに替わって、JBL 4333を駆動するのは、市野アンプであった。アンプの製作者である市野氏は、チェコスロバキアのステラ製の古いスピーカーを愛用されていて、そのスピーカーをご自身が製造されたアンプで鳴らされている。



 パワーアンプはモノラル構成で、オーソドックスな造形であった。出力管はPX25。古い時代から製造されている直熱三極管である。

 人気も高く、程度の良いヴィンテージ管であればペアで20万ほどの価格が付くこともある。大型で格好の良い球で、見ていると威圧感すら感じる。



 送り出しであるレコードプレーヤーも新調されていた。前回お伺いした時はトーレンス製のものであったが、こちらもアンプの製作者である市野氏が製作されたレコードプレーヤーであった。

 キャビネットは贅沢に天然木を使った頑丈なものであり、モーターは本体とは別躯体になっていて、細い糸によりドライブされている。

 それらは2台のYAHAMA GTラックの上に置かれていた。アームはIKEDA、カートリッジはBenz Microである。

 音の出口以外はすっかりと変わったMさんのオーディオシステム・・・音の印象がどのように変わったのか・・・とても興味深いところであった。
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