今回の旅では車を使わなかったので、九州での生活に車がない。あるのは自分の足か前と後ろに大きなカゴのついたママチャリだ。必要とあればレンタカーもあるしタクシーもある。が、今のところなくても間に合っている。
レンタカーは月単位などの長期で借りれば安いのだが、結局のところ毎日必要ではないので、月単位で借りてもどれだけ利用するかはわからない。車があれば、すぐそこのコンビニまで行くのにも車を使うだろうが、今どきよほど山奥でもなければ、自転車で行ける距離にコンビニはいくつもある。
そういうわけで雨の日は傘をさして歩き、雨が降っていなければ自転車に乗っている。自転車では30キロくらいは平気で走る。自分の足でも20キロは普段から走っているから、自転車の30キロくらい屁でもない。歩いても、テオの毎日の散歩で一日に1時間半は歩くので、5、6キロを歩くのは別段遠いとは思わない。
そういう生活をしていると、自転車でどこそこまで行ったとか、タクシーを使わず歩いて行ったというような話をするとビックリされる。それだけ日常生活に車が浸透し、車以外の移動方法が頭の中からすっかり抜け落ちているのだろう。その点交通機関が発達している大都会のほうが、よほど歩くし、運動になっている。
自転車の生活は、案外楽しい。車では見落とすようなことでも気づきやすいし、細い脇道も冒険できる。その上運動できるという利点もある。車でジムまで行って自転車漕ぎをするなんて、バカみたいなものである。
新型コロナの流行で、国内の死亡者数が急増したということがニュースになっていた。コロナのせいなのか、ワクチンのせいなのかとざわついたようだが、おそらく原因は病院を敬遠したこと、自宅からあまり外出しない生活になったことなどから、糖尿やら高血圧やらの生活習慣病が猛威をふるっているということなのだろう。これもまたコロナの関連死と呼ぶべきと言う人もいるようだが、自分で注意すればできることまで関連死とは言えないだろう。
自転車や自分の足で移動していると、不思議とそのリズムに合っているのか水戸黄門の歌をハミングしていることがある。人生楽ありゃ苦もあるさ〜。車ででかけるというのは楽ができるが、あんまり楽をしていると、どこかで苦しまなければならなくなるというのが人生なんだろう。
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