おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

雨上がりの道

2019-09-10 10:51:13 | 福島

 台風15号は福島県沖を通過して行ったものの、内陸の三春町では雨がしょぼしょぼ降ったくらいで、大した被害は出なかったようだ。

 天気予報では午後3時には遠ざかり雨も上がるとなっていたが、時間通りに3時になるとお日様が顔を出した。朝から家の中でテオと過ごしていたので、夕方の散歩には早いもののテオと歩いてくることにした。

 大気中のチリやホコリが一掃されたおかげで、日差しは刺すように強い。空の青もいつもよりずっと濃くなっている。

 気温は35度ほどあって酷暑だが、あたりがビショビショなので、気化熱でそんなに暑さは感じない。

 牧草が植えられている畑で、コジュケイの群と遭遇する。写真には2羽が写っているが、実際にはまだ2、3羽くらい草むらをウロウロしていた。ここで見るのは初めてだ。台風で一面草が倒れているので、餌となる虫を見つけやすいのかもしれない。

 時間がたっぷりあるので、ドリとトトがいる時にはたまに足を伸ばしていた高屋敷神社まで歩いてみることにした。

 たくさん並んだ赤い鳥居をくぐろうとすると、「変なのがいますよ」とテオが僕に注意をうながす。大丈夫、鳥居は何にもしないから。

 急な階段を上り、巨大な鈴をガランガランと鳴らすと、二礼二拍手をして呪文を唱える。ハライタマエ、キヨメタマエ、マモリタマエ、サキワイタマエ。どうかみんなが健康で楽しく毎日が送れますように。それから、たくさんお金が入ってきますように。

 帰り道、空に厚い雲がかかってあたりが暗くなると、水たまりのできた道路が白く光って僕らの前に続いていた。

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