というわけで干支3回り強にして、人間ドックに初めて行ってきました。
ぬたりが務めている会社は、地方ではまあ名前は知られている会社ではあるので、健康診断等の体制は比較的手厚く(大きな会社はこういうの有利だよな)毎年職場で健康診断はあるし、30歳ちょっとの年で、健康診断ではなく人間ドックを受けるべしというお声はかかる。だからぬたりの会社に勤めている正社員は通常であればぬたりの年になればすでに複数回の人間ドックの経験はあるし、ほとんどの人は毎年人間ドックを受診している。
ではなぜぬたりは今回初めてかというと、それにはちゃんとした理由があって、なんかめんどくせえ、というのと、金が勿体ねえ、という理由がそれである(ちゃんとした理由ではないわ!)
ともあれ、受けて損するものでもない。申し込みもそんなに複雑な手続きが必要でもない。ということで、まるで健全な大きな会社の従業員みたく(?)人間ドックを今年初めて受診してみた。
ぬたりが利用したのは高崎市にあるK病院。
検診施設のある3階でエレベーターを降りると、最初に目に飛び込むのはロココ調のアンティークドレッサーという、趣味がいいんだか悪いんだかよくわからないところでして。
受付を済ませると番号札をもらう。プライバシー保護のため呼び出しは番号のみで行う由。最近はいろいろ大変だわなあ。
検査着に着替えて順番を待つ。検査着は小さ目だから大き目のものを手に取ってほしい、とのことなので、図体のでかいぬたりは一番でかい「3L」を手に取る。
ところで、小さ目、ってのにも限度があると思うわ。
上は兎も角、ズボンはぬたりが座った状態だととふくらはぎ中ほどくらいまでしかない「つんつるてん」。持ち帰り可能とのことなので持ち帰ったが、寝間着にしかならんな、これ。
検尿が終わり待合にて待機すると、看護師さんがやってきて待合で声をかけた。
「33番の方~」
はいはい、私ですけど、と看護師さんのところへ歩み寄る。
「33番の・・・ぬたりさんですね。次は血液検査になります」
・・・名前呼ばねえんじゃなかったのかよ。
計測、聴力、心電図等々、検査が続く。人間ドックを受けない代わりに職場の健康診断を受けているから、この辺は特に変わった風もなし。そんな感じで「案外普通の健康診断と変わらねえなあ」なんて思っていたころに、初体験となる腹部超音波(エコー)の検査が始まった。
だがまあ最初の雰囲気は心電図と大差がないわけで、これもまあそんなに心配したわけでもない。くすぐったがり(特に脇腹はかなり弱い)なのでこういうの苦手なんだよなあ、とは思って横になっていた。
ジェルのついた機械が腹部にあたる、ああ、やっぱりくすぐったいなあ。
「はい、吸ってください・・・はい、息止めてください」・・・ふにふに(機械が動いています)
く、くすぐったくて息なんか止めてられるかぁ!!
かと思ったら
「はい、吸ってください・・・はい、息止めてください」
だからくすぐったいって・・・ぐぐぐっ(機械が腹部に押し付けられています)
ほんとだからくすぐった・・・痛ててててて!!!
この繰り返し。痛いとくすぐったいが交互に来る。普通の人はそんな苦痛でもないんだろうが、いやあ、ぬたりは死ぬ思いでしたわ。
さて、お次は人間ドックの白眉、胃部検査である。K病院は通常レントゲン(いわゆるバリウム)、希望者のみ胃カメラになるんだが、正直どちらがいいのかわからんので、まあわざわざ希望するまでもあるまい、とぬたりはバリウムを飲むコース。
さて、ぬたりを実際に知る人なら分かりもしようが、ぬたりは己の興味あることは結構要らん知識もあるくせに、興味のないこととなると、たとえそれが一般常識であろうともホントに知らない。バリウム検査とて「バリウム飲んでレントゲン取るんだ」くらいしか知識はない。せいぜい何かと理由をつけて何度も何度もしこたまバリウム(牛乳)飲まされるドリフのコントを見たくらいだ。
だからバリウムと一緒に「発泡剤」飲むなんて全く知らなかったわけですわ。いやあ、口に含んで水流し込んだ時の衝撃たるやもう。頭の中では、youtubeによくあるコーラにメントスぶち込む動画が流れましたわ。
眼鏡やらなんやらを外して機械に立つ。隣の部屋から「それでは脇に置いてあるバリウムを口に含んで上向きに口を開けてください」と指示が飛ぶ。
ところでこの手の医療機器の外装の色は白が多い。バリウムも言うまでもなく白い。ぬたりはメガネを外すと視力は0.1以下になる。
バリウムのコップがはっきり見えねえ。
で、飲むのはまだよかった。飲み終わったコップは付属のホルダーに置いてください、という指示が飛ぶ。
ホルダーがはっきり見えねえ。
口元のバリウムは付属のティッシュで拭いてください、という指示が飛ぶ。
だから、見えねえって!
結構なテンパり具合。まあ1回で何とかなったからまあ良しとしましょ。想像してたよりは楽だったな。以降気持ち悪かったけど。内蔵に異物感が…。
そして最後に医師の診察。顔をふにふにされたり聴診器当てられたりの通り一遍の診察の後は、すでに出ている結果(本気出すと早いんだね、あの手の結果出すのって)を見ながら総評。
「大きな異常値はないですね。前立腺がんはまだ結果出てないですが、血液検査の数値も前立腺がんがあるとは思えない数値ですから大丈夫だと思います。」
まずはホッとした。さすがに数年間ドックに来るのをサボってましたからね。
「ただ、ポリープが2つ見つかってますね。大きさが小さいので、まず悪性とは考えられませんが…。以前の検診で言われませんでしたか?」
(人間ドック初体験ですから)いえ、無いですね。
「(そうか、去年までは言われなかったのか)では、3か月後くらいにどこかの医療機関で経過観察した方がいいですね。悪性ではないのと思うので、毎年見つかっているなら1年後でもいいと思う程度のものですけどね。まあ一応。」
本意は伝わってねえんだろうなあ…。まあ、ここで言葉を差し挟むのもなんなので黙っておいた。診察のみはえらい待たされたので(それ以外はあまり待ちはなかった)早いとこ終わりたかったのね。
検査は滞りなく終了して、人間ドックには付き物のお昼ごはん。併設のレストランに入る。
入ってすぐのところに仮設チックなカウンターがあって殺しても死なねえようなジジイが立っている。
この人が看板かよ、と思ったが、考えてみればここはドック用のレストラン。レジはいらないわけで、そのカウンターは仮設のすし用のスペース。ジジイはすしを握る板前だったわけ。
メニューは和食×2(真鯛の煮つけ&すし)と洋食(ステーキ)だったわけだが。
周りの方が結構ステーキを食っていてびっくり。ぬたりは腹にバリウムの異物感があって肉なんか食えたもんじゃないが。
結局はそのジジイの握るすしをいただく。まずまず満足して食べられたわ。ジジイに感謝だ。
そんな感じで印象は悪くないK病院の人間ドックでしたわ。施設は新しいしね。ただしここ、別れた彼女さんから紹介された場所であることを考えると、来年以降利用したもんかどうか迷うところはあるわな。
なお、同診療所内に「メディカルフィットネスクラブ」なるものが併設されていて、日帰りドック利用者は、通常2500円のところなんと500円で利用できます!!(宿泊ドックなら無料)、と案内の封筒にチラシが入っていたが、バリウムと下剤をしこたま飲まされた後にフィットネスクラブで体を動かせようとは、いい度胸してやがんなこの病院とは思いましたけどもね。
ぬたりが務めている会社は、地方ではまあ名前は知られている会社ではあるので、健康診断等の体制は比較的手厚く(大きな会社はこういうの有利だよな)毎年職場で健康診断はあるし、30歳ちょっとの年で、健康診断ではなく人間ドックを受けるべしというお声はかかる。だからぬたりの会社に勤めている正社員は通常であればぬたりの年になればすでに複数回の人間ドックの経験はあるし、ほとんどの人は毎年人間ドックを受診している。
ではなぜぬたりは今回初めてかというと、それにはちゃんとした理由があって、なんかめんどくせえ、というのと、金が勿体ねえ、という理由がそれである(ちゃんとした理由ではないわ!)
ともあれ、受けて損するものでもない。申し込みもそんなに複雑な手続きが必要でもない。ということで、まるで健全な大きな会社の従業員みたく(?)人間ドックを今年初めて受診してみた。
ぬたりが利用したのは高崎市にあるK病院。
検診施設のある3階でエレベーターを降りると、最初に目に飛び込むのはロココ調のアンティークドレッサーという、趣味がいいんだか悪いんだかよくわからないところでして。
受付を済ませると番号札をもらう。プライバシー保護のため呼び出しは番号のみで行う由。最近はいろいろ大変だわなあ。
検査着に着替えて順番を待つ。検査着は小さ目だから大き目のものを手に取ってほしい、とのことなので、図体のでかいぬたりは一番でかい「3L」を手に取る。
ところで、小さ目、ってのにも限度があると思うわ。
上は兎も角、ズボンはぬたりが座った状態だととふくらはぎ中ほどくらいまでしかない「つんつるてん」。持ち帰り可能とのことなので持ち帰ったが、寝間着にしかならんな、これ。
検尿が終わり待合にて待機すると、看護師さんがやってきて待合で声をかけた。
「33番の方~」
はいはい、私ですけど、と看護師さんのところへ歩み寄る。
「33番の・・・ぬたりさんですね。次は血液検査になります」
・・・名前呼ばねえんじゃなかったのかよ。
計測、聴力、心電図等々、検査が続く。人間ドックを受けない代わりに職場の健康診断を受けているから、この辺は特に変わった風もなし。そんな感じで「案外普通の健康診断と変わらねえなあ」なんて思っていたころに、初体験となる腹部超音波(エコー)の検査が始まった。
だがまあ最初の雰囲気は心電図と大差がないわけで、これもまあそんなに心配したわけでもない。くすぐったがり(特に脇腹はかなり弱い)なのでこういうの苦手なんだよなあ、とは思って横になっていた。
ジェルのついた機械が腹部にあたる、ああ、やっぱりくすぐったいなあ。
「はい、吸ってください・・・はい、息止めてください」・・・ふにふに(機械が動いています)
く、くすぐったくて息なんか止めてられるかぁ!!
かと思ったら
「はい、吸ってください・・・はい、息止めてください」
だからくすぐったいって・・・ぐぐぐっ(機械が腹部に押し付けられています)
ほんとだからくすぐった・・・痛ててててて!!!
この繰り返し。痛いとくすぐったいが交互に来る。普通の人はそんな苦痛でもないんだろうが、いやあ、ぬたりは死ぬ思いでしたわ。
さて、お次は人間ドックの白眉、胃部検査である。K病院は通常レントゲン(いわゆるバリウム)、希望者のみ胃カメラになるんだが、正直どちらがいいのかわからんので、まあわざわざ希望するまでもあるまい、とぬたりはバリウムを飲むコース。
さて、ぬたりを実際に知る人なら分かりもしようが、ぬたりは己の興味あることは結構要らん知識もあるくせに、興味のないこととなると、たとえそれが一般常識であろうともホントに知らない。バリウム検査とて「バリウム飲んでレントゲン取るんだ」くらいしか知識はない。せいぜい何かと理由をつけて何度も何度もしこたまバリウム(牛乳)飲まされるドリフのコントを見たくらいだ。
だからバリウムと一緒に「発泡剤」飲むなんて全く知らなかったわけですわ。いやあ、口に含んで水流し込んだ時の衝撃たるやもう。頭の中では、youtubeによくあるコーラにメントスぶち込む動画が流れましたわ。
眼鏡やらなんやらを外して機械に立つ。隣の部屋から「それでは脇に置いてあるバリウムを口に含んで上向きに口を開けてください」と指示が飛ぶ。
ところでこの手の医療機器の外装の色は白が多い。バリウムも言うまでもなく白い。ぬたりはメガネを外すと視力は0.1以下になる。
バリウムのコップがはっきり見えねえ。
で、飲むのはまだよかった。飲み終わったコップは付属のホルダーに置いてください、という指示が飛ぶ。
ホルダーがはっきり見えねえ。
口元のバリウムは付属のティッシュで拭いてください、という指示が飛ぶ。
だから、見えねえって!
結構なテンパり具合。まあ1回で何とかなったからまあ良しとしましょ。想像してたよりは楽だったな。以降気持ち悪かったけど。内蔵に異物感が…。
そして最後に医師の診察。顔をふにふにされたり聴診器当てられたりの通り一遍の診察の後は、すでに出ている結果(本気出すと早いんだね、あの手の結果出すのって)を見ながら総評。
「大きな異常値はないですね。前立腺がんはまだ結果出てないですが、血液検査の数値も前立腺がんがあるとは思えない数値ですから大丈夫だと思います。」
まずはホッとした。さすがに数年間ドックに来るのをサボってましたからね。
「ただ、ポリープが2つ見つかってますね。大きさが小さいので、まず悪性とは考えられませんが…。以前の検診で言われませんでしたか?」
(人間ドック初体験ですから)いえ、無いですね。
「(そうか、去年までは言われなかったのか)では、3か月後くらいにどこかの医療機関で経過観察した方がいいですね。悪性ではないのと思うので、毎年見つかっているなら1年後でもいいと思う程度のものですけどね。まあ一応。」
本意は伝わってねえんだろうなあ…。まあ、ここで言葉を差し挟むのもなんなので黙っておいた。診察のみはえらい待たされたので(それ以外はあまり待ちはなかった)早いとこ終わりたかったのね。
検査は滞りなく終了して、人間ドックには付き物のお昼ごはん。併設のレストランに入る。
入ってすぐのところに仮設チックなカウンターがあって殺しても死なねえようなジジイが立っている。
この人が看板かよ、と思ったが、考えてみればここはドック用のレストラン。レジはいらないわけで、そのカウンターは仮設のすし用のスペース。ジジイはすしを握る板前だったわけ。
メニューは和食×2(真鯛の煮つけ&すし)と洋食(ステーキ)だったわけだが。
周りの方が結構ステーキを食っていてびっくり。ぬたりは腹にバリウムの異物感があって肉なんか食えたもんじゃないが。
結局はそのジジイの握るすしをいただく。まずまず満足して食べられたわ。ジジイに感謝だ。
そんな感じで印象は悪くないK病院の人間ドックでしたわ。施設は新しいしね。ただしここ、別れた彼女さんから紹介された場所であることを考えると、来年以降利用したもんかどうか迷うところはあるわな。
なお、同診療所内に「メディカルフィットネスクラブ」なるものが併設されていて、日帰りドック利用者は、通常2500円のところなんと500円で利用できます!!(宿泊ドックなら無料)、と案内の封筒にチラシが入っていたが、バリウムと下剤をしこたま飲まされた後にフィットネスクラブで体を動かせようとは、いい度胸してやがんなこの病院とは思いましたけどもね。