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金融資本主義、知られていないその残酷さの筆頭   文科系

2023年01月26日 15時24分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日の新聞にアルゼンチン・ブラジルの共通通貨創設の話題が載っていた。「自国通貨を少しでも大きくしたい」というこの願望は、本当に無理もないのである。南米のこれらの国の通貨は、この30年に国際金融・ファンドによるどれだけの空売りにあってきたことか。空売りというこの悪辣かつ残酷で、分りにくい仕組みは、世界の民主主義人士に向けてどれだけ知らせ広めても足りないと考えてきた。こんなことをやるのだ。

 ある小国の通貨Gが現在1ドル100Gで買えるとしておく。それを3ヶ月後に130億ドルを13,000億Gで買うという先物契約をしておく。その上で、この通貨Gに対して、あらかじめ他人から借りておいた莫大なGも含めて、どんどんと売り浴びせる。これが成功した末の3ヶ月後1ドル130Gなって起こる事態を描き出してみよう。

 まず、1ドル130Gと安くなったGを100億ドル出して13,000億Gと現物調達する。その上で、以前の先物買い契約を実施すると、この13,000億Gが130億ドルに換えられる。つまり、3ヶ月で30億ドル儲けたことになるのだ。

 さて、人の命が懸かったような通貨、株などをこのように扱いうることが、どれだけ残酷なことか。そして、経済規模が大きくて金をたくさん持っている国のファンドにとっては、上のような金儲けは比較的容易にできるのである。その小国の自国通貨防衛のための国庫資金なども容易に調べられることだろうし。だけど、こんなことが「繰り返された」対象国はどうなる? 南米の大国アルゼンチンなどは、なまじっか経済力があっただけに、こんなことが繰り返された国なのである。被害に遭って立ち直っては、また同じことが起こったなどと。あるときは、たった一つのファンドによって、そんな目に遭っているのである。

 皆さん、こんな仕組みが大手を振ってのさばっていて良いと思われるか? というそんな当たり前の疑問・改善がG20などでどれだけ話し合われても、一向にこれを正す金融改革がちっとも進まないで来たのである。中小国政府にとっては、現在の世界金融制度は恐怖の対象である。

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