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南京事件否定派の3連敗 へそ曲がり

2007年12月09日 10時18分46秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
週刊金曜日の「貧困なる精神」第346号で、本多勝一氏が再び「南京事件」について書かれているので、その概略を紹介します。題して『南京大虐殺関連の裁判で否定派は3連敗』
 
◆事件は本当にあったのか◆
 1997年8月29日の最高裁の判決によって、大虐殺が組織的に行われたことが、おびただしい強カン事件の発生とともに最終的に確定している。だから事件をめぐる“論争”の類も、否定勢力の完敗で決着ずみである。
 日本の歴史学界でも「南京」は定説であって、事典などでも当然のこととして記載されている。
 
◆否定派の策謀と連敗◆
 90年代後半になって、決着済みのこの事件に対し、またしても否定論が繰り返され始めた。そうした中で「李 秀英」さんや「夏 淑琴」さんに対する名誉棄損行為がひきおこされた。
 しかしながら、まさに“売国奴”と呼ぶべき否定勢力に対して法廷で終始対決してきた弁護士の1人・「渡辺春巳」氏が言うように、南京大虐殺をめぐる最近の裁判は否定派の3連敗に終わった。
※ 李 秀英」さん名誉棄損事件とは
 否定派の1人「松村俊夫」氏は著書『「南京虐殺」への大疑問 』で、「李 秀英」さんは「仕立てられた」だけのニセの被害者だと記述した。これは事件当時の被害に加えての二重の被害を受けたことになり、松村氏と出版社を提訴。上告審まで争われて「李 秀英」さん側の勝訴確定。

◆3連敗のもうひとつとは?◆
 おもしろい、というよりありがたいことに、わたしも被告にされたりしてかかわったこれらの裁判のおかげで、大虐殺の新しい資料がたくさん出てきた。彼等にとっては文字通りのヤブヘビだったことになる。
「百人斬り競争」事件=南京への日本軍進撃の途上、2人の少尉が「どちらが先に百人を斬るか」を競争し、『毎日新聞』が報道した。戦後になってこのことをルポの中で書いた本多と朝日新聞社を、2少尉の遺族が「事実無根」と提訴。これも事実だったことが証明されて否定派の敗訴確定。

◆これらを分析すれば◆
 否定派に共通する特徴は非合理性にあること、不利な事実はひたすら無視する点などである。
 かくて、否定派が3連敗した風景を見つつ想起するのは、日本の同盟国でやはり敗戦となったヒトラー政権のドイツである。
 南京大虐殺としばしば比肩されるアウシュビッツ。ドイツについてはとりわけ旧東独を中心に私もルポを書いたが(朝日新聞社『ドイツ民主共和国』=「著作集」第29巻)、アウシュビッツについてドイツ人の認識にもよく接した。
 南京に対する日本人のそれとは、まさに「雲」と「泥」の差、比較の対象にもならない。
 いかに3連勝とは申せ、今ごろこんな裁判や“論争”があること自体、日本および日本人のかなしさということに・・・。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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問題は (楽石)
2007-12-09 13:15:47
なぜ日本はそうなるのか?
という点に、こそありませんか?
なぜ、なんでしょうか?
私には天皇システムが深く関わっているような
気がするのですが・・・・単なる勘ですが。
どなたか、解説して下さい。

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もう嫌になります (保守系)
2007-12-10 01:00:13
本屋さんへ行くかして、別冊正論(07年11月12日)のシナ事変、南京事件から70年・・終わりなき情報戦、反日プロパガンダにトドメを刺す日中歴史の真実でも読んで下さい。860円ですから・・。アウシュビッツ冗談ではありません。
落石さん、天皇シムステムとどういう関係があるのでしょう。落石さんとは以前、もうこの問題はやりました。南京虐殺などありません。くどいというか、もう駄目。本多勝一、まだ生きていましたか、週刊金曜日、聞いた事はありますが・・。筑紫哲也が係わっているものですか?あれも左翼です。もう出て来なくて良いのに・・。これでお仕舞い。
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