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今、Jリーグの「ここ」が面白い  文科系

2021年04月10日 13時24分51秒 | スポーツ

  テレビ放映がちっとも無いが、今Jリーグがとても面白い。断トツ川崎は誰もが予想したことだが、この川崎と並ぶ無敗で名古屋も抜けている。この1,2位の勝ち点差は5だが、川崎が1ゲーム多く消化しているから実質差2と言って良いだろう。同じく8ゲーム消化時点の名古屋の失点1が、鳥栖の同2とともに、特に光っている。3位神戸から8位マリノスまでは勝ち点3差でひしめいているが、ここにも入っていない鹿島、浦和が深刻だと思う。今年の鹿島は駄目なんじゃないか。
  ちなみに、名古屋躍進の象徴、ボランチ稲垣祥が3月のリーグMVPに選ばれている。彼の中長距離シュート2本をテレビ観戦で見たが、ともに凄まじいものであって、これが得意技なのだそうだ。こういう技があるボランチがいると相手はゴール前守備が難しくなるので、相馬のクロスからの得点も増えるはずだ。代表にも選ばれた相馬のクロスは、極上物に出来上がってきた。そもそも、体重も5キロ?減ったとかで一段と足が速くなったからクロスに走ってほとんど抜け出せる上に、余裕あるクロスになるので精度が上がって来た。柿谷やマテウスの得点もこれから増えていくはずだ。クロス攻撃というのは、現代サッカーでは特に重要になっていると思う。敵が守備から攻撃に切り替わった時にカウンター得点を喰いにくいからである。

 話は変わるが、鹿島を優勝候補に挙げた評論家らが多い。ちょっと勘違いをしているのではないか。このチームの「ブラジル伝統」もそろそろ色あせてきたと、僕は思うからだ。ブラジルではそもそも、選手は育っているが監督が育っていないはずだ。世界強豪の戦術がこの10年程で著しく変わってきた時代に乗り遅れて来たと思う。繋ぎ中心のサッカーから、当たりの強い潰しのサッカーへ、さらには、「高い位置での速い攻守切替から得点」という攻守不可分の極めて組織的なサッカーへの流れである。特に、攻めから守備への切り替えが上手くないチームは勝てなくなっている。サッカーというゲームが元々、攻守のバランスが重要なのだが、特に攻撃に傾きがちな選手、戦術では勝てなくなっているのだと思う。

 今年のJには、もう一つ非常に大きな話題がある。これは世界的な話題と言っても良いはずだが、横浜マリノス前田大然のダッシュ回数のことだ。400mを60秒以上の速度(時速24キロ)で1秒以上走るダッシュを、1ゲームで最高62回、常時50回前後やっていると報道された。最近のJ史上にも無かったはずのこの数字が今のサッカーというゲームでどれだけ大切なことか。僕の記憶では、これができる筆頭が岡崎慎司だが、これがあるからこそ岡崎は攻守両方に最後まで走り回れるのである。言い換えればこういうことだ。FWでこの回数が少なければ、守備のダッシュを減らさねばならないし、DFでこれが少なければクロスなどに上がりにくいということに。FWでは特に、ゲーム終盤に相手チームが疲れた時にも走れるのだから、ここで得点チャンスが急に広がるわけだ。つまり、ダッシュ回数というのは、攻防一体が著しく進んだ今のサッカーで、使える選手の必須条件なのだし、FWでは特に得点チャンスが広がるという意味を持つ。マリノス・前田大然。現在の得点数6で首位と1得点差と花開いてきたのも必然という、大注目したい選手である。


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前田大然 (文科系)
2021-04-10 21:48:07
 時速24キロ(400メートルを1分で走る速さ)以上で1秒以上走る回数というと簡単なようだが、これが難しい。それなりのダッシュを経なければこのスピードまで上がらないからだ。並みの選手では先ず1ゲーム25回ほどか。例えば、宇佐美はこれができないから守備ができず、あの技術が生きない。逆に、この力が凄いから成り上がったFWが岡崎慎司である。つまり、止める蹴るがいくら上手くても、走りの競り合いに勝つ回数が多くなければ力が発揮できなくなるどころか、現代サッカーでは守備に穴が空くようになるのだ。岡崎などはむしろ、技術的には下手だった選手と言われている。
 前田のこの能力、意外に大きいと思う。現代の点取り屋の条件として。抜け出し得点とか、走り勝ってボール奪取得点とか、ゴールに走り詰めて得点とか。
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さらに説明 (文科系)
2021-04-11 12:42:36
 この部分について、さらに説明。
『前田のこの能力、意外に大きいと思う。現代の点取り屋の条件として。抜け出し得点とか、走り勝ってボール奪取得点とか、ゴールに走り詰めて得点とか』
 清水に入った時も「5番目のFW」と言われた鈍才、岡崎慎司は、上の全てが上手い。
 「抜け出し得点」は得意とするところだが、ドイツでは初めなかなかパサーが彼を見てくれなかった。特に岡崎得意の「弓矢のヘッド」となると、チーム戦術として予定にも入れてくれなかった。敵キーパーの前、手の届かないところをサイドから横切る速いクロスに点で合わせるヘッドのことだ。
 「ゴールに走り詰めて得点」は、ゴール前混戦の中で起こるもの。岡崎が尊敬する全盛期磐田のゴン中山の得意技だ。岡崎も前に居れば常にゴール前混戦には詰めている人だが、後ろ目の守備も任務とするとこの得意技がなかなか発揮できない。レスターではバーディーが居たのでその分、この特技は発揮できなかった。そういうことも見てやらねば、岡崎は評価できないのである。
 こうして、本当の彼は、生粋のFWなのである。1ゲーム50回程走れる彼の力を前の方だけで使わせてやりたかった。
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