長谷部誠がまたまた大活躍だ。連続先発を続け、宇佐美のいるチームから今期初得点! 先発復帰1ゲーム目でアシストを挙げて以来、チームも急上昇。長谷部を嫌っていた前監督の交代からこれまでリーグ戦は3勝1敗、カップ戦を入れればプラス1勝している。そこまでわずか1勝の最下位近かったチームが、いまや18チーム中13位で、6位と勝ち点で3違うだけ。この間のリーグ戦得失点が10対4というのだからまだまだ上がり、上位を狙う勢いと言える。この中位混戦状態も、長谷部のチーム自身が作ってきたと言っても良いのである。順位争い中のチームとの直接対決を全て制してきたのだし、上位チームにも勝ってきたのだから。この混戦状態はここで何回か述べてきたように、ドイツサッカー界が激変していることを示している。このチーム・ボルフスブルグ自体が、長谷部の2年目にはブンデスリーグ優勝チームだったのだから。
今は右MFとしてチーム最高に近い評価を受けている長谷部。勤勉さが高く評価されているのだが、「この位置ならもっと前に行くようにして、得点も狙いたい」と語っている。と言っても、チーム守備をけっしておろそかにしない彼のこと。前の選手を差し置いてゴール前に出る機会は多くはないだろうが、この機会に遠藤や憲剛のような縦パスなどをさらにどんどん磨いて欲しいもの。もともとクロスなどパスは正確なのだから。
ここでサッカーサイトについて一言。前は森本、今は宇佐美、宮市。サッカーサイトが騒ぐ「ある種の選手」は何故騒ぐほどには活躍していないのだろう。逆に最近の長谷部は「終わった選手」のように言われていたのではなかったか。岡崎の活躍も余り伝わってこないし、一部サッカーサイトの編集視点が狂っているとしか僕には思えないのである。特に新聞系のサイトの狂いがひどいように思う。実物とバーチャルの間で、マスコミがバーチャルに近くなったら、どんどん信用がなくなっていくのではないか。「実物」を扱っているなら、もっと「それらしく」しないといけないはずだ。