日本マスコミと違って、世界のしかるべき一角では、表記のようなニュースが大きな話題になっている。当然だろう、戦争が起こりそうな地域に歯止めを掛けること抜きには、世界平和はあり得ない。逆に、「当分、戦争は無くならないさ」と語る人に限って、不法すぎる戦争にも鷹揚な態度になるものだ。無くならないと語りつつ、実はご自分も無くならないように振る舞っておられるのである。この無意識が実は怖い。
一つは、ロシアがこの3月に大型輸送機で軍隊をベネズエラに派遣したが、それとともに、ロシア外務大臣を通してアメリカに一歩も引かぬという重大警告を発したというニュースがある。例えば、こんなふうな。
『3月20日、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官はローマでエイブラムス(ボルトン安保担当補佐官の代理人のようなベネズエラ特使)に会い、ニコラス・マドゥロ大統領を倒して、アメリカの茶番傀儡、フアン・グアイド大統領で置き換えるための、ベネズエラにおける、いかなるアメリカの直接軍事介入も、モスクワは容認しないと、彼にきっぱり警告した。フィニアン・カニンガムがStrategic Culture Foundationのコラムに書いた通り、「ローマでの会談は「率直で」「重大だ」と描写されているが、それは「激論」を意味する外交上の婉曲表現だ。」
リャブコフ外務次官は会談後「我々はワシントンが我々の優先事項、我々のやり方や警告に真摯に対処するよう期待している」と述べた』
今ひとつ、この様なアメリカ発ニュースも存在する。
『最近のアメリカ下院聴聞会で、専門家証人の一人は、イラクの倍の大きさの国に対する侵略は、ベネズエラ軍の3倍にのぼる100,000人から150,000人のアメリカ兵が必要かも知れないと証言した。ジャングルも多い。もっぱら、アメリカの安全保障と何の関係もない「獲物」のために。大統領が、そのようなばかな動きをすれば、彼は、民主党内に、むしろ素早く変節する現在の戦争応援団を見いだすことになるかもしれない。トランプが態度を変え、これ以上の政権転覆戦争はしないという彼の公約に戻ってくれるよう願おう』
文中『もっぱら、アメリカの安全保障と何の関係もない「獲物」のために』とあるのは、ボルトン安保担当補佐官があからさまに語ったように、世界一の埋蔵量を誇るベネズエラ原油のことだ。物貿易大赤字によって恥も外聞もかなぐり捨てて保護主義へと斜陽著しいアメリカが、いくら世界原油独占価格支配体制を渇望していても、植民地時代ならいざ知らず、今時、そんな理由で戦争が出来るものだろうか。そんな戦争を敢行して、後のアメリカが一体どう世界で立ち行けるというのだろう。
ごく最近も「嘘の理由でっち上げ開戦」のイラク戦争は国連総会でも反対され有志国でしかできなかったが、イスラム国や難民などその後遺症に世界がいまだに追いまくられている。つまり、平和とか民主主義とかにかかわるアメリカの信用が、すっかり地に墜ちてしまった。「民主主義の敵、マドゥロは認めない!」など、アメリカはどの口で叫んでいるのかと、世界中が理解しているのである。
今回のロシアの決意は非常に固いようで、この重大決意による軍隊派遣の方が遙かに筋が通っているのである。これこそ国連で認められた集団安保体制というものだろう。僕がこう語ったからといって、一般にロシアを支持するということではないのは当然だ。僕はプーチンがトランプと同等に嫌いである。ただし、嫌いな国のある外交策が正しい場合など、世界史上いくらでもあったのではないか。
一つは、ロシアがこの3月に大型輸送機で軍隊をベネズエラに派遣したが、それとともに、ロシア外務大臣を通してアメリカに一歩も引かぬという重大警告を発したというニュースがある。例えば、こんなふうな。
『3月20日、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官はローマでエイブラムス(ボルトン安保担当補佐官の代理人のようなベネズエラ特使)に会い、ニコラス・マドゥロ大統領を倒して、アメリカの茶番傀儡、フアン・グアイド大統領で置き換えるための、ベネズエラにおける、いかなるアメリカの直接軍事介入も、モスクワは容認しないと、彼にきっぱり警告した。フィニアン・カニンガムがStrategic Culture Foundationのコラムに書いた通り、「ローマでの会談は「率直で」「重大だ」と描写されているが、それは「激論」を意味する外交上の婉曲表現だ。」
リャブコフ外務次官は会談後「我々はワシントンが我々の優先事項、我々のやり方や警告に真摯に対処するよう期待している」と述べた』
今ひとつ、この様なアメリカ発ニュースも存在する。
『最近のアメリカ下院聴聞会で、専門家証人の一人は、イラクの倍の大きさの国に対する侵略は、ベネズエラ軍の3倍にのぼる100,000人から150,000人のアメリカ兵が必要かも知れないと証言した。ジャングルも多い。もっぱら、アメリカの安全保障と何の関係もない「獲物」のために。大統領が、そのようなばかな動きをすれば、彼は、民主党内に、むしろ素早く変節する現在の戦争応援団を見いだすことになるかもしれない。トランプが態度を変え、これ以上の政権転覆戦争はしないという彼の公約に戻ってくれるよう願おう』
文中『もっぱら、アメリカの安全保障と何の関係もない「獲物」のために』とあるのは、ボルトン安保担当補佐官があからさまに語ったように、世界一の埋蔵量を誇るベネズエラ原油のことだ。物貿易大赤字によって恥も外聞もかなぐり捨てて保護主義へと斜陽著しいアメリカが、いくら世界原油独占価格支配体制を渇望していても、植民地時代ならいざ知らず、今時、そんな理由で戦争が出来るものだろうか。そんな戦争を敢行して、後のアメリカが一体どう世界で立ち行けるというのだろう。
ごく最近も「嘘の理由でっち上げ開戦」のイラク戦争は国連総会でも反対され有志国でしかできなかったが、イスラム国や難民などその後遺症に世界がいまだに追いまくられている。つまり、平和とか民主主義とかにかかわるアメリカの信用が、すっかり地に墜ちてしまった。「民主主義の敵、マドゥロは認めない!」など、アメリカはどの口で叫んでいるのかと、世界中が理解しているのである。
今回のロシアの決意は非常に固いようで、この重大決意による軍隊派遣の方が遙かに筋が通っているのである。これこそ国連で認められた集団安保体制というものだろう。僕がこう語ったからといって、一般にロシアを支持するということではないのは当然だ。僕はプーチンがトランプと同等に嫌いである。ただし、嫌いな国のある外交策が正しい場合など、世界史上いくらでもあったのではないか。
変革を求める、その方向に動き出しているベネズエラ国民を、
ロシア軍の力を借りても、押さえつけようとする、マドゥロ。
そして、その「軍」による抑圧を、絶賛支持する、文ちゃん。
図式が、分り易くなってきた。
僕が言っているのは、ベネズエラへのアメリカの態度のことだけだ。こういうようにね。
アメリカがベネズエラに軍事介入すると叫んでいるから、それは国際法違反だと、反対している。
シリアの時と同じだよ。反政府派に生物化学兵器を使ったとか何かで、米軍が介入したことね。あれで、100万人の方々が亡くなられたとか、イスラム国ができたとか、世界に難民が出たとか、大変なことになった。
国連もベネズエラ問題は内政問題だとして、もちろん軍事介入には反対だ。
とすれば、国家の要請で別の国がアメリカへの牽制に入ってくるのは、集団安保の自衛権ということであると。こっちは国連規則で正義ね。
他のことは一切上で語っていない。
それよりも、グアイドのコロンビアからの援助物資輸送作戦だけど、惨めな失敗に終わったよね。その物資に火を付けるという大事件もあったが、これもグアイド派の自作自演だったと判明している。
米軍派遣はよほどのことがないともう無理になったんじゃないかな。イラクや、シリアに続いてこんなことをすると、本命の米中衝突の時に、誰も身方が居なくなる。まさか単独でミサイルも撃てないからアメリカの、じり貧が残るだけになる。
もっとも、人間世界には社会ダーウィニズム的弱肉強食しかないという方々には、アメリカが万能に見えるのかも知れない。いつでも、どこでもね。安倍がアメリカに揉み手で付いて行くのも、そうとしか考えられないからでしょ。
変革を求める、その方向に動き出しているベネズエラ国民を、
ロシア軍の力を借りても、押さえつけようとする、マドゥロ。
そして、その「軍」による抑圧を、絶賛支持する、文ちゃん。
図式が、分り易くなってきた。
反論で、安倍とか言い出している段階で・・(苦笑)
こっちが苦笑するよ。安倍は、嘘の理由に丸め込まれてイラク戦争参戦したんだよね。それで、太田光にテレビ対談でこう言い負かされた。
『 安倍「イラク戦争は、日本は支持した。その判断自身は間違っていなかった」
太田「アメリカは、間違っていたと言っていますよ」
安倍「大量破壊兵器があるというその情報は間違っていたけど、戦争判断自身は間違っていなかった」
太田「間違った情報による判断が正しい? 人がボコボコ死んだんですよ!?」
安倍「そりゃ非常に残念ですが・・」
太田「残念!? 間違った情報でボコボコ殺されたんですよ」
安倍「いや、大量破壊兵器がもしあったら・・・」
太田「なかったんですよ。可能性で戦争してもいーんですか」
安倍「そりゃそうですよ」
太田「あいつ人相危ないからで、殺してもいーんですか?」
安倍「そりゃ、苦しい判断がありますよ」
太田「苦しいのは死ぬ方ですよ」 』
どう、安倍は今度も「米のベネズエラ戦争賛成」と言うのだろうか。
変革を求める、その方向に動き出しているベネズエラ国民を、
ロシア軍の力を借りても、押さえつけようとする、マドゥロ。
そして、その「軍」による抑圧を、絶賛支持する、文ちゃん。
図式が、分り易くなってきた。
極めて、単純な事実を、ねじ曲げているのは、文ちゃん(サヨ)の方では?て、事で。
ねじ曲げて、
変革を求める、その方向に動き出しているベネズエラ国民を、
ロシア軍の力を借りても、押さえつけようとする、マドゥロ。
そして、その「軍」による抑圧を、絶賛支持する、文ちゃん。
な図式から、目を逸らそうとしているのは、文ちゃんじゃない?
僕はここでベネズエラの内政問題には一切言及していない。アメリカの軍隊派遣脅しを、国連やコロンビア、ブラジルと同様に批判しているだけだ。この両国は、マドゥロでなくグアイド支持のようだが、それでも戦争脅しには反対している。それだけ、内政問題よりも戦争脅しのが遙かに大きな世界的大問題なわけだ。
君の言い分はこうなのかな? この内政にはアメリカから戦争しかけられたって当然だ?!! 僕の問いに内政問題だけを語るって、そういうことになる。つまり、アメリカの戦争政策に何も言わず、相手国に問題があるとだけ語る手口ね。
この国は民主主義という観点からは現在最悪の、しかも金持ち国だ。
この問題を取り上げてどこかが戦争で止めさせると言ったとする。僕はそれでも「サウジへの戦争反対」と言うだろう。
ところでこの場合については、君はこう振る舞うのかね。「変革を求める、その方向に動き出しているサウジ国民」を支持するとか言って、戦争も支持する。
それでももしベネズエラを攻めたら、もうそれだけ米国が世界石油独占価格体制以外に頼るものがなにもないという、その落ちぶれた窮状を示すだけ。将来的な世界戦略については何の成算もない国に成り果てていると示したことになる。