大相撲中継の画面に、「裁判員裁判で少年に初の死刑判決」というテロップがながれました。
そこで思いだしたのは、昨年の三月に開かれた日本ペンクラブの「死刑を考える」シンポジュウムでのこと。
死刑には反対という瀬戸内寂聴に、「大量虐殺した戦犯にも反対するか」と問われ、寂聴はこう答えました。
「人それぞれ考え方の違いがあっても、死刑ということについて立ち止まって考えることがだいじなこと」で、「大量死刑と同じ戦争に反対して、一緒に牢屋へ行く友人の一人に瀬戸内寂聴がいる、と鶴見先生に仰有っていただいたが、私も88歳、惜しくない。ものを書く人間は想像力が命であり、その想像力で死刑囚のことを考えたい」。
これに応えた処刑寸前の死刑囚の詠んだ句。
「冬晴れの天よつかまるものが無い 尚道63歳」身を委ねる何もない冬晴
「水ぬるむ落としきれない手の汚れ 公洋28歳」汚れを自覚している
そして死刑執行は今日か明日かと30余年心揺れる大道寺将司の句。
「時として思いの滾る寒茜」
そこで思いだしたのは、昨年の三月に開かれた日本ペンクラブの「死刑を考える」シンポジュウムでのこと。
死刑には反対という瀬戸内寂聴に、「大量虐殺した戦犯にも反対するか」と問われ、寂聴はこう答えました。
「人それぞれ考え方の違いがあっても、死刑ということについて立ち止まって考えることがだいじなこと」で、「大量死刑と同じ戦争に反対して、一緒に牢屋へ行く友人の一人に瀬戸内寂聴がいる、と鶴見先生に仰有っていただいたが、私も88歳、惜しくない。ものを書く人間は想像力が命であり、その想像力で死刑囚のことを考えたい」。
これに応えた処刑寸前の死刑囚の詠んだ句。
「冬晴れの天よつかまるものが無い 尚道63歳」身を委ねる何もない冬晴
「水ぬるむ落としきれない手の汚れ 公洋28歳」汚れを自覚している
そして死刑執行は今日か明日かと30余年心揺れる大道寺将司の句。
「時として思いの滾る寒茜」
これから死刑判決を一生背負っていくと。
これも大変です。
できれば死刑はないほうが良いでしょう。
でも、そのためには殺人を犯した人が
どう生きていくのか?という
これまた、とても難しい課題があって・・・
どちらが良いのか?
判断に迷います。