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隣国・韓国の朝鮮日報の社説  落石

2007年04月16日 17時11分22秒 | Weblog
9条問題は日本国内だけではなく東アジア、世界にも
大きな影響を与えています。
お隣、韓国の新聞「朝鮮日報」の社説です。
賛成・反対。どちらの意見の人にも読んでもらいたいと思います。

   

日本の衆議院は13日、憲法改正手続きを定める国民投票法案を賛成多数で可決した。
国民投票法案は参議院に送付され、来月中には参議院でも可決されることが
ほぼ確実視されている。


 日本国憲法の規定では、憲法改正に際し衆議院と参議院でそれぞれ3分の2以上の賛成を得て発議し、
国民投票に問うことを求めているが、
これまでは国民投票法が制定されていない状態だったため、
現実には改憲発議を行うことは事実上不可能だった。


 今回の国民投票法案の可決は、平和憲法を改正するための法的な準備が整ったことを意味する。
安倍首相は同法案が衆院を通過したことを受け、「今の内閣で憲法改正が実現することを望む」と語った。



 国民投票法案が成立すれば、衆参両院が憲法調査会を立ち上げ、国会で改憲を準備できるようになり、
2010年からは憲法改正案についての国民投票を行うことも可能になる。
連立与党の自民党と公明党は衆議院ではすでに憲法改正に必要な3分の2以上の議席を確保しており、
7月の参議院議員選挙を通じ、参院でも 3分の2以上の議席を確保することを目指している。
現在の日本社会の雰囲気を考えると、こうしたシナリオが現実のものとなる可能性は高いという。
過去60 年間にわたって守られてきた「平和憲法」が、危機にさらされているのだ。


 1947年に制定された日本国憲法は第9条で戦争の放棄と軍事力の保有禁止を定め、
国際紛争の解決手段として戦争や武力的な対応を放棄するだけでなく、
陸海空軍やその他の戦力、交戦権を持ってはならないと定めている。
日本の保守勢力はこの憲法が日本を「去勢された国家」におとしめたとし、
1950年代から粘り強く改憲を推進してきた。
野党民主党も、この問題についての立場は与党とさほど変わらない。


 中国は、目覚ましい発展により近く日本を抜くことが予想されている経済力や、
核保有による強力な国防力を背景に優越感を持っているのか、
日本の平和憲法改正の動きに対し、積極的な言及を避けている。
しかし韓国にとって「軍事力と交戦権を回復した日本」は、日本国内でいわれているような「普通の国」ではなく、
「普通ではない国」として韓国に脅威を与える存在になることは間違いない。


 安倍首相は、改憲を自身の政治的使命と見なして積極に推進すると同時に、
靖国神社参拝問題、歴史教科書問題、日本軍慰安婦問題などについて、
過去の政権が行った謝罪や約束を握りつぶしている。
そうした動きを見せている以上、日本が目指している「普通の国」という目標は、
実際には強力な経済力や軍事力に危うい歴史認識や倫理観が結合した「普通ではない国」に等しいとの懸念を抱かざるを得ない。
そしてこの「普通ではない国」日本とどのようにつきあっていくのかという問題が、
韓国の新しい国家的な課題となってしまった。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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3 コメント

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朝鮮日報さん心配はいりません。 (日刊ゲンダイ)
2007-04-17 16:52:52
<衆院を通過した国民投票法案は参院の超スピード審議を経て早期成立の見込みだ。改憲をめざす安倍首相は「してやったり」だろうが、長年、憲法改正に取り組んできた自民党幹部たちは「これで改憲はパー」とカンカンだ。なぜか?
 13日、衆院本会議で民主党内改憲派・枝野幸男議員は、安倍に向かって、「あなたは究極の護憲派だ!」と批判した。せっかく、与野党協力で国民投票法案を練り上げてきたのに、強引に成立させようとするから協力関係が壊れてしまったじゃないか、というわけだ。

 安倍が法案成立に“前のめり”になったのは、7月の参院選の争点として憲法改正を考えたから。これなら得意のテーマだし、指導力も発揮できると、「改憲の前提となる国民投票法案を5月3日の記念日までに成立させろ」とハッパをかけた。

 これに反発した民主党が独自の修正案を出し、自民は歩み寄らず単独強行採決となったわけだ。

 自民党の改憲勢力は、「これで改憲の第一歩を踏み出した」と喜んでいると思いきや、「安倍は余計なことをしやがって」と怒り心頭なのだ。幹部が言う。

「改憲にはまず衆参両院の3分の2の議員の賛成が必要だから、確実に野党を取り込まなければならない。だから、国民投票法案と憲法改正はセットで、与野党が協力することが必須条件でした。00年に憲法調査会ができて以来、民主党には最大限の配慮をし、国民投票法案も昨年秋に民主党が出してきた修正案を丸のみした。これはイザ改憲の時、野党側に『国民投票法案に賛成したのに、今さら反対はないだろう』というシバリをかける重要な意味があったのです。それを安倍首相は目先の選挙のために民主党を反対に追いやり、さらに改憲で分裂状態だった野党を結束させてしまったのです」

 これで自民党の「与野党一緒に憲法改正」という思惑は崩れた。安倍の大チョンボ。北朝鮮問題しかりだが、「毅然として」「言い続けることが使命」なんて単細胞発想では政治は進まない。>

 7月の参院選、憲法問題がどう争点になるのか、監視しないといけません。

「日刊ゲンダイ最近の記事より」   
                 
返信する
今度の参院選が天王山か? (落石)
2007-04-17 19:57:07
確かに今度の参院選は日本の将来を予測するうえで
重要な選挙ですね。
国民の意見は、どこに向かっているのか?
興味津々です。
返信する
朝鮮日報は・・ (保守系)
2007-04-24 00:49:14
朝鮮日報の記事は、正しい認識です。
以前から言いますように、この憲法を誰が平和憲法とう名称と付けたのでしょうね。
一般的に言って、戦争の反対語は平和ではありません。戦争によって平和状態が一時的に始まるだけです。その期間を出来るだけ長く続けたいと思うなら、敵国と思われる国に対して、質量ともに高い軍事力を持つことです。かつ国民の一人一人が、この国・家族・国民の為に、戦うという意思を持ち続ける事です。大体が、憲法改正が遅すぎました。あの悪文の前文など酷いものです。今回18歳以上などと馬鹿な事を自民党は受け入れてしまいました。その他、重要法案は国民投票にかけるなどの民主党は全然駄目です。
重要法案とはいかなるものでしょうか。間接民主主義の否定に繋がります。あの小沢代表もさっぱり駄目な
代表です。これが戦後の日本の姿です。
でもまあとにかく憲法改正をこの夏の参議院選挙のテーマにするというのは、安倍首相も中々なものです。
平成生れも、投票権を持ちます。もう昭和の時代は遠くになってきました。
この国は、いつまで漂流していくのでしょうか?
平成19年です。私は昭和18年生まれですので、戦前の日本を知りません。戦後も26年位まで何が日本に起きていたのかも知りません。当たり前ですが・・。
二部授業が二年生位まであった事を覚えている位です。また小学校が焼夷弾でやられた跡を覚えている位です。昭和は遠くなったと実感するのです。
今やカレンダーを見ないと、平成何年かが定かではありません。最近、12を西暦から引くと平成何年かがわかります。西暦に12を足すと平成何年かがわかります。かっては25年でした。
もう私達60才以上は投票権がない方が良いのでしょう。この日本の未来は、若い者に託すのでしょう。

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