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エジプト民衆蜂起ウォッチング 平和をめざす翻訳者たちのHPより

2011年02月07日 20時38分52秒 | Weblog
★平和をめざす翻訳者たちTranslators United for Peace
というHPをみつけました。「エジプト民衆蜂起ウォッチング」という記事が面白かったので紹介します。  ネット虫

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速報875号 エジプト民衆蜂起ウォッチング@ロンドン (その1)
2011-2-1 6:45:42

◎メガリークの衝撃:ロンドンで聞くエジプトの声

米国の生々しい機密外交電文を逐次公開しているウィキリークスの資料ほどに、情報の価値と威力を見せつけた情報が近来あったでしょうか。ツイッターや SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)によって大量の生の情報が瞬時に広がるインターネットのこの新時代には、真に価値ある 情報は誰も予測できないような大きな力で世界に変動をもたらすものだということを、我々は今、リアルタイムで目撃しています。

独裁者や帝国主義国の正体の一端が顕れるやチュニジアの独裁者が逃亡し、エジプトをはじめ中東各地にも影響が波及していて予断を許しません。けれどもこの ように世界が躍動している時に、日本ではその状況がほんのわずかしか伝えられていません。大手メディアは申し合わせたかのように不気味な静けさを保ち、 ウィキリークス情報を黙殺同然にしているかのようです。

ロンドン在住のTUPメンバー藤澤みどりは家事の傍らBBCや、デイリーテレグラフ紙、アルジャジーラなどのもたらすニュースなどから豊富な情報を得て、世界の大変動の始まりに立ち会う実感をブログ 

http://newsfromsw19.seesaa.net/

に綴っています。

この文章がお目にとまるころには情勢はさらに大きく進展しているかも知れませんが、ロンドン生活から切り取った、ある時間帯のナマの声を紹介します。

(本文:藤澤みどり、前書:藤谷英男/TUP)



下記は、わたしが先週末(1月29日30日)、自分のブログに書いた日記だ。コピーしてTUPのMLに流したところ、速報の読者とも共有したほうがいいのではないかとの提案をいただいた。そんないきさつでこれを配信することになったので、ロンドン在住のひとりのニュースフリークの日記として読んでいただけたらうれしい。

仕事机が居間にもあるので、家で仕事をしているとき、わたしはテレビを付けっぱなしにしていることが多い。無料で視聴できるBBCニュース24を中心にしてたまにSKYニュース、重要案件が議題に上がったときは議会チャンネルを、ロシアで事件があったときはロシア・トゥデイにチャンネルを合わせる。CNN とイングリッシュ・アルジャジーラは無料視聴可能時間(1日数時間ずつ)にアメリカと中東のニュースが知りたいときにつける。

自分のブログをつけていて、不定期に読みに行くいくつかのブログがあるが、フェイスブックにはアカウントを開けておらず、ツイッターも始めていない。テレビや新聞には出てこないもっとフレッシュで、もっとディープな情報があるのは明らかで、ものすごく心惹かれるが、とても情報を処理し切れそうにないのでいまのところ手を出さずにいる。

というわけで、わたしのウォッチングはイギリスのテレビ視聴者なら誰でも可能な手段しか使っていない。もちろん一日中ニュースを見ている人はそう多くはないだろうけど。(藤澤みどり)



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<第1信>

1月29日土曜日14時50分GMT (日本標準時23時50分)



革命なう@エジプト第5日



さて、いよいよ民衆蜂起が市民革命に姿を変えるのか、の瀬戸際にあるらしいカイロ。とは言え、昨日のテレグラフ特報をどう読み解いていいのかわからず、頭痛だわ。

あとでテレグラフ買ってこよう。ネットに上がっている以上の情報があるような気はあまりしないんですが。

さっきアイロンがけしながら聞いていたBBC24の内容など手短に書きます。

結局夕べは外出禁止が敷かれてもカイロの路上からはプロテスターの影は消えず、それどころかあっちこっちで火の手が上がり、根負けした(?)ムバーラクがテレビでスピーチ。わしは次の大統領選(11月)には出ない、息子も出さん、現内閣は残らず今日辞めさせて新しく作る、とかなんとか言ったんですが、そんな内閣は今の内閣のクローンに過ぎない(引用)、そんな空約束にだまされるか(引用)ってことででだれも説得されていません。

そこにテレグラフのリーク[註1]。う~ん、どういうことだ。つまり、この民衆蜂起はアメリカが3年前に仕込んだってこと? あまり面白いストーリーじゃないが、これをいま出したってことはウィキリークスに何か意図があるのでしょう。考えられることは、蜂起している側に「よし、そのまま行け。ムバーラクの手は縛る」とお墨付きを与えたったことかな。

[註1]米国が2008年からエジプトの議会制への体制変革を目指す反体制運動のリーダーを支援していたという、ウィキリークスのリークと、

http://wikileaks.ch/cable/2008/12/08CAIRO2572.html

その内容を伝えた記事

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/egypt/8289686/Egypt-protests-Americas-secret-backing-for-rebel-leaders-behind-uprising.html



(>後述 そうじゃないな、なにしろいまエジプトはインターネット・ブラックアウトだ。つまり、これはムバーラクへの最後通牒だ。15.00BMT)

で、その次に出てきたのがオバーマのスピーチ。大きい話をさせるとこの男はうまい。

直接ムバーラクに退陣を迫ったわけではないが、はるかなる昔に世界のだれにも先駆けて高度な市民社会を築いた者たちの末裔に、それにふさわしい文明(デモクラシー)を与えよとぶち上げた。遠回しに、もう辞めなって言ってないか?



そんなわけで、一晩中燃えさかって、朝になってプロテスト5日目が始まった。

昨日はハウスアレストになっていたエルバラダイへのBBCのインタビュー(シチュエーションの詳細不明)によると、昨日までのプロテストに投入されていた警察、機動隊に代わって、今日からはプロテスト平定のために軍隊が導入された。(後述>昨日から導入されてた。昨日は警察と併用)だから、これからはプロテストのために表に出る群衆はもっと大きくなるだろう。聞き違えではないです。そう言った。なぜなら、伝統的にエジプトでは軍は民衆に銃を向けないことをだれもが知っているからだ、と。

これは昨日、知人のアラビストにも聞いていたので意外ではなかった。エジプトは徴兵制が敷かれているので、プロテストする側も軍服を着ている側も、いまのいま立場が違うだけで、軍服を脱げば中身は同じ立場の人間だからとのこと。

エルバラダイは、いますぐに退陣しろとムバーラクにせまる。夕べはムバーラクの退陣スピーチが聞けるとみな期待していたのに、あの空っぽのスピーチはなんだ。エジプト人の知性を見くびるな、と。



BBCニュースキャスターのギャビンが提出した質問がわたしも気になるところ。つまり、もし、無血(正確にはそうじゃないけど、ほとんど)革命が成功してムバーラクが退陣したとすれば、すぐにも選挙が行われる。で、その選挙でアメリカが望まない政党が勝利したらどうなるのか。つまり、パレスチナにおけるハマスのように。で、この場合はムスリム同胞団のことだろう。

カイロは拡大された外出禁止令により、すでに午後4時から外出禁止に入っている(GMTより2時間先)。が、橋の上に配置された数台の戦車と、そのまわりを行き交う大勢の人々が映っている。一説によれば、まだ数千人が路上に出ているらしい。

そしてこれだけのことが、フェイスブックもツイッターもインターネットそのものも携帯電話もテキストメッセージも電話そのもの何もないところで起きている。



イギリスなう> トレードユニオン主催の数千人規模のデモがロンドンとマンチェスターで実施されている。学生のユニオンが合流している。

イギリスなう> 火急の用事なくばエジプトへの旅行は控えるようにとのお達しがでる。

それを受けて、カイロに向けて飛行中だったBMIの定期便が途中でヒースローに引き返した。また、英国航空のチャーター便がエジプトに向けて飛び立った。脱出したい人は「だれでも」乗せると言っているので、外国人でも大丈夫じゃないか。イスラエルによるレバノン攻撃のときは助けにいったイギリス海軍の軍艦がイギリス人しか拾わず、国際結婚家族が引き裂かれる場面もあったが。いま、エジプトには3万人のイギリス人観光客がいるらしい。

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1 コメント

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続報がない (道草)
2011-02-08 10:20:51
私もこの記事を興味深く見ていましたが、最近途絶えています。
ムバラクも辞任しないで押し通すのでしょうか、気になっています。
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