カタール戦は、岡田ジャパンの画期的なゲームと言えよう。ちょうど、オシムが最後の頃、去年の秋のヨーロッパ遠征、スイス戦とエジプト戦のような。あのときもこの強豪相手に敵地で、珍しくも4点ずつ取ったのだった。思えばオシムの攻撃指導の始まりのようなゲームと記憶している。ちなみに、当時のスイスは世界20位であり、エジプトは本年もアフリカ・クラブチャンピオン・カップ決勝に出ている。あのカメルーンのクラブに負けたのだが。そんな2国から4点ずつ取った!
さて、このカタール戦、サッカーをよく知っていて、いつも厳しい犬飼協会長も「一皮むけた」と語っていた。
的をついた知性的なサッカー評論を書く相馬直樹(元鹿島、日本代表)も二つの点で高い評価を与えた。一つは、「走りながらボールを動かす」、「球際の厳しさや攻守の切り替え」。もう一つは、「連動したコンビネーションを使って崩すシーンが出てきたこと」。以上は毎日新聞の記事から抜いたものだ。
こういうゲームであればこそ、しっかりと総括をし、今後への教えを出さないといけないと思う。総括にしても、シュートとか個々の技術とかの短期的なことは脇に置いておいて、中長期的・組織的な総括でなければならない。これについて、このチームの柱二人は、こう語っていた。
まず、このチーム1の戦略眼の持ち主、遠藤保仁はこう言い続けてきた。
「このチームに言いたい。いつも走る必要はない。いつも全力で攻めてはいけない。遅攻も大事だし、緩急のリズムをつけ、ここぞという時にみなで力を集中して攻めることが必要なのだ」
攻撃のタクトを振るう俊輔はこういう。
「オシムのときから、ジャパンは良い方向に向かっている。調子の悪いときは、パス・アンド・ゴーがかみ合わないとき」
「パスを出したら動くことを再確認して今回は臨んだ。前の3人を気持ちよく攻撃させれば点は入ると思った。それをつくるのも中盤の役目」
「今度は途中出場の佐藤、岡崎らが体を張った守備を展開。これには中村も『ああいうプレーがチーム力をアップするので、みんないいプレーをしたと思う』と満足感を漂わせた。そして『(試合の)空気や流れが読めるようになってきた。チームとして何が必要なのか分かってきた』とチームの完成近しを実感」(スポニチ)
僕はもう一つ思うことがある。攻撃陣3~4人が、特にFWが凄くシュート練習を重ねたのではないか。それも小中学生でもやるような基礎的な練習の繰り返しを。そう、苦手なことこそ原点に返れね。いつもいつも。
さてそれでも、名評論家、相馬直樹は手綱をゆるめない。
「ただ、今の代表は試合ごとに好不調の波があるのも事実だ。どんな状況、相手でも自分たちの力を発揮し続けることが、W杯への切符を引き寄せる鍵になる」
そう、「パス・アンド・ゴー」は、後手を踏んだり、かみ合わなくなると、無駄走りばかりになるらしい。好悪の循環というものがあるということだろう。この悪を好に換えるきっかけを習得できれば。それが遠藤の言う「遅攻も大事。リズムの切り替えを!」なのではないか。いつも1本調子に攻めていては、悪い循環も断ち切れないだろう。
さて、このカタール戦、サッカーをよく知っていて、いつも厳しい犬飼協会長も「一皮むけた」と語っていた。
的をついた知性的なサッカー評論を書く相馬直樹(元鹿島、日本代表)も二つの点で高い評価を与えた。一つは、「走りながらボールを動かす」、「球際の厳しさや攻守の切り替え」。もう一つは、「連動したコンビネーションを使って崩すシーンが出てきたこと」。以上は毎日新聞の記事から抜いたものだ。
こういうゲームであればこそ、しっかりと総括をし、今後への教えを出さないといけないと思う。総括にしても、シュートとか個々の技術とかの短期的なことは脇に置いておいて、中長期的・組織的な総括でなければならない。これについて、このチームの柱二人は、こう語っていた。
まず、このチーム1の戦略眼の持ち主、遠藤保仁はこう言い続けてきた。
「このチームに言いたい。いつも走る必要はない。いつも全力で攻めてはいけない。遅攻も大事だし、緩急のリズムをつけ、ここぞという時にみなで力を集中して攻めることが必要なのだ」
攻撃のタクトを振るう俊輔はこういう。
「オシムのときから、ジャパンは良い方向に向かっている。調子の悪いときは、パス・アンド・ゴーがかみ合わないとき」
「パスを出したら動くことを再確認して今回は臨んだ。前の3人を気持ちよく攻撃させれば点は入ると思った。それをつくるのも中盤の役目」
「今度は途中出場の佐藤、岡崎らが体を張った守備を展開。これには中村も『ああいうプレーがチーム力をアップするので、みんないいプレーをしたと思う』と満足感を漂わせた。そして『(試合の)空気や流れが読めるようになってきた。チームとして何が必要なのか分かってきた』とチームの完成近しを実感」(スポニチ)
僕はもう一つ思うことがある。攻撃陣3~4人が、特にFWが凄くシュート練習を重ねたのではないか。それも小中学生でもやるような基礎的な練習の繰り返しを。そう、苦手なことこそ原点に返れね。いつもいつも。
さてそれでも、名評論家、相馬直樹は手綱をゆるめない。
「ただ、今の代表は試合ごとに好不調の波があるのも事実だ。どんな状況、相手でも自分たちの力を発揮し続けることが、W杯への切符を引き寄せる鍵になる」
そう、「パス・アンド・ゴー」は、後手を踏んだり、かみ合わなくなると、無駄走りばかりになるらしい。好悪の循環というものがあるということだろう。この悪を好に換えるきっかけを習得できれば。それが遠藤の言う「遅攻も大事。リズムの切り替えを!」なのではないか。いつも1本調子に攻めていては、悪い循環も断ち切れないだろう。