興味があって最近勉強した表題のことを、まとめてみたので、紹介したい。
先ず、世界各国、世界有力クラブチームの現下勢力図を見ておきたい。
ヨーロッパチャンピオンズリーグというのがある。ヨーロッパ各国の有力クラブが争ってクラブチャンピオンを決める戦いである。本年度のベスト4は、イギリス3、スペイン1であって、スペインのFCバルセロナが優勝した。2位はイギリスのマンチェスターユナイテッドである。
このマンチェスターは昨年ここで優勝して、日本で開かれた世界クラブチャンピオン戦に出場し、アジアチャンピオンになったガンバ大阪と対戦したりして、日本でもおなじみになったチームだ。この世界大会には南米クラブチャンピオンも出場するが、近年はヨーロッパチャンピオンのほうが強い。と言っても、南米の実力派選手が、ヨーロッパの強豪クラブに引き抜かれていくので、これだけでは、南米が弱いということにはならない。現に、同国人だけでチームを作る国代表対抗戦(いわゆるワールドカップ)では、ブラジルやアルゼンチンは強豪である。なおスペインは、国別世界ランク(毎月最新版が発表される)では、この6月3日付けで世界第1位である。そういう国の本年度リーグ優勝チームがバルセロナであってみれば、有名にならぬほうがおかしいというものだろう。
さて、現在FCバルセロナが世界のサッカークラブの中で最も話題になることが多いのであるが、それはなんと言っても次の2点においてであろう。①近年の世界的強豪クラブが最も多くて切磋琢磨しあっているイギリスの、その列強を今年、上記のように全て退けたからである。次いで、②そのチーム戦略、戦術の特徴が改めて世界の注目を集めている。
「クリスチアーノロナウド(イギリスのマンチェスターユナイテッド所属のポルトガル人)とカカ(イタリアのACミラン所属のブラジル人)が、スペインの同一チームに移籍。このサッカー選手たった二人を買うのに、200億円を軽く突破!」
現在このニュースが世界を駆け回っているが、ここにもFCバルセロナの陰があるのは、サッカー愛好者ならほとんど誰でもが知っていることだ。スペインにおいてFCバルセロナと2強を争っているレアル・マドリッドのバルセロナ対策と見ることができるのである。バルセロナが今期成したリーグ杯、国王杯、ヨーロッパ・クラブ・チャンピオン杯の三冠王は、スペインのどのチームもかって成したことがない偉業である。まー「阪神タイガースが世界野球クラブチャンピオンになって、あわてた読売巨人軍が200億を遙かに超える金で2人の世界的名選手をかっさらっていった」と、そんな構図と言えよう。
このバルセロナ、昔も今も日本のサッカー関係者には特に注目されてきた。そのわけはこんなところだ。けっして大きくない選手たちが、攻撃的で、組織的・技術的なサッカーをするのである。「小兵が組織的に走り回って大男たちを攻め、多くの点を取る」と言えば、「牛若丸と弁慶」よろしく日本人好みというだけではなく、日本の戦い方の指針になるかも知れないというわけだ。(続く)
先ず、世界各国、世界有力クラブチームの現下勢力図を見ておきたい。
ヨーロッパチャンピオンズリーグというのがある。ヨーロッパ各国の有力クラブが争ってクラブチャンピオンを決める戦いである。本年度のベスト4は、イギリス3、スペイン1であって、スペインのFCバルセロナが優勝した。2位はイギリスのマンチェスターユナイテッドである。
このマンチェスターは昨年ここで優勝して、日本で開かれた世界クラブチャンピオン戦に出場し、アジアチャンピオンになったガンバ大阪と対戦したりして、日本でもおなじみになったチームだ。この世界大会には南米クラブチャンピオンも出場するが、近年はヨーロッパチャンピオンのほうが強い。と言っても、南米の実力派選手が、ヨーロッパの強豪クラブに引き抜かれていくので、これだけでは、南米が弱いということにはならない。現に、同国人だけでチームを作る国代表対抗戦(いわゆるワールドカップ)では、ブラジルやアルゼンチンは強豪である。なおスペインは、国別世界ランク(毎月最新版が発表される)では、この6月3日付けで世界第1位である。そういう国の本年度リーグ優勝チームがバルセロナであってみれば、有名にならぬほうがおかしいというものだろう。
さて、現在FCバルセロナが世界のサッカークラブの中で最も話題になることが多いのであるが、それはなんと言っても次の2点においてであろう。①近年の世界的強豪クラブが最も多くて切磋琢磨しあっているイギリスの、その列強を今年、上記のように全て退けたからである。次いで、②そのチーム戦略、戦術の特徴が改めて世界の注目を集めている。
「クリスチアーノロナウド(イギリスのマンチェスターユナイテッド所属のポルトガル人)とカカ(イタリアのACミラン所属のブラジル人)が、スペインの同一チームに移籍。このサッカー選手たった二人を買うのに、200億円を軽く突破!」
現在このニュースが世界を駆け回っているが、ここにもFCバルセロナの陰があるのは、サッカー愛好者ならほとんど誰でもが知っていることだ。スペインにおいてFCバルセロナと2強を争っているレアル・マドリッドのバルセロナ対策と見ることができるのである。バルセロナが今期成したリーグ杯、国王杯、ヨーロッパ・クラブ・チャンピオン杯の三冠王は、スペインのどのチームもかって成したことがない偉業である。まー「阪神タイガースが世界野球クラブチャンピオンになって、あわてた読売巨人軍が200億を遙かに超える金で2人の世界的名選手をかっさらっていった」と、そんな構図と言えよう。
このバルセロナ、昔も今も日本のサッカー関係者には特に注目されてきた。そのわけはこんなところだ。けっして大きくない選手たちが、攻撃的で、組織的・技術的なサッカーをするのである。「小兵が組織的に走り回って大男たちを攻め、多くの点を取る」と言えば、「牛若丸と弁慶」よろしく日本人好みというだけではなく、日本の戦い方の指針になるかも知れないというわけだ。(続く)