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オランダは、わざと負け、優勝候補を2つとも蹴落とすか?  文科系

2008年06月16日 11時34分08秒 | スポーツ
昨日書いたコメントを、投稿に格上げしますので、皆さんのお考えをお聞かせください。スポーツへの考え方の国による違いとして我ながら非常に面白い問題を含んでいると考えるんです。
「日本人やアメリカ人などのスポーツ観とは全く違うスポーツの見方があるが」と、多くの方に問題提起をしてみたいんです。ちなみに、こんな重要問題を昨日までのところ、どの「ユーロ2008」テレビ報道・解説なども扱っていませんでした。NHK、民放2つ、サッカーサイト5つばかりを見たのですが。


現在行われているサッカー「ユーロ2008」(ヨーロッパ内の国別対抗戦で、4年に一度ある大会の本戦。ワールドカップに次ぐ大きな大会なので、4年に1度のワールドカップの真ん中ごろの時期に開かれる。この本戦に出るのさえ大変で、今回例えばイギリスは予選で落ちていて、出場していない)の最激戦組・「グループC」で、こういうことが起こっています。先ずは、14日の僕の投稿抜粋からこのグループの対戦結果を。

【 昨夜1時起きで、ユーロ2008の2ゲームをテレビ観戦してしまった。今5時45分。もうやけくそ、寝るのは後にしてその報告を投稿することにした。
最初に言っておくことがある。CBCさん、無料で観せてくれて深謝!!

イタリア対ルーマニアは同点、オランダ対フランスは多分4対1。ロスタイムの4点目以降は、もう観ていないから、「多分」。それぞれの勝ち点は、オランダ6点、ルーマニア2点で、伊、仏が各1点である。残る各1ゲームは、上位2チームと、下位2チームがそれぞれ戦うことになる。

僕がオランダの監督なら、ルーマニアとの闘いでは、新人を出して、レギュラーはほとんど休ませる。自国の予選1位通過は決定しているのだし、ルーマニアに勝たせるのが仏伊両方を予選落ちにできる唯一確実な道なのだから、優勝候補2チームを一度に落とすことができるのに何も無理に勝つことはない。これは卑怯でも何でもなく、自分らの優勝確率を高める作戦の一つと言える。なんせそれぞれのこの6月度世界順位は3位伊、7位仏、10位蘭、そしてルーマニアは12位なのだ。
こうして、僕の予測では仏伊は予選落ちだろう。ユーロ2008の、歴史に残るような大波乱である 】

さて、この拙稿に、昨日僕はこういうコメントを付けた。

【 「オランダがルーマニアにわざと負けて、イタリアとフランスを同時に予選落ちさせるだろう」と、上に書いた。それで、前ドイツ・ワールドカップの優勝と準優勝のチームを予選で同時に消せるのだから、自分の優勝の確率を上げるために、と。

しかしこの考えには、一抹の疑念が沸いてきた。これは、余りにも日本人的ないしはアメリカスポーツ的な考え方、プロ野球的な考え方ではないかと。
こういう考え方では「イギリス人のスポーツ観」は手に負えない面があるように思うからだ。

サッカーやラグビーなどのイギリス発祥スポーツには、ジェントルマンのスポーツという要素がかなり強く残っている。往年イギリスの得点王・リネカーが生涯ほとんど反則をしなかったというのはそれだ。
しかも、今回の当事者のオランダ。勝ち負けを度外視しても、面白いサッカーを追求するという国である。案外こう考えそうだ。
「そんな姑息なことやって優勝しても面白いかい? 最も強い相手とやって、俺らのサッカーをもう一度確かめてみたい」

だから、僕は前言を撤回する。
さて皆さん。オランダはどうすると思う?
これは極めて面白い問題だよ。
もしも全力でルーマニアを負かしたら、日本人のサッカー観を変えなきゃいけないよ。野球などのように観てはいけないし、ブラジル人のサッカーのように観てもいけない。ブラジルサッカーには「マリーシア(狡猾さ、というような意味らしい?)」という言葉があるそうだけど、サッカー反則はブラジル人、イタリア人などが持ち込んだモノかも知れない。

そういえば中田英寿も反則しなかったね。
「あんなのやってると、下手になる。下手な奴がやるんだ」という意識だったような気がする。ちなみに、こういう意識の持ち主は決して薬物なんかには染まらないね。アメリカスポーツの薬物汚染はイギリススポーツの精神からいかに遠く離れてしまったことか! 】
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2 コメント

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スポーツ精神 (落石)
2008-06-16 19:22:41
は、いろいろあるんですね。
確かに楽しむということを第一に考えれば
勝ち負けは二の次ですから。
そういう試合は見てみたいですね。

お金がグランドに落ちているというもの
一つの考えですが。淋しいね。

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嬉しいね! (文科系)
2008-06-16 21:06:42
スポーツ好きとしては、嬉しいね。これはスポーツ論の神髄の一つだから。

中田英寿が語る言葉は真理だ。
「反則やる奴は上手くならん」
そのくせそういう奴に限って勝利至上主義であり、その勝利の最大内容・目的も、貴方が言うように金や虚名。

これに反して、スポーツ本来の精神って、あくまでも己を鍛え上げ、正々堂々と立派に闘うこと。鍛え上げの不足などを反則や、反則すれすれのプレーで補っても、自分が惨めになるという、そういう心。
こういうのって、イギリスには結構残っていると聞く。ラグビーなどにも。イギリスサッカーを観ているとあきらかにそういう心が残っていると感じるけど。

イギリスサッカーって、ブラジル人やイタリア人などを案外入れないでしょう。あれはスポーツ観の違いが関わっていると思う。イギリスの日本人選考に関わる基準でも、「人間としての雰囲気」、品にのようなものが何となく見られているように感じる。

戦後日本はこの点でアメリカスポーツを見習いすぎて、武道が持っていたような「スポーツの武士道」を捨ててきたのではないか。ただし、武道はスポーツではないらしいが、これは僕には気に入らない。



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