昨日11月16日の中日新聞朝刊は、社説「9・11からパリ・テロへ」を掲げた。
パリ・テロを論じても他の全国紙とはかなり違った内容になっていると読んだので、ここに抜粋を書いてみる。以下が、この記事の書き出しと、末尾の締めの言葉である。
【 9・11テロのあった日、アラブ・イスラム世界の一大中心都市エジプトのカイロはどうだったか。電話で中産階級の知人に聞くとこうでした。
<街路は喜びにわいている。アメリカに一撃をくれてやったということだ。アメリカはイスラエルを助けパレスチナ人を苦しめている。鬱憤(うっぷん)が晴れたということさ>
アメリカの悲嘆と怒り、欧米社会のテロ非難とは裏腹にアラブ・イスラム世界の網の目のような無数の街路は暗い歓喜に満たされていたようなのです。
欧米で憎まれるテロは、世界を異にすれば聖戦という美名で呼ばれることは、それが間違っていようがいまいが、動かせぬ事実でもあるのです。
アメリカはテロに対しいくつもの行動をとりました。
一つはアフガン、イラクの戦争です。ビンラディンを追うアフガン戦争は空爆であっけなく勝利したかのような印象を与えたが、今も終わらず無人機空爆は無辜(むこ)の住民の巻き添え死を招いている。
イラク戦争は、サダム・フセインさえいなければ民主化により、自由と経済の活性がテロを締め出すという、いわば無邪気な発想で始まったものの、その泥沼化は目を覆うばかり。最悪の予想すらこえてイスラム国(IS)誕生につながってしまった。
テロとの戦いで武力行使の必要性は否定はしませんが、机上の戦争作戦が無視したもの、あるいは過剰に軽視したものの一つは住民感情、街路の世論だったかもしれません。
(中略 そして、以下は社説末尾)
それはきれい事にほかならないともいわれそうですが、米欧また日本の社会がどれほどイスラム世界を理解しているのかというとどうでしょう。二つの戦争による膨大な死者と、パリのテロの無辜の犠牲者とをならべて考えることもまた必要ではないでしょうか。おおげさにいえば、世界史の中で今私たちは試されているのです。】
アメリカの累積債務は既に65兆ドルにのぼるという報告が出ている。米国会計監査院の元院長・デイブ・ウォーカーが試算した数字として公表されたものだ。この数字こそ、近年のアメリカが示した数々の異常な世界政策の源なのだろうと推察できるが、最新のものでは、こんな数字もある。ニューヨークダウは13日254ドル、14日は203ドル、12日の56ドル下落を併せれば3日間で563ドル余りの急落を演じたと(阿修羅掲示板から、NEVADAブログの数字)。これでは、9年越しの利上げなどできるわけもない。
上の社説内容は、これら世界政策のさんざんな結末の一つとも、僕には読めたもの。それだけに、文末のこの締めの言葉は、本当にその通りだと共感した。
『世界史の中で今私たちは試されているのです』
今回のテロ自身にも絡んだ欧州難民問題などを観るにつけても、超大国アメリカの没落やそれへの傷付いた自尊心の発露行動やにつれて世界が地獄と化するのではないか、そう感じるのはアラブ人だけではないはずだ。
パリ・テロを論じても他の全国紙とはかなり違った内容になっていると読んだので、ここに抜粋を書いてみる。以下が、この記事の書き出しと、末尾の締めの言葉である。
【 9・11テロのあった日、アラブ・イスラム世界の一大中心都市エジプトのカイロはどうだったか。電話で中産階級の知人に聞くとこうでした。
<街路は喜びにわいている。アメリカに一撃をくれてやったということだ。アメリカはイスラエルを助けパレスチナ人を苦しめている。鬱憤(うっぷん)が晴れたということさ>
アメリカの悲嘆と怒り、欧米社会のテロ非難とは裏腹にアラブ・イスラム世界の網の目のような無数の街路は暗い歓喜に満たされていたようなのです。
欧米で憎まれるテロは、世界を異にすれば聖戦という美名で呼ばれることは、それが間違っていようがいまいが、動かせぬ事実でもあるのです。
アメリカはテロに対しいくつもの行動をとりました。
一つはアフガン、イラクの戦争です。ビンラディンを追うアフガン戦争は空爆であっけなく勝利したかのような印象を与えたが、今も終わらず無人機空爆は無辜(むこ)の住民の巻き添え死を招いている。
イラク戦争は、サダム・フセインさえいなければ民主化により、自由と経済の活性がテロを締め出すという、いわば無邪気な発想で始まったものの、その泥沼化は目を覆うばかり。最悪の予想すらこえてイスラム国(IS)誕生につながってしまった。
テロとの戦いで武力行使の必要性は否定はしませんが、机上の戦争作戦が無視したもの、あるいは過剰に軽視したものの一つは住民感情、街路の世論だったかもしれません。
(中略 そして、以下は社説末尾)
それはきれい事にほかならないともいわれそうですが、米欧また日本の社会がどれほどイスラム世界を理解しているのかというとどうでしょう。二つの戦争による膨大な死者と、パリのテロの無辜の犠牲者とをならべて考えることもまた必要ではないでしょうか。おおげさにいえば、世界史の中で今私たちは試されているのです。】
アメリカの累積債務は既に65兆ドルにのぼるという報告が出ている。米国会計監査院の元院長・デイブ・ウォーカーが試算した数字として公表されたものだ。この数字こそ、近年のアメリカが示した数々の異常な世界政策の源なのだろうと推察できるが、最新のものでは、こんな数字もある。ニューヨークダウは13日254ドル、14日は203ドル、12日の56ドル下落を併せれば3日間で563ドル余りの急落を演じたと(阿修羅掲示板から、NEVADAブログの数字)。これでは、9年越しの利上げなどできるわけもない。
上の社説内容は、これら世界政策のさんざんな結末の一つとも、僕には読めたもの。それだけに、文末のこの締めの言葉は、本当にその通りだと共感した。
『世界史の中で今私たちは試されているのです』
今回のテロ自身にも絡んだ欧州難民問題などを観るにつけても、超大国アメリカの没落やそれへの傷付いた自尊心の発露行動やにつれて世界が地獄と化するのではないか、そう感じるのはアラブ人だけではないはずだ。
米によるイスラエルの対アラブ暴力への歴史的支援。イラン国家破壊工作。対イランでフセイン・イラクをアメリカ自身が育成してきたこと。冷戦時代の親ロシアアフガンにおけるアルカイダ育成工作。その後アメリカの仇敵になったビン・ラディンも実はアメリカが味方として育てたのである。その米国支援によって、アルカイダ・アフガン政権の樹立。そして911から、アフガン戦争、イラク戦争、シリア内戦工作。そのイラク、シリアからのIS建国。
とこういう全てを振り返れば、現行テロのほとんどが、アメリカに育てられたようなものではないか。
こういう悪循環全過程を振り返って、いつも思うことがこれだ。
①アメリカはこんなに遠くまでいつまでも出しゃばり出てきて、国連そっちのけで大きな顔をして来たが、これはなぜなのか。
②こういうことをするためにこそ、冷戦が終わってもあの強大軍隊を無くさなかったのか。としたらなんと悪辣なことだろうか。
こういう判断全てのどこがおかしいのでしょう? どなたにでも、おたずねしたいものです。
半旗さん
『情況証拠の域にも達していないように思いますから、やはり「連想」しうるひとつの可能性の範囲にとどめ置かれるのが妥当でしょう。』
『文科系さんは多分そのたぐいではないと思いますので、上記のコメントは連想されるひとつの「論理的(現実的ではない)」な可能性の範囲におとどめになったほうがよろしいかとあえて申し上げる次第です』
この応えの前の僕の言葉。
「僕はこんな夢想さえしてしまう。アメリカがこんな画策をしたと」
「以上は、こんな状況証拠から連想したことである」
人間夢想などいくらでもするし、書くよ。だからこそ相手も『「連想」』、『論理的(現実的ではない)」な可能性の範囲』と、書いてるでしょ。
ただね、同じところに僕が書いたこれは厳然たる事実だから、そこはお見落とし無く。
『シリア反政府軍へのアメリカ兵器援助がイスラム国にどんどん渡っていたし、それを放置していたに等しいという事実がある。不本意にも渡ったのか、米の窮状を救うような何らかの利権目指して、アサドさえ潰すためなら何でもするということだったのか。』
それどころか、アメリカが訓練を施した反乱軍兵士の多数がISに寝返ったりした結果か、反乱軍訓練兵士はどんどん少なくなっていたという事実もあるはずだ。
半旗氏が書いた状況証拠の域にも達してないにニュアンスとしては近いかな。
①65兆ドルの累積国家赤字は事実。
②それを帳消しにしたくって暴力的な金儲けを色々黙認しても、それほどには儲けられる世界ではなくなっているとも語ってきた。サブプライムみたいなネズミ講も、散々やってきたけどあの始末だ。
③それほどに利潤率が下がっていて、高付加価値品以外は人件費が安い国でないと割に合わないというのも、世界の学者が語っていること。
④それでは年6000億ドルをはるかに越える軍事費が維持できるわけないよ。
だから狂気だと言ってきた。そしてなによりも、⑤世界が平和になり得る新たな方向を提案できる最大の発言権を持っている国なのに、そういうイニシアティブを何も取っていない。世界を混乱させているだけだ。
以上を批判しないと、僕への批判にはならないよ。他の何を語ってもね。
御歳暮でもいいぞ(笑)。
だってそっちも証拠書いて無いし。必ずやってるだろうという話だけで。
そんなシロウトに簡単にバレるインサイダーというのはそもそもインサイダーと呼ばないんじゃないかというわたしの考えは、横に置いておくけどね。
書けば書くほどマヌケなプレーヤーを証明しているようなものだから。
毎回毎回膨大な富の為に戦争を起こしてるのではなかったっけ?
とんでもない利益をインサイダー等であげているのではなかったっけ?
それでも赤字が膨れ上がるって、本当にそうならばアメリカは悪の帝国というよりは、会社に内緒でせっせと内職して小銭稼いでいる親父と大して変わらないんだけど(笑)。とても世界のラスボスには程遠い。マヌケというよりは可哀想なプレーヤーだと思うよ。
結局いつも思うが、ある時は戦争やインサイダー等で稼ぐ膨大な富の話、ある時は大赤字の話、この2つを無理矢理1つに納めようとするから話がギャグみたいになる。180度反対なんだから。そのことについて、これが分からないと~とやられても無理なんだよね。
【それだけインサイダーや裏工作して儲からないって、八百長しても勝てないマヌケなプレイヤー】
65兆ドルの累積債務がその根拠ね。ただこれがマヌケというのとは違って、むしろこの30年ほどの世界歴史必然性であるところに、アメリカはじめ今の諸国家経済の苦しみがあるのだと考えている。国家債務10兆ドルを超える日本もマヌケだからこうなったのではないように。
これでも日米ともにマネーゲームの収支黒字が、ものの大赤字を埋めているのだから、さらにマヌケなのではない。
と、こういうことが分からなければ、アメリカの行動の意味は見えてこないと確信している。この原因には、こんなことがあるのだから。
・膨大な軍事費がこの最大原因の一つだ。それをなお減らせない。「テロとの戦争」の悪循環や、減らせば失業者急増などの結果を恐れるしね。
・現物経済収支は日本やBRICSにどんどん負けている。マネーゲーム利益もどんどん減ってきた。やがてさらに、遅かれ早かれ国連金融規制も厳しくなるだろう。国連スティグリッツ報告もあるしね。食糧、医療、金融で世界制覇を狙っているが、もう信用もなく、遅いだろう。
・基軸通貨というので9年も利上げ無しが続けられたし、外貨が入り辛うじて今は持っているが、ドル使用率はどんどん減っている。家計なども大赤字だしね。
・こうして、アメリカの信用はどんどん落ちている。例えば、BRICSね。また、タイ、韓国、インドネシアがTPPにまだに入らないのは、アジア通貨危機の大被害、悪夢からだろう。
とランダムに上げたが、これらのことの結果が65兆ドルの国家累積債務とは、世界経済の常識に属することのはずだ。
なお、インサイダー取引はないと確信ありげだが、これもマヌケということではない。超有名な格付け会社のインチキは、イダー取引のようなもんでしょ? それも公認インサイダー取引だ。
俺からすると、結局儲かってんのか損してんのかどっちなんだよと(笑)。
それだけインサイダーや裏工作して儲からないって、八百長しても勝てないマヌケなプレイヤーがCIAなのかと。
不思議でしょうがない。
世界の黒幕が借金で首が回らないプレイヤーでしたというのは、殆どコントのような話なんだが。
どうせ、ISの幹部の中にもCIAの工作員がいるはず、なんてのは。
それに今まで書いていた裏の為替操作や株価工作という必殺技を使えばこんな赤字にならないんじゃないかな。その方が不思議なんだけど。
国家累積債務65兆ドルというのが今のアメリカ。日本が10兆ドルほどだから、その凄まじさが分かる。我は彼のGDPの約4分の1ほどと聞いてきたから、それだけ米は超特大の無理をし過ぎてきたということと見てきた。この国家累積債務以上の個人資産がある日本と違って、あちらは家計・個人資産も大赤字だし、その上にこれまた凄まじい軍隊を抱えているのだ。
そういう窮状を僕は上のコメントでこう書いた積もりです。
【 自分が歴史的に酷く困っていることがあればそれは厳然と行動の根底に存在していて、いつもそこから次を判断すると。こういう悪循環の中でもその法則は貫かれているはずです 】
僕のこれが、貴男が僕のことをいつも言うところの「アメリカが悪」の正体ですが、この窮状から何か善が生まれてくるとお考えでしょうか?
僕の仮説を立てる論理はいつもそういう性質のものです。
「衣食足りて礼節を知る」
「貧すれば貪する」
「金持ち喧嘩せず」
なんせ僕は、性善説の信奉者でして。
気のせいでは無いと思うが。
ただこういうときに僕はこういう論理をいつも考えるということです。それが、言いたかった。自分が歴史的に酷く困っていることがあればそれは厳然と行動の根底に存在していて、いつもそこから次を判断すると。こういう悪循環の中でもその法則は貫かれているはずです。いろんな選択肢があったとしても。世に言う悪とは、その「最も困っていること」から、その程度が大きいほどそういう方向性が常にできあがっていくと、そんなふうに考えてきました。
これはまー、僕の方法論であって、その都度「諸」仮説を立てる場合に使うやり方と申し上げておきたい。
実際は、アメリカもユーロもロシアも汚い手を使うときもあれば有益なこともする。それはその時々の情勢でポジションを変えていく。だから現実は複雑になり迷走する。陰謀論の類いはその複雑で迷走する部分をあっさりすっ飛ばす。簡単でいいんだけどね。
ただそれだけでは、政府軍、反政府軍、IS、イスラム過激原理主義、東方教会、キリスト教、ローマ教皇が入り乱れるシリア情勢等を前にするとフリーズしてしまう。
複雑過ぎてシナリオの書きようがないからね。
上記にお書きになったことは、情況証拠の域にも達していないように思いますから、やはり「連想」しうるひとつの可能性の範囲にとどめ置かれるのが妥当でしょう。
すでにネットには、CIAの工作説のほか、中東地域を壊滅させるためのイスラエルの陰謀説(さらにはロスチャイルド家などのユダヤの陰謀)などなど、さらには例によって、パリ同時テロそのものが「なかった」、あるいはあったとしても脚本があるドラマの演出であったなどの説が流布しています。
陰謀説は、現象する具体的な事態を、ある一元的な論拠へと結びつけ、すっきりとした見通しのいい解釈を与えてくれるという機能は果たしますが、その代わり、目の前の事態はその具体性や現実性を奪われてやせ細ったものになってしまいます。
私たちを取り巻く現実の悪い面をすべて、中韓のせいにする人たちも、その根っこはこうした自ら思考することを放棄して楽〜な解釈を選択している一例だと思います。
文科系さんは多分そのたぐいではないと思いますので、上記のコメントは連想されるひとつの「論理的(現実的ではない)」な可能性の範囲におとどめになったほうがよろしいかとあえて申し上げる次第です。
フセインも同じだが中東の独裁者が長く続くテロ組織のスポンサーになっていたのも事実。これを野放しに出来ないのはテロのターゲットにされれば当然の反応になる。それがアメリカが本格的な対テロ戦争を開始した理由になる。
しかしシリアの内情は複雑過ぎた。アサドを倒す反政府軍にISが途中参加、ここでアメリカとしては半端な形での支援を余儀なくされる。
シナリオを書けるような戦いではないんだよ。漫画や映画じゃないんだから。
それはこれからも同じ。
これからはトルコも微妙な立場に立たされるだろう。クルド人の問題を抱えているので。
12~14日でダウ平均563ドルも落下したアメリカ。この勢いが続いたら狼狽売りなどで利上げどころか、リーマン以降できたバブルが破裂するかという勢いである。今の日米株価をば日本黒田バズーカ含みの官製バブルが支えているというのは明らかなことなのだし、加えて、中国も大変なことになっているのだから。
そこへパリ・テロ。アメリカ国家予算による軍事増強はまだまだ続くだろうという雲行きにならないか。がしかし、現実を振り返れば、アメリカ国家債務65兆ドルは厳しすぎる現実である。
以上は、こんな状況証拠から連想したことである。シリア反政府軍へのアメリカ兵器援助がイスラム国にどんどん渡っていたし、それを放置していたに等しいという事実がある。不本意にも渡ったのか、米の窮状を救うような何らかの利権目指して、アサドさえ潰すためなら何でもするということだったのか。どうせ、IS幹部の中にもCIA工作員はかなり潜り込んでいるだろうし。
又、キリスト教徒教会弾圧に目を背け反政府軍を支援したアメリカからすると、このタイミングで対ISの旗頭をプーチンに任せることが重要なポイントになる。
半旗氏が言うキリスト教的価値観VSイスラム過激原理主義の争いはロシアが本格参戦した寧ろここから始まるのかもしれないが、それにはシリア国内の混迷が一掃されないとね。
又、そうなれはそうなったで対話による解決の可能性は限り無くゼロになる。
こうなると後は世界各国のテロ対策と連携の問題になる。
中東ではロシアがイニシアチブを握る場面が増えることになる。それはローマ法王庁、東方教会、ロシアとの関係を読めば分かりやすい。
プーチンがシリアの事後処理をどう考えるかが注目になる。
今ウクライナはフランス、アメリカとの共同戦線の中心に躍り出たプーチンを牽制する為あの手この手を打っているが、ロシアの勢いは止められないだろうし、現在の段階ではロシア頼みにならざろうえないな。
ハンドルネームを間違えて申し訳ない。
私のような20世紀男は、その数字を見ただけで、20世紀のひとつのエポックだった1970年、ないしは70年代を想起してしまう。
それはともかく、いわゆるテロとの戦いとテロルの応酬は、どうやら21世紀の戦争のスタイルのようで、おそらく今世紀に入ってからの軍事面での死者はそれが多いと思う。
そしてそれは、1970さんが指摘するロシアを含め、拡散傾向にある。すでに述べたように、テロリストは一定の有限数存在していて、それを殺せば終わりというほど事態は単純ではない。それは、強く押さえ込めば込むほど、どこかの手薄なところへ噴出するもぐらたたきのようなもので、テロとの戦争というのは戦線なき戦い(=どこでも戦場)なのだから。
かといって、テロリストが勢力を伸ばし、そのもとで平和が維持されるなどというのはもともと言語矛盾にしか過ぎない。
私達はこうした事態のなかで生きていて、そうしたテロルの拡散という、もう一つのグローバルな様相をも噛みしめてゆくほかはない。もちろんそれを可能な限り少なくすることを思考しながら。
暗澹たる気持ちになるが、これが私たちが開いた21世紀というパンドラの箱にほかならない。
パンドラ伝説では、さまざまなカオスの最後に「希望」が転がり出たことになっているが、それを遠望しつつも、安易な結論は戒めて、事態を具体的に、かつ丁寧に考えることから始める以外はないように思う。
夕べ書いたがロシア航空機墜落も合わせ、プーチン主導の無慈悲な攻撃がISに向け繰り返されるだろう。そこから又、半旗氏が書いたテロによる反撃があるだろう。
だから行き着くところ迄行きそうなグチャグチャをどうにか出来るヒントが何かあるかなと思ったんだよね。
アメリカはオバマが立ち位置を迷ったんであくまでロシアの追従、サポートになるだろうね。
ヨーロッパ的価値観=キリスト教的価値観。
キリスト教は基本中東由来で今現在アメリカでも5人に1人は無宗教と言われるようにキリスト教=西側というのは大きく外れている。ヨーロッパのリベラルマスコミ等もヨーロッパ=キリスト教という括りは殆どしていない。
今空爆されているシリアは全国民の1割はキリスト教でね、これがシリアの反政府軍からかなりの迫害を受けている。教会も司教が暗殺されたり建物を破壊されたり。シリア国内でイスラムとキリスト教の激しい対立がある。
これがヨーロッパ=アメリカ=キリスト教VSイスラム過激原理主義という構図ならば当然アメリカ等はシリア国内のキリスト教徒や教会を助ける為の戦いを行う筈だが実際は真逆で反政府軍の支援に回った。
アサドは独裁者として悪名高いがシリア国内の東方教会、又他の東方教会からは反政府軍に較べればアサドの方がはるかにマシという存在で、シリア国内のキリスト教徒や東方教会がSOSを送ったのがロシア正教→プーチンになる(ローマ法王庁も)。
そこからプーチンとローマ法王の会談、ローマ法王のアメリカ訪問(おそらくこの訪米時にローマ法王からオバマにロシアのシリア空爆の根回しがされたと考えられる)、ロシアのシリア空爆→主にシリア反政府軍への空爆が始まった。つまり、ロシアがあれだけ悪名高いアサドを支持し空爆を行った背景にはこういうことがある。
だからヨーロッパ=アメリカ=キリスト教という考え方をしていると今実際起きていることと整合性がつかなくなるんだよね。そこだけは誤解の無いように。
又、プーチンもアサドを支援したのはシリア国内の東方教会を反政府軍から守る為で、戦いが収束すればアサドの支援からもっとマシな指導者への支援に乗り換えるだろう。
イスラムの教義からかなり逸脱したイスラム過激原理主義派が相当な支持をあの世界の中で集めてるとは到底思えないので。
で、本題だけれどあなたの論旨はとても理解出来ますよ。まあ両者の衝突の始まり等は多少考えが違うにしても。
命の価値に重い軽いも無いことは当然。片方に寄らずそれを考えることも当然。
問題はそのスタートからどうやったら不毛な戦いを回避することが出来るのかということでしょう。
それがわたしにはどうにも分からない。だからその辺りの何かヒントをお持ちかなと質問した次第です。
本当にここまでグチャグチャにこじれるとさっぱり分からなくなるんですよ。今日もロシアが先日の航空機墜落をテロと認定しました。あれは当初プーチンは原因究明には年内一杯掛かるとしてたんですよね。早くにテロと認定してしまうと地上軍をシリアに派遣しろという国内世論を抑えきれなくなるんで。プーチンはウクライナの一件で西側の制裁を受けてる上に地上軍迄シリアに派遣は何としても避けたかった筈なので墜落原因の究明を先送りしてた状態だったのが、パリのテロで一気に潮目が変わり今なら共闘出来ると考えた上でテロ認定したのでしょう。TNT火薬1キロと(おそらく早い段階で判明していた事実)発表したので。これでフランスロシアの積極参戦は確定で更なる拡大ですよ。
そういうことなんで尚更何処まで行くのかということと具体的にどうなれば収束に向かうのかがさっぱり分からなくなったんですよね。
丁寧な返答ありがとうございました。
ちょっと想像の翼をひろげてみたい。私たち自身が中東に住まいするとしたら、この事態はどのように映るだろうか。かたや、「大切な命」として大々的に悼まれ、直ちに復讐のためのさらなる攻撃の起点となる命たち、かたや、そこで命が失われたことすら知らされず、虫けらのごとに野ざらしにされる命。
それ自体をどう思うべきだろうか。その不均衡を思うこと、解決はその延長上にあると。
その対極にある考え方が空爆の強化だ。ピンポイントでテロリストのみを撃つ空爆なんてありはしない。またしても無辜の民が死にさらされる。
では、そこに住むものはどうするか。自分の生まれた土地を捨てて(それ自体大変なことだ!)難民として地球上をさまようのか、それとも、こうした不条理を命がけで清算するために爆弾を腹に巻いて突っ込むか。
もちろんそのどちらにも利などはありはしない。
いずれも地獄だ。
ブッシュがテロとの戦争という戦線なき戦いに前のめりで突っ込んでいったのは2001年、あれから15年が経過した。その間、何回の空爆が行われ、何万の地上部隊が送り込まれ、何十万単位の死者を生産したことか。
で、その成果はあったのか!その帰結が今日ではないのか。事態を素直に見るならば、それは悲惨の拡大再生産にしか過ぎなかった。そのひとつの結果がパリだ。
わかったようなことを言う人達のなかには、イスラム一神教の中にある原理主義的な政教不分離の頑なさにこそその要因があるという。確かにイスラム教の、とくにスンニ派の場合にはその教義からしてその傾向がある。
しかし、スンニ派は今に始まったことではない。イスラム発祥にまで遡る。それが今日、これだけの行動をするに至ったのはなぜか。それは、イスラム世界のある特定の人達が、欧米からの一方的な進出により自らの伝統的な文化や社会が破壊されつつあることへの抵抗の拠り所を、このスンニ派の原理のなかに見出したからに他ならない。
勘の良い方はお気づきのように、欧米の価値観によるグローバリズムは、世界市場の形成であるとともに、ヨーロッパ的価値観=キリスト教的価値観の世界単一原理としての主張でもあるのだ。だから、伝統的なイスラム社会を守ろうとする勢力は、原理主義的なスンニ派の、そのまた先鋭な立場に依拠する。
それ自体が、キリスト教的価値観に対するアゲインストの表明なのだ。
その意味では、双方ともにある特定の原理に依拠した戦いなのだ。そしてその暴力的側面での表現が、一方での近代兵器を用いた空爆、とりわけドローンによる攻撃であり、一方でのテロルなのだ。
それらを対岸の火事として、むしろ事態が拡大することを望むのなら、空爆を支持し、あるいはアゲインストとしてのテロルを支持するがいいだろう。
しかし、それらを悲惨の拡大再生産であると認識する者にとってはそれらはともに不毛である。
だからとりあえずは、一連の事態に見られる死者追悼の絶対的な不均衡から改めようではないかということだ。『だったら、いまあるような彼我の命の価値の絶対的非対称を解決しなければならない』は、そうした立場からの祈りのような気持ちの表明なのだと了解してほしい。
なお、誤解をされないためにいっておくが、この事態をこうすれば解決するという妙案などをポンとひねり出すことは誰しも不可能だろう。ただ、その解決への道は、まずは上記の立場に立って考えることではないだろうか。
ついでに、70さんコメントに一言。この言葉を全く誤読、誤解に基づいていますね。
『だったら、いまあるような彼我の命の価値の絶対的非対称を解決しなければならない』
この文言は、間違いなくエントリー社説のこの言葉を受けているものです。
『二つの戦争による膨大な死者と、パリのテロの無辜の犠牲者とをならべて考えることもまた必要ではないでしょうか』
ここで想起されるという意味で出てくるのは、イラク戦争の死者数と、イスラム国出現によってもたらされた死者数などなどでしょう。
それほどに、このブログと、自分への信用というものを僕は大切にしてきた積もりです。
ただ、半旗さんにはこう申し上げておきましょう。このブログへようこそ。ブログの名称のせいか、ネトウヨまがいさんは多いが、お味方は案外少ないのです。
これからもよろしくご支援下さい。
どうやって解決?
酷いな。
テロがあったのは、パリなのに、無理無理何時もの「反米」へ持っていく手法が、ある意味凄いな。
そもそも、対シリアで、アメリカとフランス(EUと言っていいかな)とでは、まるで対応が違うのだけど。
しかし、ちょっと待った!プレイ・バック!プレイ・バックである。
ひとが百人単位で死ぬのは、中東では日常茶飯事ではないのか。パリの数日前には、レバノンでテロルがあり100人単位の死者が出た。シリアやイラクでも、毎日死者数が累積しつつある。こちらの方は、ほとんど「有志連合」の空爆によるものだ。
そして、その有志連合の一員として9月からシリアへ空爆を始めたのはこのフランスだ。その空爆では100人単位の命が失われなかったとでもいうのか。
欧米諸国の人間の命と中東やアフリカ諸国の人間の命とには、今回の事態が示すように絶対的な非対称がある。絶対的な不平等がある。
もし、人間の命が平等だとするなら、私たちはトリコロールを持ち出すと同時に、レバノンの旗を、イラクの旗を、シリアの旗を、そしてパレスティナの旗をも持ち出すべきではないのか。
ご都合主義で欺瞞に満ちたヒューマニズムには反吐が出る。
それだけではない。先にみた命の絶対的な非対称性のなかから、テロルが生まれていることを直視しなければならない。テロルは、自分たちの命が虫けらのようにしか扱われないことへの絶望的なアゲインストなのだ。
テロが悪いと百万遍叫んでも、百万遍の空爆をしてもテロはなくならない。なぜなら、テロリストは有限な数の存在ではなく、欧米やそれに準ずる連中が、力を誇示して武力でいためつければいためつけるほど、テロル以外に方法がないことを悟る部分がますます増殖されるからだ。
命は大切だ。よろしい、それは認めよう。だったら、いまあるような彼我の命の価値の絶対的非対称を解決しなければならない。それはまた、テロルをなくす道でもある。
今回のパリのテロルとそれをめぐる先進諸国の取り扱い方のなかに、はからずもテロルを必然化する構造が垣間見られる。
私はトリコロールの半旗は掲げない!
掲げるならば、アフガン、イラク、レバノン、シリア、パレスティナの半旗ともどもだ。
西洋暦とイスラム暦の戦いかも?
どちらかが勝つという結末でhないかも・・・