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「憎しみの連鎖」、911とテロと   文科系

2015年11月18日 07時02分09秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 17日に書いたコメント二つをエントリーにすることにしました。この問題における現在の僕の立ち位置というものにもなりますから。以下、より分かりやすいようにという目的で、若干の手直しはしました。

【 討論の前提として (文科系)2015-11-17 16:30:30
 今後の実りある討論の前提として、僕としての要チェック点いくつかを上げておきます。この超難問を僕はこのように取り組んでいきますので、よろしく。
①テロは悪いに決まっている。それと同じように、嘘の理由で始まったイラク戦争も悪いに決まっている。ただ、この「悪い」は人によって言い方が換わってくる。例えば「不幸なこと」という表現に。
 テロに対して、普通のイスラム教徒にはこの形容を使う人も多いだろう。西欧ではイラク戦争をこう表現する人も多いだろう。

②さて、①の双方が、ここまでの憎しみの連鎖、悪循環の結果だから問題が難しくなるのだろう。どちらがこの悪循環をスタートさせて、どちらがより悪かったかというような「鶏と卵」とか、「相手のこの特徴こそ絶対的な悪の源」などという話になってしまう。911から論を始めるのも、アフガン戦争から始めることも出来はしないし、この世には絶対的な悪など誰しもそうそう観たことはないはずだ。
 これと同じように、相手の何か一つの特徴を挙げて、一方だけが決定的に悪い等という論議では、到底事は納まらないだろう。双方に、膨大な犠牲と憎しみが積もり積もってきた現在なのだから。
 ただ、この悪循環に関わる歴史的諸要素、事件を出来るだけ多く観ておくのは、意義のあることと考える。

③・米のイスラエル支援の歴史的諸事件。
・冷戦時代のアフガンをめぐるロシアの侵略とアメリカによるイスラム教徒の利用・活用。具体的にはアルカイダの育成や軍事支援。ビン・ラディンはここで育ったはずだ。
・イランの民主化や、対イラン崩壊工作でアメリカなどがフセインを育成したこと。
・フセインのクウエート侵略と、湾岸戦争。
・911やその前後のテロの数々。
・アフガン、イラクと二つの戦争とシリア内乱工作。
・そして、イスラム国。

④最後にこれだけは今、応えておきたいといういくつかを。
 まず、こういう悪循環一切をこんな風にだけ切って捨てるのは、一方的すぎて、到底賛成できません。
『自由主義を敵とし彼らの価値観以外は認めない(から、簡単に、かつ永久に、奴らはテロを起こし続けるのだ)』
 ただ、70さんのこの言葉は、救いになったと申し上げておきます。こういう超難問の中での一つの光明のように。
『貧困撲滅もテロ解消の決定打にはならないと思う。空爆もそうだが。10回起こるテロを2~3回に減らすことは出来るかもしれない』

 まー、以上のような思いで、17日中日新聞主張を紹介したというところです。】


【 追加です (文科系)2015-11-17 19:23:35
 上記③に、もう一つ追加することがありました。西欧のマスコミのことです。マスコミ・テーマはと言えば、上のような憎しみの連鎖、悪循環であるものを観ているにもかかわらず、英米の視点がほとんどでしょう。例えば以下の事などを、今回のパリ・テロに関わって西欧のどれだけの人々が連想したことでしょうか。
 イラク戦争直前における、ありもしない大量破壊兵器への西欧のあの熱狂。これに至るまでの、イスラエルがアラブに行った一方的暴力へのアメリカの熱烈黙認・看過・支援。民主化イランへの数々の破壊工作。アフガンにおけるアルカイダの武装化と訓練。などなどを連想した人は先ずいないはずです。
 対するに、イスラム諸国では、パリ・テロから、むしろこれらのことをこそ連想したはずです。

 米国中心の世論工作がどれだけ作為的かつ大々的あったかということでしょう。1月のシャルリエブドにしても、今回のテロにしても「これほどに残忍で、向こうが悪い」の一色です。それも、イスラム諸国からこれを観れば暴力的とさえ見えるはずの酷さ、規模の大宣伝です。
 イラク戦争もこういう熱狂によって熱烈支持されたということをこそ、こんな時にはいつも思い起こすべきではないでしょうか。】

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Unknown (Unknown)
2015-11-18 17:10:14
中(央)日(報)新聞とか、朝(鮮)日(報)とか、サヨチョン新聞しか、ネタが無いんだね。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-11-18 17:52:44
テロリストと、どの程度話し合う余地があるの?
・・実際に交渉できた実績は?
無責任に、殴られ続ける事を主張されてもなぁ・・
元、虐められっ子の文ちゃんは、どうするの?
返信する
追加です (文科系)
2015-11-19 05:43:46
 エントリーに追加です。
 このエントリー全体が僕の立ち位置ですが、もう一つ追加がありました。

 いつも目を背けたいこの悪循環の双方を見つめるとき、その力関係の圧倒的格差に目が行かざるを得ないのです。一方は、彼以外の世界の軍隊を集めたよりもなお強力な史上最強軍。こんな相手だからこそ、他方の主戦術は、命を犠牲にする自爆テロ。この事実を目にするとき、普通の人なら誰でも「なぜ、どうして?」となるはずだ。
 こんな強大国がなぜこんな小国に?とか、だから命を懸けてしかないということ?とかです。これは、西欧マスコミに流されていない普通の感覚を有していれば誰でも持つ疑問ではないですか? そして、大国の方をより怪しむはずだ。そちらが拗らせてきたと当然なりやすい。

 イスラエルと冷戦時代のアフガンと、ここから始まった長い長い悪循環の現在に、そういう立場はどうしても持ってしまうと申し上げておきます。
 これ、おかしいですか? 
返信する
イラン国家破壊工作も (文科系)
2015-11-21 20:34:15
 また、忘れていたことがあります。『イスラエルと冷戦時代のアフガン』との前にも、アメリカのイラン国家破壊工作がありました。このためにこそ、フセインイラクをアメリカが育て上げたのだ。だからこそフセインはあれほどにのぼせ上がることができた。このことも、普通の歴史学者なら誰でも指摘するところでしょう。
 
 テロと、テロとの戦いと。そういう憎しみの連鎖、悪循環も、このように大元をたどってみれば、両方ともアメリカが作ったとさえ言えるのではないか。その結果の、鬼子とも言えるシャルリ・テロ、パリ・テロ。これを、こういう歴史一切から切り離してアメリカが非難するなどは、一種の茶番にも見えますが。

 こう述べたら、果たして誤りになるのでしょうか。
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