このW杯では、こんな世界潮流が見えたと思う。
① 第一に、得点が急に増えたという傾向が先のブラジル大会以来続いている。1998年のフランス大会からずっと減ってきた得点が、ブラジル大会から持ち直している原因は、以下のように明らか。
② コンパクトプレスで強引にボール奪取し、守から攻へ速く切り替える縦に速い攻撃。このドイツ発祥得点法が世界に広まって、コンパクトボール奪取陣形はそれほどでもない繋ぐだけの攻撃チームを凌駕し続けているということである。典型ゲームは、今回の2強と言える準決勝のフランス・ベルギー戦。守ったフランスが、攻めたベルギーの倍以上のシュートを放っていた。
③ ブラジル大会と同じように、このロシア大会も番狂わせが多かったし、弱い地域も比較的奮闘した。このことは、②に起因していると思う。これを強めれば、総合的個人技がそれほどでもないチームでも得点できるようになったということではないか。
④ なお、南米勢の沈滞には、VARの導入が凄く影響していたと思う。なんせ、シミューレーションをやりなれている南米勢において、一例としてネイマールが体現したように、ペナルティーキック判定が覆されるわけだから。あるいは、決勝戦でクロアチアのハンドが、VARによってペナルティーキックに判定変更とくつがえったりするのであるから。日常的にダイブをやっているような国、選手は、さらに勝てなくなるのではないか。ウルグァイがフランスに敗れたゲームでも、そんな感じを抱いた。
我が代表は、外国籍選手の活躍で勝ったと言えて、Jリーグそのものは沈滞しているということだろう。ただし、アジアチャンピオンズリーグ常連とか、世界クラブカップとかに出ているチームは、ボール奪取目指して激しく当たりあうという世界に近い戦い方もできるようだ。鹿島勢、浦和勢がそうなのだが、今期の広島もそんな戦い方をしていると言える。浦和の槙野がハリルに感謝していたというのは、そういう世界的な戦い方を仕込まれたことへの感謝なのだと確信する。
対する典型は、名古屋の風間の戦い方。これはいわば古い戦い方と言える。これでもし名古屋が台頭し直してくるようなら、「さらに新しい精緻な繋ぎ」を築き上げたということになろうが、その道は限りなく難しいと思うし、あと1年の強化期間猶予を許されるかどうか? まー難しいと思う。世界潮流変化の中では実に難しい時に、名古屋は風間流を採用したものだと、そう言うしかない。
① 第一に、得点が急に増えたという傾向が先のブラジル大会以来続いている。1998年のフランス大会からずっと減ってきた得点が、ブラジル大会から持ち直している原因は、以下のように明らか。
② コンパクトプレスで強引にボール奪取し、守から攻へ速く切り替える縦に速い攻撃。このドイツ発祥得点法が世界に広まって、コンパクトボール奪取陣形はそれほどでもない繋ぐだけの攻撃チームを凌駕し続けているということである。典型ゲームは、今回の2強と言える準決勝のフランス・ベルギー戦。守ったフランスが、攻めたベルギーの倍以上のシュートを放っていた。
③ ブラジル大会と同じように、このロシア大会も番狂わせが多かったし、弱い地域も比較的奮闘した。このことは、②に起因していると思う。これを強めれば、総合的個人技がそれほどでもないチームでも得点できるようになったということではないか。
④ なお、南米勢の沈滞には、VARの導入が凄く影響していたと思う。なんせ、シミューレーションをやりなれている南米勢において、一例としてネイマールが体現したように、ペナルティーキック判定が覆されるわけだから。あるいは、決勝戦でクロアチアのハンドが、VARによってペナルティーキックに判定変更とくつがえったりするのであるから。日常的にダイブをやっているような国、選手は、さらに勝てなくなるのではないか。ウルグァイがフランスに敗れたゲームでも、そんな感じを抱いた。
我が代表は、外国籍選手の活躍で勝ったと言えて、Jリーグそのものは沈滞しているということだろう。ただし、アジアチャンピオンズリーグ常連とか、世界クラブカップとかに出ているチームは、ボール奪取目指して激しく当たりあうという世界に近い戦い方もできるようだ。鹿島勢、浦和勢がそうなのだが、今期の広島もそんな戦い方をしていると言える。浦和の槙野がハリルに感謝していたというのは、そういう世界的な戦い方を仕込まれたことへの感謝なのだと確信する。
対する典型は、名古屋の風間の戦い方。これはいわば古い戦い方と言える。これでもし名古屋が台頭し直してくるようなら、「さらに新しい精緻な繋ぎ」を築き上げたということになろうが、その道は限りなく難しいと思うし、あと1年の強化期間猶予を許されるかどうか? まー難しいと思う。世界潮流変化の中では実に難しい時に、名古屋は風間流を採用したものだと、そう言うしかない。
今の日本代表には、正直不得意なスタイル。
今後、どうなるんだろうね?
①「組織的に激しく当たってボールを奪い、縦に速い攻撃」という「守から攻への速い切り替え」で得点を狙うのが、10年前後に現れてきたゲーゲンプレス。
②そして13年に弱小ドルトムントがCL決勝にまで上り詰めたことによって、このやり方は世界の常識に。「デュエル」「縦に速く」「攻守の切り替えを速く」が合い言葉になったというのはそういうこと。
こんなことは今や、日本代表選手皆も度々語っていることだ。西野でさえこう解説してきた。「デュエルと縦に速く」のハリル流儀は受け継いで来た。
敗北を直視できないのを、愚かと言うのだよ。
『典型ゲームは、今回の2強と言える準決勝のフランス・ベルギー戦。守ったフランスが、攻めたベルギーの倍以上のシュートを放っていた』
普通のカウンターでは、あれだけ守ったチームのシュート数が攻めたチームの2倍以上なんてことは起こらない。フランスのどこが普通のカウンターと違ったか。要は積極的なボールの取り方が違う。
①何よりもワントップが前に残らなくて、FWラインを下げている。ベルギーに言わせると「ジルーが30メートルも下がったアンチサッカー」と批判が出たほどだ。そして、DFラインも単にどん引きではなく、比較的前に出て来る。つまり、これが「前後を詰めた」、コンパクト。
②そのコンパクトで、「コレクティブ(相互協力的)」に相手ボールに激しく突っかける。因みに、その要・カンテは奇跡のレスター優勝の立役者ね。インターセプトもスライディングタックルでも世界有数の名手。彼が突っかけに失敗したように見えても、そのボールが身方に流れるように突っかけるのね。そこがゲーゲンの組織的ボール奪取という意味だ。大抵は、この時の敵のボール受け手らに必ずマークがぴったりとついている。しかも、苦し紛れのボールが来たらすぐにかっさらえる位置にね。
③この二つがあって初めて、ベルギー相手にあれだけ引いてシュート数が倍以上となったわけだ。普通のカンターは、「ボールが取れたらカウンター」。ゲーゲンは「良いカウンター狙いのためにこうやってボールを取る」と、まーこんな違いがある。
④ブラジル大会から急に得点が増え、ロシア大会で結構弱者も点を取ったのはこうして、ゲーゲンプレス的得点法が広がったから。2大会とも番狂わせが多かった理由もこれ。ブラジルでドイツと最も接戦したのが、ハリル・アルジェリアだったように。
彼らの合い言葉はいつもこれ。「コンパクト」「コレクティブ」「デュエル」「攻守の速い切り替え」「速い切り替えのためには、DFラインアップが不可欠」などなどね。
なお、別コメントにも書いたけど、またしばらくペナルティー。応答しません。少しは答えたくなる論証も書きなさい。子どものような、照明なし決めつけ文章じゃ、どうしようもない。