九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

9月2日はなんの日?  落石

2006年08月30日 11時29分04秒 | Weblog
クイズです。
9月1日は関東大震災の日。
では、それに勝るとも劣らない重要な日、
9月2日は何の日でしょうか?
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佐野真一著 「阿片王」を読んで その1     千里眼

2006年08月30日 11時10分41秒 | Weblog
 帯には次のように書かれている。「軍も麻薬も女も手玉に取った男」、「幻の帝国を闇で支配した怪傑・里見甫の破天荒な生涯」。これは新潮社の編集部で付けたのであろうが、“売らんかな”という魂胆のキャッチ・コピーで書きすぎである。本裏側の帯にはこう書かれている。「今まで誰も解明できなかった王道楽土の最深部を抉り出した、著者の最高傑作」と書かれているが、これはある納得できるキャッチ・コピーである。
 あとがきに、「取材は時間との闘いの連続だった。夥しい物故者のなかから数少ない生存者を見つけだし、貴重な証言を引き出す仕事は、古い墓地のなかをさまよう行為にも似ていた。取材しようと思って連絡すると、つい最近幽明界を異にしたと知らされることも再三だった。取材中に惜しくも鬼籍に入られた方もいる」、「取材した人びとは、恐らく百人ではきかない」と書いている。一人の対象者を見つけ出すのに何人もの人に会い、その住まいを見つけ出す苦労、しかも自分の胸のうちに閉まって置きたい内容を聞き出さなくてはならない。その苦労は想像に絶する。しかも日本全国にまたがっているのである。10年の年月をかけたというのも頷ける。著者の情熱・意欲に敬意を払うしだいである。
 ただ、この著作で中国における麻薬取引の全貌をつかみたいと期待すると、失望することになる。著者は怪物・里見甫の人物像を明らかにすることに重点を置いているからである。その作業を通して満州国の暗部を掴み取ろうと意図しているのだが、その後者の意図は果たされていない。当然のことながら阿片関連の直接資料は日本国内では存在せず中国領土内にあったのだが、その関連資料は日本の敗戦とともに殆ど焼却されて残っていない。
したがって生き証人による証言に頼らざるをえない。その役割の一端をこの著作は果たしているのである。  
 手探りで取材を続けていた著者が「故里見甫先生遺児 奨学寄金寄付のお願い」というパンフを入手する。里見は児玉誉士夫と違い敗戦後財産を何一つ持たずに日本へ戻っていたので、遺児には財産(家も借家住まい)を何も残していない。その遺児のための募金である。
 発起人には岸信介、佐藤栄作、児玉誉士夫、甘粕四郎(甘粕正彦の実弟)、松本重治、笹川良一、鈴木貞一、清水行之助・許斐氏利ら(右翼の大物)、岩永勇吉(同盟通信社を設立、現電通の基礎を築いた)など176名が名を連ねている。満州で、様々な分野で活躍していた中心メンバーが軍関係を除いて、すべてここに集っているのである。まさにオールスターキャストである。すごいメンバーである。対象が里見だからこそ可能であったと私は思う。
 著者はこの名簿を頼りに生存者を見つけだしては一人一人探し出し、里見について聞き出していくという、とてつもなく苦労のみ多い訪問を続けたのだ。
 阿片取引にかかわったと自称して、戦後いろんなパンフ類が出ているが、その多くは針小棒大に書かれている場合が多い。真に深くかかわった人は口を閉ざして語らないはずだ。                          次に続く




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「遊就館」展示変更は年内に!?  へそ曲がり

2006年08月30日 07時21分31秒 | Weblog
 1日から1週間ほど家を留守にするため、早めに投稿します。出過ぎで申し訳ありません。

「遊就館」問題で、「文化系」さんから“手持ち新聞に何か載ったりしたら、すぐに報告し合いましょう”との呼び掛けがありました。これが第1号になるでしょうか。
 29日付の「朝日」朝刊の第1面と第4面に「安倍晋三研究 ― 新政権の行方」という記事があります。この中から「遊就館問題」関係したことを抜き出して見ました。

第1面より  見出し : 現実路線へ脱タカ派色へ
 今年5月の大型連休すぎ。首相官邸の官房長官室にいた安倍晋三官房長官のところへブレーンのひとりが現れ、1通の文書を手渡した。
「靖国神社の遊就館の展示には問題がある。神社本体から分離すべきだ」
 文書にはそうあった。関係者によると、このころから安倍氏は遊就館について「何ヶ所かおかしいところがある」と漏らすようになったという。
「遊就館」を貫く歴史観は、太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、「自衛のための戦争」と正当化するものだ。極東軍事裁判を根底から覆しかねないその考えには、中国や韓国だけでなく米政府関係者からも疑問の声があがる。安倍氏は「自虐史観」を批判し、95年には「植民地支配や侵略的行為]に「深い遺憾の念を表明する」とした戦後50年決議の採決を欠席したが、その安倍氏にしても「日米同盟」にダメージとなるリスクはとれない。
 安倍氏の外交ブレーンである岡崎久彦・元註タイ大使も24日付の産経新聞のコラム「正論」で遊就館り展示について「反米主義の一部が反映されている」と指摘。「この展示を続けるならば、私は靖国をかばえなくなる」と強く迫った。関係者によると、靖国神社側も、遊就館の展示のうち「誤解を招く表現」の見直しを検討、年内に変更する方針だという。
「靖国」は、歴代首相にとって、その国家観や歴史認識を問う試金石であり続けてきた。安倍氏とその周辺に浮上した遊就館「見直し論」は、幅広い保守勢力の取り込みのための現実路線へのシフトであると同時に、自らの歴史観と日米同盟の間で接点を探ろうとする狙いがあるのだろう。
 6月末、首相官邸近くのホテル。安倍氏を数人のブレーンが囲んだ。「安倍政権」の戦略を練る定例会合。メンバーには親米保守の中西輝政・京大教授や、「新しい歴史教科書をつくる会 」の会長を務めた八木秀次・高崎経済大教授、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」副会長の西岡力氏らが名を連ねる。
 関係者によると、安倍氏はこう漏らしたという。
「タカ派と思われているけど、そうじゃない。単純なネオコン(新保守主義者)じゃないことを示したい。

 タカ派の自画像を書き直そうとする安倍氏。政権の座が近づくなか、その国家観や外交・経済政策の考え方を探る。


第4面より  見出し 1 : 保守再構築 ジレンマ
       見出し 2 : 「経済」から「国家」へ 歴史認識か現実路線か
 遊就館の展示見直しについても、安倍氏は28日の記者会見で、「遊就館、靖国神社側が判断することだと思う。政府としてコメントすべきことではない」と語るにとどめた。「贖罪意識」に根ざした「あいまいさ」を排そうとする安倍氏だが、こと靖国問題については、あいまいさを保たざるを得ない。

 この他、憲法・教育基本法など、多岐に渡って述べられていますが、初めに言ったように、ここでは「遊就館問題」に絞って紹介しました。 
  
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