海側生活

「今さら」ではなく「今から」

バーベキューと危機管理

2011年09月12日 | ちょっと一言

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部屋の椅子に座って眺める江ノ島辺りの上空にかかる雲も、真夏の猛々しい入道雲は影を潜め、いつの間にか綿菓子みたいな積雲が浮かんでいる。

江ノ島と言うと、つい先週こんなニュースが流れた。
8月1日、藤沢市役所内で、庁舎1階の食堂で火災報知機を取り外してバーベキューの懇親会を開き、市消防本部が消防法違反に当たるとして関係幹部らを厳重注意処分にしていたと。

職員慰労会が開かれ、海老根市長も交えて出席者は80人だったいう。 今頃になり騒ぎの事実が外部に漏れた。
懇親会を始める前に、経営企画部の依頼に基づき管財課は煙感知器を取り外し、1階食堂で始めたものの、豚肉とホルモンの煙が2階に充満し、2階入り口の防火扉が閉まり、食堂以外の火災報知器が鳴る騒ぎになったらしい。

外部の業者に依頼して取り外させていたのは煙には反応しない熱探知機だったと言う。

室内でバーベキューをやると、窓を開けても煙はどんな状態になるか誰にでも分る事だ。まして煙が出やすい豚肉とホルモンだ。市長や副市長も自ら焼いて職員に振舞ったそうだ。

海老根市長は松下政経塾出身だと言うが、そこでは室内でのバーベキューのやり方や煙探知機の扱い方までは教えないのだろう。

こんな出来事がニュースとして外部に流れるのは、組織の一部にまだ常識は残っているし、また危機管理体制は大丈夫だと言うことか。

江ノ島上空の積雲は、身を真っ赤に染め、沈み行く太陽と何を語り合っているのだろう。