(山吹/海蔵寺・鎌倉)
階段を下りるときは先に下りる。
階段を上るときは後から上る。
男性が女性をエスコ-トする時のマナーである。彼女が足を踏み出して、落ちたとき、すかさず受け止められるようにというのが、その心だが、果たして昨今の弱々しい男どもに、生育著しい女性を受け止める力があるのだろうか。軽くなった今の自分には、とても受け止める事など出来ない。
常日頃から、どこに出向いても、自分の荷物は自分で持つようにしている。もちろん体力が無くなっていると感じた時期から、なるべくバックの中身は出掛ける時から極端に減らすようにはしている。また旅先でも、それまでの身に着けていたシャツや下着類なども三日分をまとめて宅急便で自宅に送り、手に提げるバックを軽くするようにしている。
もちろん、ホテルの玄関でベルボーイに迎えられる場合は別である。荷物を持つのは彼らの職業だから素直に渡す。
しかしこの場合、自分でもチョット重いと感じるバックになっている時は、荷物を受け取る係りが女性の場合は躊躇う。女性が細身で小さい人だったりすると、つい、重いから自分で持ちます、などと言ってしまう。見栄を張っているのか、もう少し歳を取ったら、ごく自然にバックを手渡すようになるのかも知れない。
また、テレビなどの報道では「若い女が年寄りの女性を襲い----」等と、容疑者扱いのときは「女」と呼び、被害者の場合は「女性」と呼んで区別している事が多い。何とも微妙な言い回しだ。この場合、自分だったらどんな表現をするのか。
とにかく女、いや女性に関しては、どう対処したら良いのか、男を長くやっていても分からないことが多過ぎる。