数字ってなんだ。
時間に追われるような仕事はしていないからに違いないが、「海側生活」をするようになってから、あらゆる数字から努めて離れる生活を意識している。
しかし数字は身の回りのいたる処に在る。
時計を始め、カレンダー、携帯電話、各種カードの暗証番号や家電製品、洋服・靴のサイズにいたるまで。多分現代の私達は数字無しには一日も暮らせないのだろう。
何でも数字で評価できる。住んで居る所の土地の広さ・建物の面積で、そこはどんな人気度の地域で、どんな車を持っていて、子供にはどれだけの学費の掛かる教育をしていて偏差値はいくら、またどれだけ納税しているか等など。
遊びの魚釣りでも数字で表す。釣り糸、ハリス、針の大きさ。錘の重さ。タナは海面から或いは海底からの距離を測る。そして釣った魚のサイズは?-等。
健康も数字で計られる。
健康診断の結果、全てが適正値の範囲内ならば誰もがホッとする。適正値外の部位が一箇所でもあったら、とたんに病人になった気がしてガックリする。生活習慣の予防にはなるだろうけど、細かい数字に一喜一憂して大騒ぎするのは不健康だ。
照る日、曇る日があるように、体調にも変化がある。平均値と外れていても溌剌としていたり、検査に何の異常がなくてもションボリとしていたりする事もある。私達が持つ命の力は、多分数字では図れないと最近特に感じる。
自分は「海側生活」に慣れてきたのか
最近、時計を持ち歩かなくなった。