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(英勝寺/鎌倉)
ずいぶん遠くの未知の世界まで来てしまった思いがある。
敬老の日に総務省が発表した。
65歳以上の人口は全体の27.3%で3461万人。その内訳は女性が30.1% 男性は24.3%。(730万人が就労している。)
また日本人の平均寿命は男性80歳、女性は87歳。男女平均で84歳、これは世界一らしい。平均寿命とは0歳の平均余命を平均寿命と言う。
高齢者と仕分けされる年になれば、誰もが願うのは、健康で元気なまま、やりたいことが出来る状態で長生きしたいと言う事だ。
しかし酒を飲もうとタバコを吸おうと、長生きする人は長生きする。どんなに気を付けていようと病気になる人は病気になる。医師には口に出来ない言葉だろうが、突き詰めて言えばそういう事ではないか。問題は何歳まで生きるかではなく、いつまで生活の質を保てるかである。そう考えるとただ数字が伸びるのを無心に喜ぶ訳にはいかない。
別に健康寿命と言う言葉がある。これは介護が必要だったり、日常生活に支障が出る病気にかかったりする期間を除き、自立して過ごせる期間を示す。
それには男性は71歳、女性は75歳とある。平均寿命との数字の差は男性が9歳、女性が12歳の違いがある。これは何なのか。日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味する。つまり意識のない患者にチューブで栄養を送り続ける胃ろうや自力で呼吸できない患者を生存させる人工呼吸器など。そういった機械に頼って、何ら自発活動もできないまま生かされている人々が“平均寿命”を引き上げている現状がある。
つまり“健康である”ということと“生存している”ということはイコールではない。
尚、75歳以上の後期高齢者は13.4%だと言う。
自分の意志で活動し、家族や友人と心を通わせること、そういった当たり前の人間らしい活動あってこその生命だ。
誕生日に改めて考えた。