![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/4c/41c2e4b17bca1a2a9a131bf207522606.jpg)
(小坪港/逗子)
このブログ「海側生活」は、今回で通算400回目を数えた。
10年前、思いもよらぬ病気の発見が二年に亘って続き、二度の大手術を余儀なくされた。日ごろは何の信心もない自分が、これは何かの啓示だと捉え、それまで営んでいた会社を閉め、熟慮の末、仕事仲間や友人たちには何の相談もなく、身勝手ながら、この海側生活を始めた。そして、これまでお世話になった方々に近況報告をする心構えで、ブログを通じ感じた出来事や自分の行動の様を発信した。それから10年の歳月が流れた。その間、多くの激励を頂いた。もちろんお叱りの言葉もあった。
よくぞ10年間400回も続いたと我ながら感慨深い。正に「継続は力なり」。
継続することは忍耐力や熱意、目標に向かって突き進むパワーが必要になることも十分に承知している。
思い起こせば中学生になった時、担任の先生だったか又は母親だったかは記憶が定かではないが、諭され上手に乗せられたことを覚えている。「毎日三つだけ英単語を覚えよう。「継続は力なり」で一年続ければ千以上の英単語を覚えられるんだよ。君なら出来るよ!」。全く上手く煽てられたものだ。それは中学校を卒業するまで続いた。現在でも中学校卒業段階の英語力の達成目標とされている英検3級の合格レベルは2,100語とも言われているから、後に大いに助かったことは言うまでもない。しかし、成人後は「継続は力なり」といかなかった事も多い。中でも禁煙の失敗は幾たび重ねたか。
「継続は力なり」の出展を今さらだが調べてみた。
浄土宗の宗教家である住岡 夜晃(すみおか やこう)氏の『讃嘆の詩(さんだんのうた)』の一部であることを知らされた。
「青年よ強くなれ、牛のごとく象のごとく強くなれ。真に強いとは一道を生きぬくことである。性格の弱さ悲しむなかれ。性格の強さ必ずしも誇るに足らず。念願は人格を決定す。「継続は力なり」。
今、オリンピックのメダリストの談話がテレビから流れてくる。彼らの瞳はキラキラと輝いている。まるで孫みたいな年齢の若者たちは、更に高みを目指すという。若さは素晴らしい。
正に千里の道も一歩より。積み重ねる努力は将来どんな道を歩もうときっと生きる。
しかし、自分はこれからどんな道や世界に向かうのだろうと、我が内なる声が響き続けている。