海側生活

「今さら」ではなく「今から」

大寒に咲く

2010年01月21日 | 海側生活

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後輩が自分のビジネスの今後の進むべき道はどうあるべきか、と意見を聞きに来た。

裏山を二人で散策した。
冬の樹を見るのが好きだ。
樹は枝を見る。枝振りの、枝差しの、輪郭の美しさについ見とれてしまう。
樹の枝々の見事さや鮮やかさが最も際立つのが、冬の落葉樹だ。葉と言う葉が全て散りつくして、僅かに一つ二つと枯れ切った葉が散り惜しむかのように、細い枝の先に揺れている。冷たい海風に晒されていても、冬の立ち木は、どこかキリリとすんだ空気を纏っている。黒い枝々の遠くに広がっている青い冬の空がキレイだ。

ふと眼を下に移すと、ピンク色の花が眼に入った。桜の花だ、思わず花びらをソッと手にしてみた。

思えば今日は二十四節気の大寒だ。
ここ逗子では、風は強いし海は荒れているが妙に暖かい。宮古島ではセミが鳴き、夏日を観測したと報道されている。一方、札幌では雪祭りの準備が急ピッチで進んでいる様子も聞こえてくる。

季節も大寒から立春へ、さらに雨水、啓蟄へと確実に続く。
春の来ない冬はない、と言うではないか。

二時間ぐらい歩くうちに、後輩の顔には、いつの間にか来た時とは違ったキリリとしまった顔つきが見えたような気がした。

後輩たちよ!大空を舞う鳥になれ!