海側生活

「今さら」ではなく「今から」

ヒラメの道案内

2009年11月12日 | 魚釣り・魚

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海を見下ろす葉山の高台に住む友人を訪ねた。
自分が撮った「葉山の海」の写真が思わぬ傑作に仕上がった、自分でも驚いている。早く見て欲しいとの事。
今日の絵画展行きを明日に延ばした。

聞いた最寄のバス停から歩き始めた。ユックリ歩いて15分ぐらいだと言う。途中から車は通れない狭い道になった。
やがて上り坂道は大きく二股に分かれた。FAXして貰った地図を広げる。しかし5万分の1ぐらいの地図に、1cmぐらいの
印で「ここ!」と示されているが、地図上にはもちろん道路の記載はない。
右に行くか、左に行くか!これが市街地だったら、違っていたとしても少し遠回りする程度だ。
しかし、ここは小高い山の中腹だ。どっちに進んでも同じ所に着くと言う事は、ここら辺りは先ず無い。

こんな時、何故だか「ヒラメ」と「カレイ」の見分け方を教わった時の事を思い出した。
簡単だよ。左ヒラメの右カレイ、と昔から言う。左に眼があるのが「ヒラメ」で、「カレイ」は右に眼がある。
しかし慣れないと魚の左と右をどう区別するかが難しい。
「ヒラメ」も「カレイ」も孵化した子魚の段階では眼は左右についていて普通の魚と変わらない。ところが「ヒラメ」の場合、孵化後3週間ぐらいで眼の移動が始まる。右眼が左に移るそうだ。右眼と言うのは背中から見て右側にある眼で、これが左側に移動して二つ並ぶ。この眼の移動が完了するのが孵化後36日後らしい。
「カレイ」は反対で、左眼が移動して右側に二つ並ぶ。
つまり、腹を下にして置いた場合、頭が左側にあるのがヒラメで、右に頭が向くのがカレイ。

「ヒラメ」が好きな自分は左の上り坂道を選んだ。

やがて上のほうから手を振りながら下りてくる人が来るなと思ったら、友人が迎えに出掛けてくれていた。

自分は今、現役の頃はできなかった道草、寄り道、回り道が何にも増して楽しい。