海側生活

「今さら」ではなく「今から」

退院は“再発”との闘い

2009年03月03日 | その時を覚悟した

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退院後もチョットした胃辺りのシクシク感にまた体調の変化に“再発“かと考えてしまう。

結局、抗癌剤は服用と点滴を通算一年間した。
抗癌剤の副作用はいろいろと経験した。
駅の階段を上るのに息切れがして苦労した。
スッと立ち上がると目眩がした---。
当然だろう。赤血球と白血球の数値も平均よりかなり下回っていた。

街を歩いている時でも従来見えなかったモノが見え始めたり、従来感じなかったモノに神経をとられたりする事が増えた。
石垣の石の一つ一つが何かを語り掛けて来るような気がしたり、鉢植えの小さな植物に目を奪われたり、どこにでもあるような町並みについ見とれたり、又何所からともなく漂ってくる花々の香りについ立ち止まったり、生垣の木々たちに触れてみたり----と。
何に触れても、それが愛おしく感じてしまう。

テレビから流れてくる歌謡曲の歌詞にフッと耳をそばだててしまう。
人との雑談中にも、その人となりが良く観え、従来と違った聞き方をしてしまう、聞き上手になったのかな。

自分は優しくなったのかな---。

その時の覚悟は出来ているとはいえ、体のチョットした変化に敏感に反応してしまう。