海側生活

「今さら」ではなく「今から」

「始めて!」の経験は幾つになっても

2008年11月14日 | その時を覚悟した

080704

紹介を受けた病院で改めて生体検査をする。

「やはり悪性です」

その後の入院、手術、リハビリ等で約二ヶ月間を病院で過ごした。

多少の言語障害が残った。特に五十音の「ざ行」と「だ行」の発音が上手くできない。
唾液の量が少なくなった、そのため話し難い、食べ難い、その他いろいろ---。
最も困ったのは、今でもそうだが香辛料や刺激物(塩、山葵、生姜等の他酸っぱいもの)に敏感に反応し、頭や額に汗をかき始めるのが食事中に解る。

退院2ヵ月後、春の暖かい日に、日課にしていた散歩の途中、「寿司」の看板に出合い思わず店に飛び込み、長い間食べていないなと考えながら「にぎり」を注文した。
目の前に運ばれてくる間、久しぶりの「寿司」に胸もワクワクしていた。
一個目のトロを食べ終わるころ身体の変調に気が付いた。
噴出さんばかりの汗が額から流れ落ちてくる。

人間は何歳になっても初めて!と言う経験はするものだなとしみじみと思う。