松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

趣味は、漬物。

2018-11-19 09:45:18 | 日記・エッセイ・コラム

 今の私の趣味は漬物。日本語で「がっこ」です。

 本当は、ぬか漬けに挑戦したいが、超えなきゃならない関門が多すぎて、ハードルが高い。だから、素を使った一夜漬け。

 県南で見つけた色合いの良い大根とカブ。合わせて200円足らず。産直の野菜は、本当に安い。

 色彩が美しいと、やる気も出る。もう一人、興味しんしんなのがいた。


 浅漬けの素は、一番塩分量の少ないのを選んで、それをさらに薄める。タプタプにして、一晩。いい色が、出ています。


 さて、どうでしょう。ダイコンはパリパリでピリッと。カブは、しんなりと甘い。生野菜よりは当然食べやすくてうまい。サラダよりは断然こっちだね。


 漬ける時、実は野菜を洗わなかった。生産者を信頼している。表面に付いているはずの、酵素がもったいないから。両方とも手で「ほろう」だけ。

 けさは、ご飯にアミの佃煮をぶっかけて、残り物と食べました。アミの佃煮も、いいのを見つけましてね。潟上市鎌田吉治郎商店のものが、甘くておいしい。五城目イオンで発見しました。

 がっこは、体にいいんだが、今あごが痛い。漬物を食べるには、かなりの負担。世の中で野菜が一番、あごを使う。それでも頑張って、心ゆくまで食べた。汁物は、ただのさ湯。これが一番からだにいい気がする。昔の人はご飯の後、茶碗に茶釜の湯を注いで、飲んでいた。
 オレもそれを見習っている。

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本州一寒い場所、玉山村薮川。

2018-11-18 06:56:11 | 日記・エッセイ・コラム

 雪が降るようになると、良くレポーターが行く場所がある。青森県の酸ヶ湯だ。しかし一番寒い場所は違う。岩手県の玉山村薮川だ。これは古い町名で、今は盛岡市らしい。

 オレが住んでいた頃は、今日の最低気温と言えば必ずこの名前が出て来た。秋田が4度の今、向こうはマイナス5.5度。地形的にいうと、岩手山と姫神に挟まれた低地で、回廊のようなところだ。風が無くて晴れた日は間違いなく冷える。

 この村に石川啄木は生まれた。大学時代、啄木の歌碑まで行ったが、何もない所だった。オレが若い頃まで、岩手県は日本のチベットと呼ばれていた。高原という意味もあろうが、辺ぴな場所という意味でも使われていた。それが今は追い越されてしまった。

 盛岡の下宿はサッシ戸ではない窓だった。しかも北向きに寝ていたので、頭に雪が舞い込むような寝方だったが、若いから眠れた。寒い日は余った敷布団を掛けて寝たりしていた。重かったが、暖かかった。

 訪れた友人が、机の上の凍った牛乳を見てビックリしていた。

 今はそんな無謀は出来ない。毛糸の帽子をかぶって寝る。

 弱ったからではない。神経が行き届いたからだ、と思いたい。

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難破船と彼女

2018-11-15 06:33:44 | 日記・エッセイ・コラム

 またこの季節がやってきた。わくわくする。北朝鮮が怖くはない。彼らが飛び道具を持って、漁船でやって来る理由がない。

 そのことは去年の一連の出来事で分かった。だから太平洋側では絶対経験出来ない事を、今年も楽しむ。

 これは出戸浜。解体してしまった船の残骸。の前に誰かが座っていた。長い足を放り出して座っている。男に思えたが、近づくと女だった。

 黙って撮るのもなんだから、ひとこと断わった。「写真を撮るんだけど・・」彼女は耳からイヤホンを外した。「写真を撮りたいんだけど、そのまま座っていてもいいよ。大きさ比較ができるから。」

 一旦行動を起こそうと動きかけたが、その言葉で理解し、またイヤホンを掛けた。

 写るのがイヤじゃないらしい。珍しいなと思った。そしてその内面に踏み込んでいって、なぜ一人なのか聞きたい衝動にかられた。

 凄い美人だったら、もう一言聞いたかも知れない。オレも一人だったから。

 あとで思った。難破船を見に来て、ナンパする。

 これじゃあ、シャレにならんって言うか、シャレじゃねえかよ。

 すんごく体力が有り余っていたら、根掘り葉掘り聞いていたかも知れない。いいからだ、していたからね。

 向こうにも何か見えた気がして、一度離れ、また戻って来て何枚か撮り。

 バイバイって両手を振ったら、頭を上げ振り返してくれた。

 

 ps. オレって、わがままだねえ。先に場所とっていたのは彼女なのに。

     後から行って、座っていていいよは、ないね。

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ワークマンの、5本指ソックス。

2018-11-14 09:19:51 | 日記・エッセイ・コラム

 人口減少と共に店が減っていく中で、吉幾三のCMも見られなくなり、ワークマンの存在を忘れかけていた。

 夏場にワークマンの話題が取り上げられ、仕事着としてではなく、実用性から若い人に見直されていることを知った。

 秋田市では2店舗が営業しているが、広面店に寄ってみた。まだ暑い夏だった。しかし客は寂しかった。帰る頃、作業着の人が何人か買い物をしていった程度だ。

 オレは5本指の白い靴下を買った。28cmの人用のがあった。これがすぐれモノでビックリしている。3足セットだから交代交代履いてはいるが、丈夫で驚いている。未だに足を締め付ける。買った時と全く変わらない。

 少し慣らしたらもっと緩くなって、履き心地が良くなるだろうと思った。季節が変わっても、靴下は変わらなかった。相変わらずヘビーデューティー。大したもんだ。どれだけ靴下に、気持ちを込めているんだ。凄いプライドだと思う。

 生き残るわけが分かった気がする。ほかの品物も、使うと明らかな違いがあるのだろう。だけど機能性が優れただけじゃ、若者は買いに来ない。ファッション性も、受け入れられる範囲に収まるのだろう。

 いいモノはいい。このコンセプト。次代の人間に、分かってもらえるのはうれしい。

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織田裕二は、ハードボイルドが似合う。

2018-11-13 08:29:37 | 日記・エッセイ・コラム

 フジテレビのスーツは見ている。始まる前の宣伝はもっぱら、東京ラブストーリー以来のコンビということで、盛り上げようとしていたが。

 思えばフジはトレンディー・ドラマの先端を走っていた。

 うちの義母は、あの時の織田裕二の優ーぁしい姿が忘れられないようで、外科医の司馬先生が大嫌いだった。

 振り返ればヤツがいる。あれは燦然と輝くハードボイルド小説だった。エセ・ヒューマニストのライバル石川先生を容赦なく責める姿こそ、ハードボイルドの極致だった。

 オレは今回、あれ以来のハードボイルドな織田裕二を見ている。なんかアメリカのドラマの焼き直しらしいが、そんなことは関係ない。鼻について仕方がない部分は付いて回るが、そこを見ているんじゃない。

 織田裕二の演技だけを注目している。傲慢不遜な言い方と顔の表情。それだけを見ていても、アイツが一回り成長して帰ってきた、そう思う。

 あのワンマンで過剰な自信。その中にヒューマニズムが隠れているんだよ。そして亡くなった先代の社長との約束を守って、上司の鈴木保奈美を困らす。あれが、いいんですよ。

 オレはね。このドラマもハードボイルド小説と思って、見ているのさ。

 エセ・ヒューマニストは、海岸に打ち上がったクジラをみんなして沖へ戻そうとする。

 あんなもん、食っちゃえばいいのさ。

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