松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

過去最高のドラマは「振り返ればヤツがいる」だと思う

2013-06-26 21:48:11 | テレビ番組

テレビがあんまりつまらないので、昔のドラマを見ている。

織田裕二が司馬先生という外科医の話だ。ライバルは石川先生。アメリカの大学から

招へいした優秀な先生だ。しかし司馬はテクニックで石川を上回るが、評判はすこぶる

悪い。死に神とあだ名されるように、大学病院時代に担当した患者が次々死んでいる、

ということが分かってくる。脇役は千堂あきほ、いい女だったがあれから見ない。

P8270003


貴島サリオもいがったなあ。それはともかく、なぜ最も優秀なドラマかというと、

なにしろ面白い。お医者さんに言わせると、欠点はいろいろあろうが、

ドラマとしてはすこぶる良くできている。なにより織田裕二のハードボイルドな

人間味がいい。今ではチャラチャラした役が多いが、シリアスな顔は天下一品だ。

リーゼントで決めたために、両耳がダンボになった精悍な顔で相手をにらむ。

目ぢからが凄い。充血している。

かなり前の作品で、画面が荒い。携帯も出てこない。ポケベルの時代だ。

しかし音楽は音もいいし、あのチャゲ・アスの「YAH・YAH・YAH」だ。ドラマ自体もステレオに

なっている。なぜ、今ステレオで放送しないのか不思議だ。日曜の笑点くらいかもしれない。

これを今、BSフジで月曜にやっていてもう11話までいった。

P9230202


ビデオにも録画済みだが、あらためて円盤に録画している。なんと難儀なことでしょう。

しかしそうまでして見る価値がある素晴らしいドラマだ。面白すぎて一話でやめられない。

2~3話づつ見ている。あしたまで取っておくのがつらい。役者、ストーリー、絵、効果音、

どれをとっても素晴らしい。画質ではない。フルハイビジョンになろうが、3Dになろうが

これにはかなわない。ストーリーが頭に入っているが、あらためて見ても面白い。

オレが知ってるハードボイルドでは「カサブランカ」に並ぶ。これをハードボイルドといふ。

日本人はハードボイルドを誤解しているようだが、精神面のタフネスさを言う。

タフでクール。感情を表に出さない。そういう種類の人間愛。

ヒューマニズムとは一線を画す。

石川先生は典型的なヒューマニストだ。いや、えせヒューマニストと言うべきか。

動脈破裂の危険を犯して、大事な約束を果たしにいこうとする会社社長を止めにかかる。

「ぼくらは第一にクランケの命を考えるべきだ」と食い下がる石川。

司馬は「えせヒューマニストが」と切り捨てる。「向こうの都合だってあるんだ。

オペしてほしくない患者だっているんだ、世の中には」と答える。

この社長は自分の命と、社員が路頭に迷う姿を天秤に掛けたのだ。

会合は順調に進んだが、ショック状態でオペ室に戻ってくる。

そこは天才外科医の司馬だから、なんとか処置をし、謝礼の札束を悠然と受け取る。

司馬と鹿賀丈史扮する外科部長とのカラミも絶妙だ。

ただ、演出が毎回変わるのだ。

若松節朗から始まり、河野圭太と代わる代わるやり

はたまた違う人物が出てくる。

いったい何が起きたんだろう。

ただ一つ、事件は現場で起きているんだ、ということは間違いない。

それでも言えることは、これ以上のドラマをボクは知らない、ということだ。

ps.絵と文章はなんの関係もございません。

  上は去年来た、北前船。

  下はまだ開通していない道路なので、危ない目には遭いません。

  この先は砂利道で、風車のあるマリーナの近くにつながる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早朝の小泉潟公園の菖蒲を鑑賞する

2013-06-26 06:20:29 | 日記・エッセイ・コラム

鳥の鳴き声と共に目が覚めた。4時10分だった。一応、顔だけ洗ってチャリで

でかける。足にまだ力が入らない。内蔵のどこかもまだ眠っているようだ。

しかし栗の花の強い香りだけは漂ってくる。金足農高のグランドの向こうに

朝日が昇る。やけに北から昇るもんだ。ここから空を1周するから一日長いんだ。

P6260746


オレ以外にも、この公園が自分の庭だと思っている人がいる。年配のご夫婦や

散歩をする人、ランニングに余念がない人、車で見える人。

P6260749


一部、遅咲きの菖蒲を残してまあほぼ見頃になったといっていいだろう。全部咲いた

7月始めが一番見事かも知れない。

P6260758


朝日が照らし始めた菖蒲園。菖蒲は梅雨の晴れ間が似合いだ。日中のかんかん照り

は似合わない。今はまだ、朝露に濡れてしっとりとしている。

P6260761


小泉潟公園の特徴の一つがこの広大な湿地だろう。男潟は奈良家を望む広い湖で、

かたや女潟は広い湿原になっている。このまわりが来園者の散歩コースだ。

駅から徒歩でわずか20分の所に、これだけの生態系が存在する。

帰り道、5時すぎ、早くも部員がトンボでグランドを均していた。

こいつら、いつの間に寝ているんだろう。

ああ、そうか、授業中か。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする