グルメの国、ニッポンで、続々使っていた材料の誤表示が
明るみに出てきた。田舎でも分かる有名デパートで起こったことも
ショックだが、ルールを守らない日本人がこうもいるとは、それも
ショックだ。しかしこの問題で分かったことが別にある。
それは、長い間、誰もメニューと違う味に気が付かなかった、という
真実だ。1億総グルメと言われてから何年経ったろう。旅番組、グルメ番組は
衰える気配もない。そんな中で、いったいボクたちは本物の味を伝えてきた
のだろうか。だから前から言っているのだ。味はテレビでは伝わらない、と。
伝わったとしても、たぶんブランド品と、名もない地方の品と舌で見分けることは
不可能だろう。みんないいものを作ろうとがんばっているから。
ただ違いは、それらはメジャーにならない、なっていないだけなのだ。
天然の魚介類でもそれは言えるだろう。産地によってブランド化されてしまって
いるけれど、実際食べてその違いが分かるのか。良く脂がのってまるまるして
美味しい魚があるとする。それは多分海流の影響で相当運動量が多く、しまって
栄養を蓄えている、という意味なのかも知れない。だとしたら日本海側の、
それも寒い地方の、荒れた海で獲れる魚が一番うまい、ということになる。
我々は根本のところで、始めからだまされていたのでは
ないだろうか。
そのことに一番、疑問を感じる。
諸君、今一度基本に立ち返って、自分の舌を
信じてみようではないか。
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