松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

和紙人形、草薙郷子の世界。

2023-05-05 15:15:49 | 日記・エッセイ・コラム
 山下達郎三昧を聴きながら、夕方のローカルニュースを見ていた。見たこともない映像が流れた。それは色彩豊かで、十二単のようなお姫様から、庶民の暮らしまで。

 瞬間的に「行かなくちゃ」と思った。場所は知っている。オレが生まれた村だもの。旧上新城中学校、今は農山村地域活性化センター「さとぴあ」

 人形制作のきっかけは30歳の頃、デザイン事務所を営むご主人の紹介で、菓子店のディスプレイ用の人形制作を依頼されてから。

 その菓子店とは「金萬」らしい。「28個、食べました!」

 新作が出るたび評判を呼び、JR田沢湖駅の観光情報センター、秋田空港などから制作依頼が舞い込むようになった。

 平鹿町浅舞生まれで秋田市在住。全日本紙人形協会・会員。1991年秋田県美術展・工芸の部で奨励賞。個展や制作教室を時々開催。

 ひときわ目に付いた展示があった。「あまびえ」

 どっかで聞いたことがあるな。しかし漢字は初めて見る。

 創作人形とは言え、姿形と名前まで創作とは思えない。出所は何だろう。

 ご本人が居ることを願って行ってみたが、係の人は居なくて、ほぼ自由見学。事務所には数人の方が机に向かっていた。展示は7日まで。

 ポツポツと車が入って来る。きっとオレと同じ、夕べのニュースを見たんだ。危なっかしい運転をしながら、折り返しの坂ですれ違った。オレ以外は皆、熟年のご婦人方だった。

 連休の息抜きとしては。いい目の保養をさせてもらった。
 
コメント
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